事業・施設概要
| 都道府県 | 鳥取県 | 経営主体 | 倉吉市 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A5 | 行政区域内人口 | 43,339人 |
| 現在給水人口 | 41,859人 | 給水区域面積 | 6,720ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は、給水収益の増加等により、前年度並みとなっている。ただし、人口減少に伴い給水収益は減少傾向にあり、将来的には厳しい状況である。②累積欠損金比率は、欠損金が発生しておらず0%となっている。③建設改良費の増加に伴う現金支出が大きく、現金・預金が前年度より減少したため、流動比率が悪化した。ただし、おおむね300%以上となっており、短期的な債務に対する支払能力が高いといえる。④企業債残高対給水収益比率は、起債額を多くしたため企業債残高が増額となり比率が増加した。今後も更新投資の必要性が高い状況にあるため、収益確保と計画的な償還管理を通じて財務負担の抑制を図ることが求められる。⑥給水原価は、営業費用が減となったことから前年比で減となり、それに伴い⑤料金回収率が上昇した。短期的には改善したように見えるが、人口減少により給水収益が減少傾向であるため、料金回収率は年々減少することが予想される。⑦施設利用率は年々微減しており、類似団体平均と比較しても低い水準で推移している。このことから、将来の施設更新にあたっては、需要動向を踏まえたダウンサイジングの検討が必要となる。⑧有収率は、年度により多少のバラつきはあるが、減少傾向にある。この一因として、給配水管の老朽化による漏水が考えられる。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、増加傾向にあり、資産の老朽化が進んでいる状況である。また、有形固定資産の70%超を占める配水管において、法定耐用年数を超えるものが増加しており、類似団体平均値と比較しても厳しい状況にある。②管路経年化率は、更新率の低さにより老朽化が進み、漏水や断水のリスクが高まっている状況である。③管路更新率は、毎年2~3㎞程度の更新を行っているが、今後も整備以上に耐用年数経過管路が増え続けることとなるので、老朽管の更新と耐震化を計画的に進める必要がある。
全体総括
R6年度の倉吉市水道事業は、料金収入が安定し、料金回収率や経常収支比率など日常運営の指標は良好な水準を維持した。一方で、管路経年化率は上昇し、有収率も低下するなど、老朽化の進行と漏水リスクの高まりが顕著である。更新延長は前年より減少し、更新率が低下したことから、老朽化への対応が追いついていない状況が続いている。企業債残高も高水準で推移しており、将来的な更新投資に向けた財源確保が重要となる。全体として、短期的な収支は安定しているが、中長期的な施設更新と耐震化への対応が課題である。
経営状況
収支構造
総額8.0億円
総額7.2億円