簡易水道事業(法適用) 簡易水道事業(法適用) 公共下水道 農業集落排水施設
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人口の減少及び過疎地区の高齢化等により財政基盤が弱く、類似団体内平均を下回っている。今後も職員の定員管理や給与構造改革による人件費の圧縮、経常経費の節減、投資的経費の抑制を図るとともに、市税の徴収率向上対策や企業誘致を積極的に進め、自主財源を確保し財政力の強化を図る。
昨年度より0.7ポイント増加している。歳出面では、公債費の順調な減少があった一方、人件費、物件費、他会計への繰出金の増により経常経費充当一般財源が大きく増加した。歳入面においては、地方消費税交付金が大幅に増加したものの、市税の減少とともに、歳入構成で最大の割合を占める普通交付税の減少と臨時財政対策債の減少により経常収支比率は上昇した。引き続き事務事業の見直しと中長期的に取り組むべき事業への重点化を実施し経常経費の削減を図る。
合併以後、抑制していた新規採用者の雇用開始及び再任用制度利用者の増により、平成26年度に比べ人件費は増加した。今後は大幅な職員削減は見込めないものの、新規採用者の雇用による職員の平均年齢の低下が予想されることから、数年間の人件費は横ばいか微減傾向で推移していくと予想される。また、物件費についても、地方創生関連事業実施の関連経費などにより増加した。
これまで国に準じた給料表を用いているが、類似団体平均と比較しても、それらを下回る水準で推移している。平成18年度からは国に準じて年功的な給与構造から職務・職責に応じた給与構造への転換を図る観点から給与カーブのフラット化、級構成の再編や枠外昇給制度の廃止等の実施、勤務実績を適切にできる昇給制度の導入を行っている。
町村合併後、組織運営の安定化を勘案した最小限の新規採用と退職者不補充の原則を見直す時期となり、平成26年度より新規採用を開始したが平成27年度当初の一般職職員数は「山県市第3次定員適正化計画」の目標を前倒しすることとなる304人で、平成15年度合併当初職員数の433人と比較すると129人削減している。しかし、広大な面積等地理的要因により保育園や学校等の教育施設を多く配置しており、施設職員が類似団体と比較すると多くなっている。今後も平成28年度からはじまる第4次定員適正化計画に基づき、職員の年齢構成のバランスを保ちつつ、将来の山県市を支える人材を確保するため、適正な職員配置と定員管理を図っていく。
市町村合併後、地域格差の是正及び一体化を図るため大型事業を行っており、その時に発行した合併特例債の元利償還金が大きく、実質公債費比率は高くなっている。しかし、平成25年度をピークに地方債の償還額は減少に転じており、今後も元利償還額以下の市債発行額を継承し、実質公債費比率の改善に努める。
基金取崩による充当可能基金の減少が影響し、平成26年度より0.1ポイント上昇したが、地方債借入額よりも元利償還額が多かったため、地方債現在高は順調に減少し、将来負担比率は類似団体平均を下回った。今後も地方債現在高は減少していく予定であり、市債の発行についても極力抑制に努め、新規事業の実施については総点検を図り、財政の健全化を図る。
地理的要因から保育所や教育施設等を多く配置していることなどにより、類似団体に比べ職員数が多く、指標が平均以上となっているが、平成15年度の合併当初の職員数433人に対して平成27年度当初は304人と129人削減している。今後も定員適正化計画に基づき、職員の年齢構成のバランスを保ちつつ、将来の山県市を支える人材を確保するため、適正な職員配置と定員管理を図っていく。
民間委託の推進や指定管理者制度の導入による委託料の増加を主要因とし、物件費は年々増加傾向にあるが、物件費に係る経常収支比率は類似団体平均と同程度の水準となっている。しかし今後は、施設の老朽化に伴う維持修繕費の増加等も見込まれることから、管理の効率化や事務事業の見直しによるコスト削減、公共施設の適正管理を推進し、経常収支比率の上昇抑制に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回っているものの、近年、生活保護費や障害者自立支援関係経費等は増加傾向にあり、今後も扶助費は増加していくものと見込まれることから、これに対応する必要な財源を確保していくため、財政規模の縮小を図り、持続可能な財政構造への転換に取り組んでいく。
その他については類似団体平均と同程度の水準となっているが、公共下水道の整備に伴う繰出金が引き続き多額で推移する見込まれることから、適正な経営健全化を進め、普通会計の負担を抑制していく。
ここ数年は類似団体・全国・県平均と比べ低い水準で推移している。今後も各種団体への補助金、一部事務組合への負担金について、補助基準を明確化にし、補助金等の見直しや適正化を推進する。
町村合併に伴い地域間格差を解消するために発行した合併特例債の償還額が増加したことにより公債費の割合が高くなっているが、山県市クリーンセンター建設、美山中学校改築など大型事業が終了し、平成25年度をピークに償還額は減少に転じており、今後も投資的経費の平準化による計画的な起債によって地方債の発行を極力抑え、繰上償還を視野に入れて後年への負担を軽減できるよう努める。
公債費を除いたベースでは類似団体平均を大きく下回る水準となっている。しかし、平成26年度からは、歳入構成で最大の割合を占める普通交付税の合併算定替による加算額が減少し始めており、さらに平成28年度の普通交付税算定から用いられる平成27年国調人口が減少することは確実であることから、一般財源の縮小は避けられず、また、公共下水道事業に伴う繰出金が高額で推移することや扶助費の増加も予想されることから、更なる行政効率化、施設管理・一般事務経費の縮減に努め、経常収支比率の低減に努めていく。
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