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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成27年度国勢調査30.7%)に加え、市の基幹産業が農漁業中心で企業が少なく、財政基盤が弱い地域であるため、類似団体平均を大きく下回っている。歳入面では、収納率の向上、受益者負担の適正化、未利用財産の売却等を推進する。歳出面では、職員数の削減(全会計で、平成17年4月から平成29年4月までに116人削減)、枠配分予算の導入による物件費の削減など、なお一層の自治体経営のスリム化を図るとともに、職員一人一人が創意工夫を発揮し、効果的かつ効率的な行財政運営を行う。
経常収支比率については、前年度より2.5%悪化して93.7%となっている。これは、一般財源である普通交付税が、合併算定替縮減や国勢調査人口の減の反映により、397百万円の減となったことによるものである。今後は、公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の統合再編、事業の選択と集中、受益者負担の適正化など更に踏み込んだ行財政改革の徹底を行っていくことが重要であると考えている。
類似団体平均と比較して低くなっているのは、主に人件費が要因である。人口1人あたりの人件費及び人件費に準ずる決算額が69,872円で、類似団体平均の81,920円を下回っており、これは、人口1,000人あたり職員数が、類似団体の8.21人に対し、柳川市は6.53人と約20%低くなっているように、職員数が類似団体に比べ少ないことによるものである。
平成27年度の6.48人から平成28年度は6.53人へ増加している。平成17年から平成27年までの定員削減計画(全会計)が完了し、平成28年4月1日時点で、職員削減目標の81人を上回る114人の削減を達成した。現在、平成32年までに職員数を480人とする計画を策定しており、平成29年4月1日現在の職員数は486人となっている。
類似団体より0.3%下回っており、また、本市の前年度比率より0.2%改善している。この主な要因は、本市の地方債残高の構成が、合併特例債や臨時財政対策債など交付税措置がより手厚い地方債へとシフトして算入公債費が増加しているためであり、今後もこの傾向は続く見込である。今後も、市債の借入にあたっては財政効率の高い地方債を取捨選択するなどして、地方債元利償還金に係る財政負担を適正規模に維持するよう努める。
類似団体より10.7%下回っており、また、本市の前年度比率より7.1%改善している。これは、通常償還額が地方債発行額を上回ったことにより、算出の分子の構成要素のうち、将来負担額の増加要因である地方債現在高が、前年度に比べて減少したことによるものである。今後も、公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、健全な財政運営に努める。
人件費に係るものは、平成28年度において26.4%と全国平均及び類似団体平均と比較しても高い水準となっている。また、昨年度と比較しても増加している。要因としては、総合的見直しを導入したことで現給保障が発生したためである。なお、定員削減計画は順調に進んでおり、平成27年度から平成28年度の職員数は8人減である。今後も給与制度の適正化を行うとともに、定員削減計画を通じて人件費を削減するよう努める。
需用費や委託料の節減を図ったものの、前年度より0.1%増加している一方で、類似団体より0.8%低い水準である。今後も、経常経費節減に向けて、事務用品や光熱水費、委託料の内部管理経費について、事務の効率化と創意工夫による改善に努める。また、施設の維持管理については、業務委託の際、費用対効果の検証を常に行うとともに、業務委託の仕様や契約方法の見直しを行い、長期継続契約などの活用により契約総額の削減を図る。
その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、繰出金の増加及び一般財源収入額の減少による。平成28年度においては、国民健康保険、後期高齢者医療に係る繰出金などが減少し、一般財源所要額が減少したものの、分母である一般財源収入額が減少したため、前年度と比較して0.5%の増となっている。今後も、経常経費の節減を図るとともに、税や使用料、負担金の徴収をより強化すること等により、事業ごとの経営の健全化に努め、普通会計の負担額の軽減を図る。
補助費等について、経常的な費用については減少したものの、普通交付税の減額など経常一般財源等収入が減少したため、前年度より0.2%増加しており、類似団体より3.5%下回っている。今後も、補助金の交付にあたっては、十分な審査を行い、適正な運用を行う。
平成22年度に借入れた国営筑後川下流土地改良事業繰上償還負担金について、平成25年度から元金償還が開始したことにより一般財源所要額が増加し、数値が上昇している。今後も、地方財政健全化法に基づく、実質公債費比率や将来負担比率などの各種財政指標に常に目配りを行い、地方債の借入にあたっては財政効率の高い地方債を取捨選択するなどして、地方債元利償還金に係る財政負担を適正規模に維持するよう努める。
前年度と比較して2.2%増加しており、類似団体平均より2.4%高い状況にある。区分ごとの類似団体比較としては、前年度と同様に人件費、扶助費、その他(主に繰出金)は平均を上回っている状況である。平成27年度から始まった合併算定替の段階的削減のため、今後も厳しい財政状況となることが予想されるが、行財政改革を徹底することで財政基盤の強化を図り、より健全な財政運営を行う。
将来負担比率については、国家公務員に準じて支給率が改正されたこと等による退職手当負担見込額の減、企業債残高の減による繰入見込額の減等により将来負担額が減少したことに加えて、充当可能基金の増等により充当可能財源等が増加したことで、将来負担比率が減少している。また、実質公債費比率については、合併特例債、臨財債等の借入により地方債残高が増加し、元利償還金が増加したことに加えて、算入公債費等が減少したため、単年度比率では、増加したものの、3年平均では増減なしとなっている。
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