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平成24年度から28年度まで0.20ポイントと横ばいで推移する。類似団体平均と比較した場合、平成24年度から平成26年度まではその差が0.05から0.08の間で推移しており、平成28年度では0.02ポイントと差が小さくなっている。また、和歌山県平均より0.15ポイント、全国平均より0.30ポイントと大きく下回っている。近年の経済情勢、人口減少や高齢化率上昇など厳しい状況にあって、町税をはじめとする自主財源の伸びもみられない。そのため財政力は0.2と横ばいで推移している。現在、まちづくりに資する事業を推進するなど地域経済の振興を図る施策を実施しているが、即効性のある効果ではない。そのため財源を交付税に頼る傾向が続いている。今後も、自主財源の確保に向けた事業等を推進し財政力の向上に努めたい。
平成24年度から27年度までは、86%台前半で推移していたが、28年度は90.6%と27年度より4.3ポイント増加となっている。類似団体と比較した場合、平均値を上回る状況が続いている。特に近年は、交付税額の伸び悩み等により数値に顕著な開きが出ている。平成25年度は、人件費の減少、地方税及び交付税の上昇等により24年度より0.2ポイント減となった。平成26年度は、物件費、補助費等の上昇によりし0.4%増となる。平成27年度は、地方消費税交付金及び交付税の伸びにより0.1%減少となる。28年度については、人件費の減少があったが、物件費、公債費、補助費等の伸びが影響し、経常経費が大きく伸びた。近年、財政構造の弾力性が失われ、硬直化の傾向が現れている。今後も引き続き、税徴収率の向上をはじめとする歳入確保、また、歳出における事業の精査、廃止及び見直しにより経常経費の削減に努める。
平成25年度から27年度まで上昇傾向にあったが28年度は減少に転じている。これは類似団体と同様の傾向を示している。平成28年度と27年度を比較した場合、人件費は退職に対する採用抑制等により21,654千円減額となっている。物件費は、経常経費に係る事業費が上昇する中にあって、27年度実施した地方創生関係交付金事業、漁港関係計画策定委託事業等の臨時的な事業があり、全体では27年度より31,699千円減額となっている。平成28年度の人口1人当たり人件費・物件費等決算額は平成27年度に比べて9,839円の減額となったまた、類似団体平均に比べて201,672円と大きく下回っているが、和歌山県平均より63,533円上回る。今後においても、適正な定員管理による人件費の抑制と物件費等の上昇を抑え一層の行政コスト縮減に努める。
平成23・24年度において、東日本大震災関係の財源確保のため国家公務員給与の減額措置を実施したことにより、指数が大きく上昇する。この措置は、25年度において元に戻されたためラスパイレス指数は、再び90%台前半に戻り、26年度90.0%、27年度91.4%、28年度91.8%と低い状態を維持している。また、類似団体平均と比較した場合でも2.4ポイント、全国町村平均より4.6ポイント下回っており、他団体に比べても比較的低い数値で推移している。当町は、職務級(5級)にすることにより給与水準が抑えられている。今後も現状を踏まえ、給与の適性化に努めるとともに、引き続き縮減に努めていく。
平成24年度から27年度までは、14人台で推移してきたが、28年度は、27年度より0.72人上昇し15.31人となる。類似団体平均より9.41人下回っているが、和歌山県平均より6.65人、全国平均より7.41人上回っている。本町の現状については、近年、退職に対する職員採用の抑制や賃金支弁者の活用などもあり、類似団体と比較しても職員数については比較的抑制されている。しかし、行政運営上必要な職員数は必要であるため人口減少が続く現状においては、率的に高く現れてくることも懸念されるところである。今後は、将来的に人口減少が進む中にあって、人口千人あたりの職員数は上昇すると考えられるが、退職等の入れ替わりの時期を見据え、適正な職員の補充や業務に必要な人員を見極め、適正な人員確保及び定員管理に努めていく。
昨年度より0.4ポイント減少となっている。また、類似団体平均より3.5ポイント、和歌山県平均より6.8ポイント下回っており良好な数値を示している。現在、平成22年度から起こすことができるようになった過疎債を活用し、大型公共工事等を実施するとともに、緊急防災・減災事業債を活用する消防救急デジタル無線の整備等の事業を行ってきた。これらの大型事業に係る元金償還は、徐々に始まってきているが、昨年度と同様に償還が重複する時期にさしかかっておらず、この間に元利償還が終了する事業があるなど、実質公債費比率は減となっている。今後は、大型事業の元金償還の重複時期を迎え、交付税に算入される公債費の上昇とともに実質公債比率が上昇することとなる。そのため、起債を充当する事業にあっては、補助金の有無、実施時期の調整、精査や見直しにより数値の抑制に努める。
将来負担比率については、これまで数値として現れていない状況が続いているが、現在まちづくりに資する事業として過疎債策事業債を活し、大型事業を実施している。そのため、今後は償還額の上昇に伴い上昇傾向を示すものと考えている。今後も将来推計等状況を把握しつつ、後世への負担を少しでも軽減するよう財源措置のない地方債の発行を抑制し、公営企業への繰出金の縮減に努めるとともに、新規採用者を計画的に採用することにより将来の退職手当支給額等を抑えていく。また、新規事業の実施についても慎重な精査を行うとともに、実施時期と財政バランスを考慮し、財政健全化を推進する。
平成28年度は、昨年度に比べ0.4ポイント減少、近年は減少傾向を示している。類似団体平均比較では、5.7ポイント、和歌山県平均より6.6ポイント上回っている。平成26年度は退職者5人に対して採用4人、27年度は退職者3人に対して採用1人、28年度は退職者8人に対して採用5人とするなど人件費の抑制に努めている。また、人件費は、財政規模の小さい団体ほど高くなる傾向にあり、類似団体内順位では、64団体中50位となっている。当町は、これまで徹底した財政改善策を実施、特別職の給料削減及び期末手当廃止、職員の調整手当廃止、町議会議員期末手当の廃止、管理職手当の削減、職員給料改定による削減等を実施してきたが、今後も引き続き人件費の抑制に取り組んでいく。
近年上昇傾向を示しており、平成28年度は昨年度より2.1ポイント増加の20.2%となる。昨年度は、地方創生交付金関係事業、漁港関係計画策定委託事業等の実施により上昇するが、28年度は、フリー乗降バスの運行、電算システム、インターネット等運用経費、施設の管理を始め行政運営経費等により上昇となる。また、類似団体平均との比較では、5.3ポイント、和歌山県平均より7.4ポイント上回っている。当町では職員の雇用抑制として臨時職員を雇用しているため物件費が上昇する傾向にある。対象経費については、例年計上されるものが大半を占めるため、日々の行政運営で点検を行い、見直し等による歳出削減を実施する。また、新規事業については慎重な精査及び優先度を判定し、物件費の抑制を図っていく。
平成25年度から上昇傾向を示すが、27年度で0.4ポイント減少に転じ28年度で0.3ポイント上昇する。類似団体平均と比較した場合1.7ポイント上回っており、和歌山県平均では5.3ポイント下回る。年度間の推移状況は、類団体においても似た傾向を示している。扶助費は、決算額で27度より35,865千円増額となるが、これについては、障害福祉関係事業(通所サービス費等)の伸びが大きく影響しその他、就学児医療費助成事業等も要因となっている。当町の事業等の数値構成をみると、障害福祉サービス費等及び老人福祉施設入所措置費が大半を占めている。今後も高齢者人口の増加等により上昇傾向を示すものと考える。そのため、予算、決算に係る状況把握に努め適正な運営に努める。
平成26年度に減少がみられたが、近年は上昇傾向を示しており、平成28年度は27年度より0.2ポイント増加となっている。また、類似団体平均より3.0ポイント上回っており、和歌山県平均より3.0ポイント下回っている。平成28年度については、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、下水道の各事業で操出金が減少するが、塵芥処理施設の維持修繕費が伸びるなどしたため微増となる。今後は、国民健康保険料の値上げを視野に入れ、特別会計への繰出の抑制に努めていく。また、下水道事業においては、経費節減を推し進めるとともに料金の見直し等を検討する。
近年は上昇傾向を示しており、昨年度より0.6ポイント増加する。類似団体平均比較では4.8ポイント、和歌山県平均比較では1.2ポイントそれぞれ下回っている。平成27年度に26年度と比べて1.0ポイント上昇したことについては、社会福祉協議会への助成及び清掃費における一部事務組合への補助金によるもので、28年度は、国民宿舎事業への補助が皆減する中にあって、社会福祉協議会への助成が更に伸びるなどしたため上昇を示している。類似団体内順位では、昨年度は60団体中11位、本年度は64団体中10位と比較的高い状況である。今後も各種団体への補助金等については、毎年見直しを行うなど補助金の適性化を推し進め、経費の削減に努める。
昨年度より1.5ポイント増加し上昇傾向を示すも、類似団体より5.4ポイント、和歌山県平均より7.6ポイント下回っている。平成22年度から起すことができるようになった過疎債を活用し大型公共工事等を実施する一方で、緊急防災・減災事業債を活用した各防災対策事業等に係る元金償還が徐々に始まってきている。しかし、大型事業に係る償還の重複する時期にさしかかっておらず、この間に元利償還が終了する事業があったため上昇は緩やかになっている。今後は、大型事業の元金償還が始まってくるため公債費が大きく上昇していくこととなる。そのため、事業実施の年度間調整を始め、過度な依存により財政を窮迫することのないよう、慎重な財政運営を行っていく。
近年は、平成25年度の減少があったが、上昇傾向を示している。平成28年度においては、昨年度より2.8ポイント増加となっている。類似団体平均より10.9ポイント、和歌山県平均より4.5ポイント上昇している。当町における数値の推移は、26度まで類似団体と同じような状況にあったが、27年度以降はその差が大きく開く。この要因については、物件費及び維持補修費の上昇が影響を及ぼしている。当町の費目を順位別に比較した場合、人件費は類似団体64団体中50位、物件費は57位、補助費等は10位、扶助費は57位となっている。今後も各費目において数値変動に注意し、その要因を分析するとともに、数値抑制に向けた取り組みを進めていく。
将来負担比率はマイナス計上で実質公債費比率についても減少傾向と良好な推移を示している。これまで、将来を見据えたまちづくりを実施するため基金の積立に加えて、起債を充当する事業の抑制に努めてきたところである。平成22年度からは過疎地域の指定を受けこれを契機に、過疎債を始めとする財政措置のある有利な起債に絞ってまちづくりに資する事業を推し進めている。そのため、地方債の現在高が伸びているが、基準財需要額算入見込額も伸びてくるため良好な数値を保っている。また、減少を示している実質公債費比率については、償還終了となる起債事業と過疎債の償還が3年据え置きとなるため償還額が大きく伸びていないことが影響している。今後当分の間、将来負比率、実質公債費比率は、増加傾向を示しつつ比較的良好な状態が続くが、償還額の増加と実施する大型事業により大きな伸びを示すものと考える。
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