経営の健全性・効率性について
●経常収支比率令和元年度までは安定的に100%を超えていたが、コロナ対策による収益の減少等により平均値を下回っている。昨年度よりは改善傾向にあるが引き続き費用削減等を行っていく必要がある。●累積欠損金比率累積欠損金は発生していない。●流動比率各年度100%以上の数値を確保しており、平均値を上回っている。●企業債残高対給水収益比率類似団体平均値以下の数値で推移しているが、今後の事業に際しては投資規模の平準化を行い計画的な事業実施を行っていく必要がある。●料金回収率経常収支比率の費用増加を前年度より抑えたことにより平均値を上回っている。●給水原価今年度は経常収支比率の費用増加を前年度より抑えたことにより減少している。●施設利用率人口の減少により低い数値ではあるが、平均値を上回っており、数値向上に努める。●有収率老朽管の増加に伴い減少傾向にあったが、老朽管の更新を計画的に行った結果、平成30年度より上昇し、今年度はほぼ横ばいである。
老朽化の状況について
昭和50年に建設した創設時の配水管路が、平成26年度より耐用年数を迎えたことにより、管路経年化率が平成29年度は大幅に上昇したが、平成28年度に管路更新計画を策定し、計画的な老朽管対策を実施した結果、平成30年度には管路経年化率が大幅に改善し、今年度においては、前年度比でほぼ横ばいである。
全体総括
現在の経営状況としては安定しているが、今後、人口動態等による大幅な収入の改善が見込めないなか、老朽管対策や耐震化対策といった事業を行わなければならない。平成28年度に実施したアセットマネジメントの結果に応じ、経営状況の把握を行ったうえで、経営状況の悪化を招かないよう長期的な管路更新計画に従い、必要な事業を実施し、安定した水道経営に努める。