北茨城市民病院 公共下水道 漁業集落排水施設 工業用水道事業 簡易水道事業(法適用)
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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
市税は、人口の減少はあるものの、市民税、固定資産税が安定して収入されており、市税全体として大きく減額となっていないため、類似団体と比較して0.12ポイント高くなっている。また、地方消費税交付金が消費税率の引き上げに伴い増額となっていることから前年度に比べて0.01ポイント上昇している。しかしながら、今後は、市民税においては退職者の増、また固定資産税については地価の下落等により市税全体でも減額傾向となることが予想されるため、収納率の向上等を図り、自主財源の確保に努める。
類似団体と比較して2.4ポイント高くなっている。要因としては、地理的要因などにより、消防業務を単独で運営するなど人件費が高くなっているためである。また、公債費は減額したものの、扶助費・物件費・繰出金が増加しているため、大きな経費削減には至っていないことも要因の一つである。今後は、消防庁舎・小中一貫校等の建設事業に係る地方債償還が始まることから、公債費も増加傾向となる見込みである。よって、事務事業の見直し等により、経費節減を図っていく必要がある。
人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均に比べ低くなっているのは、主に人件費が要因である。職員数の削減を着実に行ってきたことにより、職員給与費が抑制されているためである。物件費については、東日本大震災関連事業の進ちょくにより、震災関連の物件費は減少傾向にあるものの、平成27年度は図書館、小中一貫校などの建設事業に係る備品購入費が増額となっている。今後は、平成22年度(震災前)の水準になるよう経費節減に努める。
平成23年度及び平成24年度は、国家公務員が時限的な給料減額支給措置を行ったため、ラスパイレス指数が100を超えているが、平成25年度には平成22年度以前の水準に戻っている。指数も類似団体平均をやや下回った数値で推移しており、今後も、国家公務員の給与との整合性を保ちながら、適正な給水水準の維持に努める。
人口千人当たり職員数が類似団体平均を下回っているのは、組織の見直し及び業務の一部民間委託等の推進により、職員数の削減を着実に実施してきたことが要因である。今後も、平成26年度に策定した定員適正化計画に基づく適正な職員数の管理、効率的な組織・機構の確立により、最小の人員で最大限の効果を生み出す効率的な行政運営の推進を図る。
実質公債費比率が類似団体平均に比べ下回っているのは、平成24年度まで公共事業を抑制してきたことにより、地方債償還額が減少してきたためである。しかしながら、平成25年度以降は、市民病院、消防庁舎、図書館、小中一貫校などの大規模な建設事業を実施したことに伴い地方債を発行したため、今後は、地方債償還金の増額が見込まれることから、引き続き適正な地方債管理に努めていく。
将来負担比率が類似団体平均に比べ上回っているのは、主に公共下水道事業・市民病院事業への一般会計等負担見込額が多くなっているためである。特に、市民病院は平成26年度に建替をし、その建設に係る企業債残高が高くなっている。また、一般会計においても、消防庁舎や図書館建設事業等を実施したことに伴い、地方債を発行したため地方債残高も増額傾向にある。よって、後世への負担を少しでも軽減するよう財政調整基金等の基金残高を適正に維持していくなど健全な財政運営に努める。
類似団体平均と比較すると、5.4ポイント高くなっている。要因としては、地理的な理由により消防業務等を直営で行っていることなどがあげられる。しかし、平成27年度からは火葬業務を一部民間委託にするなど人件費抑制を図っており、人件費の決算額についても減少傾向となっている。今後は、適正な職員数の維持に努め、人件費の抑制を図る。
類似団体と比較すると、2.3ポイント高くなっている。要因としては、職員数の削減による臨時職員賃金の増、地域の公共交通事情に対応するための市巡回バス運行などが要因である。また、福祉・教育の充実のため、妊婦・乳児健康診査の実施、特別支援教育支援員を配置していることも、比率が高い要因である。今後は、教職員校務用パソコン借上料の増加などが懸念されるため、複数年契約の推進等により、経常経費の削減に努める。
類似団体と比較して1.6ポイント高くなっている。要因としては、高齢化社会に対応するため、市単独事業で、65歳以上の自動車免許を持っていない方に対し、タクシー利用に係る助成等を行っていることなどがあげられる。今後は、高齢者人口の増により、さらに扶助費の増加が見込まれることから、市民のニーズに応えることも考えながら、財政を圧迫することのないよう努める。
類似団体と比較して0.4ポイント高くなっている。主な要因としては、繰出金の増加があげられる。これまでに整備してきた公共下水道事業、漁業集落排水事業への繰出金や、介護保険給付費増等に伴う介護保険事業繰出金も多額となっている。今後は、下水道事業等において経費節減を意識した経営を図り、普通会計の負担を減らすよう努める。
類似団体と比較すると、4.0ポイント低くなっている。要因としては、市民病院事業への補助金はあるものの、消防業務などその他の業務については、直営で行っているものが多いため、一部事務組合等への負担金が少ないことがあげられる。今後も、補助金等の見直しを行い、比率の維持に努める。
公債費は平成14年度をピークに減少傾向にあり、類似団体と比較しても3.3ポイント低くなっている。しかし、平成25年度から27年度にかけて、消防庁舎、図書館、小中一貫校などの大規模建設事業を実施したため、今後は、その建設に係る地方債償還が発生し、公債費は増加傾向になると予想される。今後は、慎重な地方債発行に心がけた財政運営を行っていく。
類似団体平均と比較すると、地理的な要因等もあり、直営で行っている業務が多いことから、公債費以外の経常収支比率が類似団体平均より高くなっている。今後は、より効率的な行政運営に努め、経費削減を図っていく。
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