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平成24年度から平成25年度までは横ばい傾向であったが、平成26年度及び平成27年度においては前年度から0.01ポイント低下している。人口減少及び生産年齢人口の減少等の要因により地方税の増加が見込めないなか、今後も財政力指数は低下傾向となることが見込まれる。そのため、まち・ひと・しごと創生総合戦略の重点プロジェクトに掲げている少子化対策・移住定住対策・雇用対策等に積極的に取り組み、人口減少問題の克服とともに自主財源の確保に努める。
分母となる経常一般財源では、普通交付税の減少(-198,230千円)や、臨時財政対策債の減少(-159,362千円)などにより、-2.99%(-364,128千円)と大幅悪化の要因となった。分子となる経常経費充当一般財源では、退職者の増等による人件費の増加(+20,642千円)、扶助費の生活保護費の特定財源の大幅減少により、経常収支比率は前年度比2.1ポイントの悪化となった。今後も、公債費においても起債発行額に留意し、物件費の抑制を図るなど第2次臼杵市行財政活性化大綱実行プランに沿い持続可能な市役所経営を行い、後年度の財政負担を増加させないよう努める。
人件費においては、定年退職者が2名増加したことによる退職手当の増加が要因となり、増加となった。物件費においては、ケーブルネットワーク事業の公設民営化やマイナンバー法対応システム改修が減少したこと等により委託料を中心に前年度から167,801千円の減額となった。結果として、前年度からの人口減少(-516人)を踏まえても、人口1人あたり3,902円の改善となり、類似団体と比較して低い数字となっている。今後もより一層の事業の取捨選択や経常経費の見直しに努める。
人事院勧告を鑑みた給料改定(給料平均改定率0.2%、期末勤勉手当0.1月増)を行ったところ、昨年と同様の指数となったが、今後とも給与の適正化に努める。
職員数は前年度より3名減少したものの、人口減少(-516人)の影響により前年度比0.06ポイントの悪化となった。第2次臼杵市行財政活性化実行プランに掲げられている持続可能な市役所の実現のため、組織機構の見直しや再任用制度等を活用するとともに、事務事業の選択と集中を行い、正規職員の適正な定員管理に努める。
事業費補正により基準財政需要額に算入された公債費の減少(-73,451千円)、特定財源の減少(-16,485千円)など悪化要因があったものの、元利償還金の減少(-100,134千円)、地方債償還財源に充当する公営企業繰入金の減少(-36,077千円)などの好転要因により、前年度比0.3ポイントの改善となった。今後は普通交付税における、合併算定替の縮減や、人口減少による基準財政需要額の減少が見込まれることから、世代間負担の公平化や事業の適正化に努め、充当可能財源の確保を行い、実質公債費比率の抑制に努める。
地方債現在高の増加(+321,558千円)や充当可能特定歳入の減少(-153,006千円)などの悪化要因があったが、公営企業債等繰入見込み額の減少(-428,259千円)や退職手当負担見込額の減少(-175,370千円)などの好転要因により、前年度比2.6ポイントの改善となった。将来負担比率はここ5年間は改善傾向であるが、今後も事業の選択と集中による起債発行額の抑制や基準財政需要額に算入が多い有利な起債の活用に努め、将来負担比率の圧縮に努める。
定年退職者2名増に伴う退職手当は増加(+74,035千円)したものの、職員数の減(-3人)等に伴う職員給の減(-17,498千円)等により、前年度比較では12,817千円(0.4%)の増加にとどまっている。分母となる経常一般財源の減少(-364,128)が大きく、経常収支比率は悪化といった結果になった。今後も、人件費の適正化に努める。
物件費における経常収支比率は、0.3ポイントの悪化となった。行革努力による光熱水費の減(-15,274)等により経常支出が減少したものの、分母となる経常一般財源の減少(-364,128)が大きく、経常収支比率は悪化といった結果になった。今後とも事業内容を精査し、費用の抑制に努める。
扶助費においては2,867千円の減少であったものの、主に生活介護給付費に係る特定財源である国県支出金が減少し分子における経常一般財源が増加(+68,009千円)したことにより、前年度比0.8ポイントの悪化となった。類似団体とは依然として1.4ポイントの開きがあり、微減傾向を示している生活保護費以外で事業費の大きい障害者自立支援事業や子ども子育て関連施策の動向について今後とも注視していく。
繰出金における経常収支比率は、0.3ポイントの悪化となった。公共下水道事業特別会計繰出金の減(-44,729)等により、その他の総額は減少(-29,781)したものの、分母となる経常一般財源の減少(-364,128)が大きく影響したことによる。
補助費における経常収支比率は、0.2ポイントの改善となった。主な要因は、ケーブルネットワーク事業に係る消費税の減(-14,979)、特別保育補助金の減(-9,244)、葬祭場改良工事負担金の減(-8,617)などにより経常支出が減(-59,029)となったことによる。
公債費における経常収支比率は、0.1ポイントの改善となった。平成23、24年度過疎対策事業債の償還開始等による増(+63,035)はあったものの、平成17年度合併特例債の償還終了(-111,499)及び平成16年度及び平成17年度災害復旧事業債の償還終了(-33,546)等により、分子における経常一般財源が減少したことが挙げられる。
公債費以外の全体では2.2ポイントの悪化となったが、類似団体平均値を2.6ポイント上回っている。前年度と比較して、物件費や繰出金の抑制による改善の要素もみられたが、分母となる経常一般財源の減少が主な要因となり、経常収支比率が悪化した。また、人件費と扶助費においては分子における経常一般財源が増加したことにより悪化となった。
将来負担比率においては充当可能基金の増加や、基準財政需要額算入見込み額の増加等により数値が改善傾向にあり、類似団体と比較しても低い位置にあります。また、実質公債費率においても算入する基準財政需要額の増加等により改善傾向にありますが、類似団体と比較すると若干高い値となっています。今後も公共施設更新・老朽化等の対策が必要となりますが、公共施設等総合管理計画や統一基準による地方公会計を活用し、さらに事業の選択と集中を行い事業投資を図るなど、投資と財政健全化のバランスを考慮し数値の改善に取り組みます。
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