公共下水道 町立最上病院 簡易水道事業(法適用) 特定地域排水処理施設 簡易水道事業(法適用) 農業集落排水施設
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指数について、他の類似団体と比較すると79団体中57位であり、財政力は弱い。今後の財政力指数を考えると、収入については人口の減少、地価の下落等により現状の維持だけでも厳しく増加は見込めない。需要については、同じように人口の減少により減額していくことが想定されるが、高齢化や地方債の元利償還金の増額により、財政力指数は横ばいが続くと想定される。財政力が弱いため、財政の基盤の一層の強化が必要であり、収入について増加が見込めない以上、収納率を前年以上に高めていく必要がある。また、需要の見直しが必要であり、職員数の削減による人件費の削減、投資的経費の抑制、公共施設等総合管理計画にしたがった施設の統廃合等による適切な管理を行っていく。
経常収支比率は前年度から2.0ポイント悪化した。全国平均、県平均よりは低いものの、類似団体と比較すると、良い順位とは言えない。経常経費となる新規事業については精査し、既存の経費については見直しを行い、経常収支比率が出来る限り高くならないように努めていく。
人口1人当たりの人件費・物件費等決算額については、昨年と比較すると、8,328円増えている。この要因として、人件費の職員給の伸びによる影響となる。計画的な新規職員採用を行い、人件費を抑制して行く。物件費等については、ふるさと納税に係る経費が減少したためとなる。維持修繕費は昨年と比較して増加している。公共施設等総合管理計画並びに今後策定する個別施設計画にしたがって、既存する公共施設の在り方を見直し、経費の削減・長寿命化を図って行く必要がある。
給与費の縮減のために手当の廃止等も順次行い水準上昇を抑制している。結果として平成28年度もラスパイレス指数は100を超え、前年度対比0.2ポイントの増となったが、昨年度の増加ポイントよりも抑えることが出来ており、全国町村平均の増加よりも低い。
町の基幹産業である農業分野、交流人口拡大のための商工観光分野、町面積が大きいことから小学校数も多く、教育分野に要する人員も大きいという状況があるものの、定員適正化計画に基づき、退職人数に対し、新規職員採用を抑制している状況が基本となっている。平成29年度については前年度対比0.44ポイントの増加となった。今後も義務的経費となる人件費の縮減のために定員管理を徹底していかなければならない。
比率は昨年度と比べ0.2%の増加となった。これは、年度によって異なる財政需要に弾力的に対応するため、各年度ではなく3年間の総額を決める方法としているためであり、単年度としては大堀小学校大規模改修費、町道愛宕山駅前線道路改良事業等の元金の償還が始まったことにより増加している。来年度より庁舎耐震補強・改修工事に関する地方債の償還が始まる為、今後単年度比率は増加し、実質公債費比率は平成29年度より増加すると見込んでいる。今後新規発行を抑制し、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。
昨年度よりも3.5ポイント悪化した。悪化した要因として、地方債残高について、モデルタウンの公営住宅の建設、せみの湯の駐車場の整備等の借入額が元金の償還額を上回ったため増加した。公債費に充当可能な基金についても昨年と比較し約5.5千万円取り崩したことが原因となる。最上中学校の大規模改修工事も控えており、将来負担比率が上昇することが見込まれることから、今後も事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
平均年齢の低下、新規採用職員よりも定年・早期退職者が多かったことにより人件費が抑制され、経常収支比率に占める人件費は前年度より0.4ポイント増加した。今後も退職者に対する新規職員採用を抑制すると共に、各種委員定員と報酬の見直しを継続して行なっていかなければならない。
増加傾向であった物件費について、平成28年度で0.2ポイント改善しているが、経常的支出の総額が増えた為であるため、抑制に努めなければならない。経常的物件費の構成として、主に総務、衛生、教育分野の委託料が大きな比率を占めているが、観光交流施設への指定管理者制度の適用は、商工費の物件費抑制につながっている。増加傾向にある物件費抑制に向けて指定管理者制度の拡充を図っていかなければならない。
少子化により児童手当が減少して行く中で、各種給付金等が増額している他、中学生以下の医療費の無償化により扶助費は大きく増加し、近年増加傾向にある。類似団体平均値よりも経常的な扶助費の占める割合は低いものの、今後も住民サービスの拡充と財政の健全化を図りながら、住民満足度を上げていく必要がある。
維持補修費について、例年と比較すると雪は少なかったものの、防雪柵の設置や撤去、除雪作業等について例年並みに費用がかかっている。また、西公園施設、バイオマスエネルギーやウエルネスプラザ等の修繕により昨年度よりも費用がかかっている。除雪については財政規模と除雪の在り方を検討していき、機械等については、適切な使用や日々の手入れを行い、出来る限り長く使用できるよう努めていく。
病院への繰出金(経常分)ならびに一部事務組合に対する負担金のし尿処理費や広域消防への負担金・分担金は増加したが、エコプラザ、リサイクルプラザへの負担金・分担金は減少した。トータルとして微増となったものの、構成割合は変わらなかった。交付するにあたり、適当な事業を行っているのかなどについて明確な基準を設けて、不適当な補助金は見直しや廃止を行っていく必要がある。
類似団体平均と比較すると下回っているものの、差は狭くなっている。1.4ポイント増加した原因として庁舎耐震補強・改修工事(設計)、町道愛宕山駅前線道路改良事業等に関する地方債の償還が始まったためである。来年度は、庁舎耐震補強・改修工事(工事費)の元金償還が始まるため、公債費の増加が想定される。今後は今まで以上に、投資的事業には計画性を持って臨み、地方債の発行抑制に努めていく。
経常収支比率全体として、前年対比0.6ポイント増加した。要因は歳入の増加以上に歳出が増加したのが原因となる。類似団体順位では下から数えた方が早く、個々の性質別歳出では、扶助費以外で類似団体平均よりも上回っている。その中でも人件費、補助費等の比重が高いため、人件費における定員管理の徹底や、一部事務組合、公営企業会計への補助費等の縮減に努めていく。
実質公債費比率について、類似団体内平均値と比較すると、各年度について、どれも低い数値となる。一方で、将来負担比率を比較すると、どの年度においても、類似団体内平均を上回っている結果となっている。実質公債費比率については、H23年度より下がり続け、H27年度はH26年度と同じ値となったが、H28年度以降については、庁舎耐震補強・改修工事に関する地方債の償還が始まり、H29年度で本格的な償還となる為、数値の悪化が想定される。一方、将来負担比率については、H24年度より増加しているが、H27年度で減少した。これは、地方債の現在高は増えているものの、充当可能基金増加や基準財政需要額算入見込額が増えたためである。今後の地方債の借入について、まずは借入額を抑制すると共に、借入れた地方債の返済年数を調整することで、将来負担比率並びに実質公債費比率の調整を行い、財政の健全化を図っていく。
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