舞鶴市：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2015年度）

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は100％を上回っているが、人口減少や節水機器の普及等により給水収益が減少（⑦施設利用率は年々低下しています。）する一方で、減価償却費等の経費が増加していることから、その比率は低下傾向にあります。また、経費の増加により、⑥給水原価は増加傾向にありますが、料金水準は変わらない（料金改定未実施）ことから、⑤料金回収率は低下傾向にあり、100％を下回っております。さらに、基幹浄水場や老朽管の更新・耐震化経費が増加していることから、その財源を確保するための企業債借入の増加に伴い、④企業債残高給水収益比率が増加傾向にあり、料金収入額の３．８倍に達していることや、内部留保資金の充当により、資金が減少し、③流動比率は100％を下回る状況となっています。

老朽化の状況について

法定耐用年数を超えた水道管の比率（②管路経年化率）は、年々増加し、平成27年度末には、約20％にまで達しました。これは、類似団体平均（10.93%）や全国平均（13.18%）と比べて高い数値であり、増加率も類似団体平均を上回っております。こうしたことから、経年管路の更新については、水道ビジョンに基づき、中長期的に更新することとしており、平成29年度から更新事業費を増額していく予定としております。また、耐久性や耐震性に優れた管種で更新することにより、安定供給と今後の更新経費の低減化を図ることとしております。

全体総括

上記のとおり、平成27年度決算まではかろうじて収支は黒字（損益も黒字）を確保いたしましたが、①施設は年々老朽化しており、更新経費を増加させる必要のあること、②給水収益は減収傾向であること、③企業債残高が増加傾向にあること、④内部留保資金はほぼ枯渇していること、などの経営状況にあり、今後の水道事業経営を安定的に継続させていくことが厳しい状況となったことから、水道事業審議会の答申も踏まえ、平成28年10月から平均11.2％増の料金改定を実施させていただきました。今後とも、安心で安全な水道水を安定的に供給できるよう努めてまいります。

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