事業・施設概要
| 都道府県 | 千葉県 | 経営主体 | いすみ市 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A5 | 行政区域内人口 | 34,468人 |
| 現在給水人口 | 34,059人 | 給水区域面積 | 15,750ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
令和6年度の経常収支比率は108.92%であり、経営の健全性の目安である100%を上回っています。しかし、料金回収率は59.00%と、類似団体平均(95.42%)と比較して低い水準にあります。これは、給水にかかる費用を料金収入だけで賄えておらず、一般会計からの繰入金や補助金など給水収益以外の収入に大きく依存してている状況が考えられます。また、給水原価は358.11円と類似団体平均(184.25円)の約2倍の高水準にある一方、施設利用率は53.11%と平均(60.44%)を下回っており、需要に対して施設が過大で非効率な状況がうかがえます。一方で、流動比率は321.53%と高く、累積欠損金も発生していないことから、短期的な支払能力や資金余力は十分に確保されている状況です。今後は、高い流動性を活かしつつも、給水原価の削減や料金水準の検証を行い、料金回収率の向上を図ることが求められます。
老朽化の状況について
有収率が78.63%と類似団体平均(83.39%)を下回っており、無収水(漏水等)によるロスが発生しており、管路等の老朽化対策が必要です。流動比率が300%を超えており、更新投資に充当可能な資金は確保されている状況です。老朽化の進行は事故リスクや修繕費の増大を招くため、手元資金を有効活用し、優先順位を定めた計画的な更新事業や耐震化を推進することで、将来にわたる給水の安定性を確保する必要があります。
全体総括
いすみ市の水道事業は、経常収支比率は黒字ですが、料金回収率が約59%と低く、経営が一般会計等へ大きく依存している点が課題です。こうした中、令和7年4月1日より勝浦市・大多喜町・御宿町との水道事業が統合され、運営が始まりました。広域化によるスケールメリットを活かすことで、類似団体平均の約2倍にある給水原価の縮減や、管理部門の集約による業務効率化が図られます。また、現在は平均を下回っている有収率(漏水等のロス)の改善に向けても、拡大した事業規模と技術力を活かした対策を講じることで、独立採算性の向上と強靭な経営基盤の構築に努めます。
経営状況
収支構造
総額16.4億円
総額15.1億円