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2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2017年度)
財政力
財政力指数の分析欄
平成26年度までは類似団体平均を下回って推移していたが、平成27年度は類似団体平均となり、平成28年度以降は類似団体平均を上回っている。しかし、財政基盤が脆弱であることは否めず、その要因として法人事業所が少なく、一人当たりの法人市民税額が県内都市では最低レベルである。また一人当たりの個人市民税額や固定資産税額も比較的低いことが挙げられる。今後も引き続き、都市基盤整備や企業誘致を推進していくことにより、法人市民税、固定資産税等の増収や雇用の創出による市内経済の活性化を図り自主財源の確保を目指す。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は87.6%となり、前年度より1.6ポイント悪化した。分子である経常経費充当一般般財源は、扶助費43.1百万円、繰出金99.8百万円、物件費124.7百万円、公債費177.6百万円などが増加し、全体として371.6百万円の増額となった。また、分母である経常一般財源総額のうち地方税120.8百万円、自動車取得税交付金33.9百万円などが増額となったが、地方交付税が249.0百万円減額になるなど、全体として21.8百万円の減額となった。分母が減額となり、分子が分母以上に増額したため、経常収支比率としては悪化した。今後も、繰出金などの増加が見込まれるので、糸島市行政改革大綱に基づく行財政健全化計画をもとに、行財政改革の推進を図る。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均を大きく下回っているが、要因として合併後に、毎年職員数の削減を行ってきたことにより人件費の抑制が図られていることが挙げられる。一方、物件費はごみ処理業務に係る維持管理費が多額となり、放課後児童クラブの管理運営費等も増加している。今後も、職員数の適正化に努めるとともに、行財政健全化計画により財政の健全化を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
ラスパイレス指数は類似団体平均を上回っているが、要因として職員構成の変動や給与制度改定に伴う現給保障者の割合が高いことが挙げられる。今後も、国の動向や他自治体の状況を踏まえ、給与の適正化に努める。類似団体の選定団体は、毎年度更新されるため、前年度数値を使用した場合でも数値に変動が生じる場合がある。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均を大きく下回っており、合併に伴う事務の統廃合縮小や、民間委託を積極的に行っていることが要因である。今後も、合併に伴う事務の効率化を推進することにより、職員数の削減が見込まれる職員数は前年度数値で、人口のみ平成30年1月1日現在に更新されているため、数値の変動がある。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
平成27年度以前は、類似団体平均を上回っていたが、平成28年度以降は類似団体平均を下回っている。過去の急激な人口増加に伴い道路、学校新設等の都市基盤整備を集中して実施したことや、ごみ・し尿処理、火葬場、消防施設の整備の地方債の元利償還金(平成25:4,818百万円、平成26:3,834百万円、平成27:3,037百万円、平成28:2,857百万円、平成29:2,819百万円)がピークを過ぎたことにより、実質公債費比率は改善傾向にある。今後も引き続き、地方債の計画的な発行を行い、公債費の抑制に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
前年度に比べ大幅に改善し、類似団体平均も下回っている。公営企業等負担見込額が髙い傾向にあるが、地方債の現在高が毎年減少、かつ充当可能基金が増加しているため、将来負担比率は改善傾向にある。今後も地方債の計画的な発行により、財政の健全化に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2017年度)
人件費
人件費の分析欄
類似団体平均より低い傾向にある要因は、合併以降職員数の削減(普通会計職員数-5人〔平成28:493人→平成29:488人〕)によるものである。次年度以降も行財政健全化計画に基づき職員数を削減(目標:平成31440人(消防職員を除く))するため、減少する見込みである。
物件費
物件費の分析欄
休日・夜間急患センターやごみ処理業務、し尿処理業務、火葬業務を市では直接行わず、委託により行っているため、類似団体平均よりも高い傾向にある。
扶助費
扶助費の分析欄
全国平均と比較して年少人口比率が高く、類似団体と比較して児童福祉費が多額となっていることから、類似団体平均よりも高い傾向にある。(平成27年少人口比率全国平均12.6%糸島市13.6%)
その他
その他の分析欄
類似団体平均よりも低い傾向にあるが、大きな割合を占めるのが、繰出金である。高齢化に伴う国保、介護、後期高齢者会計への繰出金の割合が、高額で推移している。(平成26:約34.7億円、平成27:約42.4億円、平成28:約39.8億円、平成29:40.8億円)特に、国保会計は平成26年度に赤字決算となったため、法定外の繰出金を平成27年度約5.7億円、平成28年度3.0億円、平成29年度3.0億円を一般会計から支出した。
補助費等
補助費等の分析欄
合併によりごみ処理業務、し尿処理業務、火葬業務、消防業務を市で直接行っており、合併前に構成していた一部事務組合に対する負担金がないため、類似団体平均よりも低い傾向にある。
公債費
公債費の分析欄
平成25年度まで公債費に係る経常収支比率が類似団体平均より高く推移していたが、その要因は、急激な人口増加に伴う道路、学校新設等の都市基盤整備及び合併前に一部事務組合で行ってきた大型事業であるごみ・し尿処理、火葬場、消防施設の整備に係る地方債の元利償還金によるものであった。平成26、27年度にかけて、これらの償還が終了したことにより、類似団体平均より低くなった。元利償還額の推移(平成25:4,818百万円、平成26:3,834百万円、平成27:3,037百万円、平成28:2,857百万円、平成29:2,819百万円)
公債費以外
公債費以外の分析欄
補助費等は、類似団体より割合が低いが、扶助費や物件費の割合が高いため、全体として0.8ポイント高くなっている。予算編成において、経常的経費については、施策の効果や必要性の検証、創意工夫などを行い、扶助費については、必要性・妥当性を再検討し、縮小や廃止など徹底した見直しを行うこととしている。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
目的別歳出の分析欄
土木費は、平成10年度代前半にかけて、急激な人口増及び都市化に対応するため、道路等の都市基盤整備を行ってきたが、近年の傾向は、新設道路の整備等を行っていないため、類似団体平均よりも低い傾向にあるが、平成29年度は、橋梁長寿命化修繕事業やJR駅関連整備事業などにより5.9億円の増となった。消防費は、防災行政無線デジタル化方式移行事業の終了したことにより、類似団体平均を下回る状態となった。教育費は、土木費同様に平成10年度代前半にかけて、新設校の設置など都市基盤整備を行ってきたが、近年は人口も横ばい傾向となり、新設校及び校舎の大規模改修を実施していないため、類似団体平均よりも低い傾向にあるが、平成29年度は、小中学校普通教室空調設備整備事業などにより11.6億円の増となった。公債費は、平成10年度代前半にかけて、急激な人口増及び都市化に対応するため、道路や学校、清掃施設等の都市基盤整備を行ってきたことで、ここ近年の地方債の償還が高額で推移していたが、平成26、27年度にかけて清掃施設等の償還が終了し、元利償還金(平成25:4,818百万円、平成26:3,834百万円、平成27:3,037百万円、平成28:2,857百万円、平成29:2,819百万円)がピークを過ぎたことにより、類似団体平均を下回った。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2017年度)
性質別歳出の分析欄
公債費は、元利償還金(平成25:4,818百万円、平成26:3,834百万円、平成27:3,037百万円、平成28:2,857百万円、平成29:2,819百万円)がピークを過ぎたことにより、類似団体平均を下回るようになってきた。今後も、地方債の現在高は減少する見込みであるが、運動公園及び新庁舎の整備に伴って、2020年度以降市債残高が徐々に増えるため、2023年度までは悪化傾向にあるが、それ以降は改善に転じる見込みである。扶助費は、全国平均と比較して年少人口比率が高く、類似団体と比較して児童福祉費(保育所等施設型給付事業、障害児通所給付事業など)が多額となっていることから、類似団体平均よりも高い傾向にある。(平成27年少人口比率全国平均12.6%糸島市13.6%)
実質収支比率等に係る経年分析(2017年度)
分析欄財政調整基金については、平成28年度に約5.1億円の積立を行ったが、公共施設等総合管理推進基金に35億円積み替えたため、平成28年度末残高は約50.1億円となった。平成29年度については、前年度の歳入歳出の決算上生じた剰余金の増加により、2.9億円の増となり、標準財政規模に対する割合は、1.51ポイント増となった。基金の額でみると、県内の他の合併団体と比較すると依然少なく、今後も堅実な財政運営が必要である。実質収支については、約1.2億円増加し、標準財政規模に対する割合は、0.58ポイント増となった。要因としては、形式収支が約3.0億円減少したものの、マイナス要因である翌年度繰越財源が約4.1億円減少したことによる。実質単年度収支については、約35.5億円増加し、標準財政規模に対する割合も、17.6ポイント増となった。要因は、単年度収支が約3.3億円、積立金が約2.7億円増加したことと、積立金取崩し額が約31億円減少したことによる。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2017年度)
分析欄平成26年度に赤字決算となった国民健康保険事業特別会計は、平成27年度の税率改正と一般会計からの法定外の繰出金の増(平成26:200百万円、平成27:570百万円、平成28:300百万円、平成29:300百万円)により、平成27年度からは改善し、黒字決算となった。その他の会計については、赤字がないため、連結実質赤字比率は発生していない。今後とも、引き続き健全な財政運営に努めていきたい。
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実質公債費比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄平成10年度代前半にかけて、急激な人口増及び都市化に対応するため、道路や学校、清掃施設等の都市基盤整備を行ってきたことで、ここ近年の地方債の償還が高額で推移していた。平成26、27年度にかけてこれらの償還が終了した。これらに加え引き続き地方債の計画的な発行を行うとともに、既存の地方債について繰上償還の実施を行っていく計画であるが、筑前深江駅関連施設整備事業や小中学校空調設備整備事業などの増により、当分の間は30億円から31億円台で推移する見込みである。
分析欄:減債基金
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将来負担比率(分子)の構造(2017年度)
分析欄平成10年度代前半にかけて、急激な人口増及び都市化に対応するため道路や学校、清掃施設等の都市基盤整備を行ってきたことで地方債の現在高が高いことと、下水道事業に対する公営企業等への負担見込みが高いことで、将来負担比率が高い割合で推移している。今後は、前述の地方債の償還が終了したため改善していくが、運動公園及び新庁舎の整備に伴って、2020年度以降市債残高が徐々に増えるため、2023年度までは悪化傾向にあるが、それ以降は改善に転じる見込みである。
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基金残高に係る経年分析(2017年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)・前年度の歳入歳出の決算上生じた剰余金の増加により、財政調整基金に777百万円を積立てた一方、歳出超過となることから483百万円を取り崩したこと、ふるさと応援基金については、個性豊かで活力あるまちづくりに資する事業に対し、121百万円の取崩しを行った一方、寄附額増加に伴い376百万円を積立てたこと、将来の大型事業に備えて、公共施設等総合管理推進基金に182百万円を積立てたことなどにより、基金全体としては769百万円の増となった。(今後の方針)・基金残高は平成29年度をピークに、運動公園及び新庁舎の整備により、基金の取崩しは行うものの、60億円程度を維持していく予定である。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)・前年度の歳入歳出の決算上生じた剰余金の増加(今後の方針)・財政調整基金については、災害等への備えのため、50億円程度を維持していく予定である。
減債基金
減債基金
(増減理由)・住宅新築資金等貸付事業基金を21百万円を積立てたことによる増加(今後の方針)・市債の償還及びその適正な管理に必要な財源を確保し、将来にわたる市財政の健全な運営に努める。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・公共施設等総合管理推進基金:市が所有又は管理する庁舎、学校、公民館等の公共建築物及び道路、橋りょう等のインフラ施設の建設、改修及び除却の計画的な推進・定住・ブランド基金:定住の促進及び本市のブランド化の推進(増減理由)・ふるさと応援基金:121百万円の取崩しを行ったものの、寄附額増加に伴い376百万円を積立てたことによる増加・公共施設等総合管理推進基金:将来の大型事業に備えて、182百万円を積立てたことによる増加(今後の方針)・公共施設等総合管理推進基金:将来の大型事業に備えて積立予定。・ふるさと応援基金:ふるさと応援寄附金の動向に応じて、積立を行いながら、寄附者のふるさと糸島への思いを反映し、個性豊かで活力あるまちづくりに資する事業への取崩しを行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2017年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
前年度と比較して1.3ポイント増加したが、類似団体を1.0ポイント下回る結果となっている。今後も資産の老朽化は少しずつ進んでいくと考えられるが、固定資産の精査を続けており、若干の変動も見込まれる。平成28年度に糸島市公共施設等総合管理計画を策定しており、今後アクションプランを作成するなど、計画的な施設管理に取り組んでいく。
(参考)債務償還比率
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率、有形固定資産償却率とも、類似団体を下回る結果となっているが、今後も資産の老朽化は少しずつ進んでいくと考えられる。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率、将来負担比率ともに類似団体と比較して高かったが、近年は低い水準に移行してきた。これは、過去の急激な人口増加に対応するための都市基盤施設整備を短期間で実施したことによる地方債残高の急増と、それに伴う元利償還金が高水準で推移していたものが、その多くで償還を終了したことによる。今後は、臨時財政対策債等についての償還に加えて運動公園と新庁舎の整備に伴って数値の上昇が見込まれるため、行財政健全化改革の取組みを進めるなど、健全な財政運営に努めていく。
施設類型別ストック情報分析表①(2017年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、橋りょうと学校施設である。橋りょうについては、すでに長寿命化修繕事業に取り組みを開始しており、その他施設についても、平成28年度に糸島市公共施設等総合管理計画を策定しているので、今後はアクションプランを作成し、計画的なマネジメントに取り組んでいく。また保育所は、平成29年度から全て民営化したため対象外となっている。
施設類型別ストック情報分析表②(2017年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、一般廃棄物処理施設、体育館、福祉施設、市民会館、庁舎である。一般廃棄物処理施設は、し尿処理施設とごみ処理施設であるが、いずれも建設後20年を経過しており設備類が減価償却している。これらについては、機械類の更新や必要な老朽化対策工事(施設維持工事)を実施しながら、適切な管理を実施している。平成28年度に糸島市公共施設等総合管理計画を策定しているので今後はアクションプランを作成し、計画的なマネジメントに取り組んでいく。
財務書類に関する情報①(2017年度)
1.資産・負債の状況
本市では、平成28年度決算から統一的な基準による財務書類等の作成を開始しており、分析は一般会計等のみ実施している。一般会計等においては、資産総額が前年度末から372百万円増の約1,215億円となった。これは、資産の取得額より減価償却による資産の減少が上回ったことなどから有形固定資産が175百万円減少した一方で、基金(特定目的基金)の積立増加等により、固定資産が前年度末から372百万円増加したことなどによるものである。また、一般会計等における負債総額は前年度末から24百万円減の約340億円となった。金額の変動が大きいものは退職手当引当金と1年内償還予定地方債であり、退職手当引当金は、職員数の減等により約156百万円減少し、1年内償還予定地方債は、防災関連事業等の本格償還の開始により、164百万円増加した。
2.行政コストの状況
本市では、平成28年度決算から統一的な基準による財務書類等の作成を開始しており、分析は一般会計等のみ実施している。一般会計等においては、経常費用が前年度末から197百万円増の約318億円、経常収益が前年度末から33百万円増の約9億円で、臨時損益を加えた純行政コストが前年度末から772百万円増の約315億円となった。人件費、物件費等の業務費用が約180億円、補助金や社会保障給付費等の移転費用が約139億円で、今後も高齢化の進展などにより、移転費用における、高齢者医療への負担金や国保・介保特別会計等への繰出金の増加が見込まれている。このため、糸島市中期財政計画、行政改革大綱に基づく行財政健全化計画をもとに、事業の「選択」と「集中」を進め、将来への投資もしっかりと行いながら、いざという時の蓄えも維持する「発展」と「堅実」の両立が図られた規律ある財政運営に取り組んでいく。
3.純資産変動の状況
本市では、平成28年度決算から統一的な基準による財務書類等の作成を開始しており、分析は一般会計等のみ実施している。一般会計等における純資産変動計算書では、本年度末純資産残高が約875億円となった。税収等の財源(約301億円)が純行政コスト(約315億円)を下回ったことから、本年度差額は約14.2億円(前年度比▲約7億円)となったが、純資産残高は397百万円増の約875億円となった。これは固定資産台帳の精査により無償所管換等で約18億円の資産増となったことによる。
4.資金収支の状況
本市では、平成28年度決算から統一的な基準による財務書類等の作成を開始しており、分析は一般会計等のみ実施している。一般会計等においては、業務活動収支は約31億円であったが、投資活動収支については、小学校の給食室改築事業や空調設備整備事業などを行ったことから、▲約35億円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、約1.2億円となっており、本年度末資金残高は前年度から▲296百万円減少し、約15億円となった。地方債の償還は計画的に進んでおり、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。
財務書類に関する情報②(2017年度)
1.資産の状況
①住民一人当たり資産額、②歳入額対資産比率は、類似団体平均を下回っているが、これは合併前から施設の共同利用を実施しており余剰施設が少なかったことと、固定資産台帳の整備にあたって、道路などのインフラ資産については取得価額が不明であったため、備忘価額1円で評価したものが多いことが要因と考えられる。②歳入額対資産比率については、歳入総額が、前年度に公共施設等総合管理推進基金積立のため例外的に大きかった繰入金が減少したことにより、前年度と比較して0.25年増加した。③有形固定資産減価償却率は、類似団体平均を下回っているが、これは本市の都市化が平成に入ってからであり、施設整備のタイミングが遅かったことが考えられる。平成29年度は資産形成に係る設備投資よりも減価償却等が増加したことで、前年度と比較して老朽化が1.3%進展している。施設の老朽化は避けて通れないため、公共施設等総合管理計画に基づく適正管理に今後も取り組む。
2.資産と負債の比率
④純資産比率は、類似団体平均と同程度である。平成29年度は固定資産台帳の精査などにより純資産が増加したため、前年度から0.1%増加している。⑤将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っているが、今後も大型事業を控えていることから、引き続き、地方債の借入については、交付税措置のあるものに限るなど、計画的に取り組んでいく。
3.行政コストの状況
⑥住民一人当たり行政コストは、類似団体平均を大きく下回っており、行財政健全化計画に基づく取組みの効果等が表れているものと考えられる。しかし、社会保障給付費などの扶助費や、介護事業、後期高齢者医療への繰出金の増加が見込まれているため、今後も行財政健全化計画をもとに、引き続き事業の見直しや「選択」と「集中」を行い、行政経費の更なる縮減に努める必要がある。
4.負債の状況
⑦住民一人当たり負債額は、類似団体平均を大きく下回っている。これは、行財政健全化計画に基づく計画的な職員削減や、計画的な地方債発行と抑制によるものと考えられる。しかし今後、大型事業を控えていることから、引き続き、計画的な取組みが必要である。⑧基礎的財政収支は、類似団体平均と同程度となっている。投資活動収支の赤字分が、業務活動収支の黒字分に収まったため、587百万円となっている。投資活動収支の赤字は、地方債発行を予定して大型事業に取組んでいる影響が大きいと考えられる。
5.受益者負担の状況
⑨受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、本市では、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合が比較的低い状況にある。平成29年度は経常費用が増加したものの、経常収益も増加したため、前年度からは受益者負担比率は微増となったが、引き続き受益者負担の適正化に努める。
類似団体【Ⅱ-1】
岩見沢市
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長万部町
奈井江町
白糠町
五所川原市
十和田市
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住田町
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