公共下水道 漁業集落排水施設 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)
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・平成27年度も前年度に引き続き、東日本大震災の影響による人口減少や高齢化率(平成26年度末:35.75%→平成27年度末:36.48%)の上昇などのマイナス要因があったものの、市民税や固定資産税の増収(136,079千円)により、前年度と比較して財政力指数は0.03ポイントの増加となった。類似団体平均は下回ったが、岩手県平均は上回っている。今後も、東日本大震災の影響による人口減少や課税客体などのマイナス要因が見込まれることから、歳出経常経費の徹底的な削減を図るとともに、税収増加への施策の重点化など収納率向上に努め、財政の健全化を図る。
・歳入(経常的経費)では、地方消費税交付金(271,558千円)、地方税(143,061千円)、財産収入(18,438千円)などが増加したものの、普通交付税(-552,651千円)が大きく減少したため、経常的収入全体で110,904千円の減少となった。歳出(経常的経費)では、人件費(-35,923千円)、公債費(-108,973千円)、補助費等(-10,015千円)、繰出金(-47,125千円)などが減少したものの、物件費(133,295千円)、扶助費(145,107千円)が増加したため、経常的支出全体で73,897千円の増加となった。この結果、前年度と比較して経常収支比率は3.0ポイントの増加となった。類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。今後も市税等の収入確保を行いながら、歳出の抑制に努める。
・平成27年度は、期末勤勉手当(21,361千円)や国勢調査などに伴う委員報酬(28,511千円)、非常勤職員保険料(4,317千円)の増加などにより、人件費全体で51,464千円の増加となった。物件費は、災害廃棄物処理事業(-138,169千円)の減少、応急仮設住宅設置経費(52,792千円)や釜石鵜住居復興スタジアム整備事業(27,928千円)の増加などにより、物件費全体で66,374千円の減少となった。この結果、前年度と比較して、人口1人当たり人件費・物件費等決算額は2,709円の増加となり、類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。近年、復旧・復興事業における影響は小さくなっているが、今後とも削減に努める。
・前年度と比較してラスパイレス指数は0.5ポイント増加し、類似団体平均を上回ったが、全国市平均は下回っている。平成23年度と平成24年度の指数が高くなっていた要因は、国家公務員の震災復興財源として実施される給与減額の特例措置が影響しているものと思われる。今後は、人事評価制度の導入等による職務・職責に応じた構造への転換を進めるなど、給与体系の適正化に努める。
・東日本大震災以降、復旧・復興事業の積極的な推進に更なる人員増加が必要であったことと、当市の人口減少が相俟って、近年は、類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。今後は、ラグビーワールドカップ2019への対応も本格的になっていくことから、効果的な職員体制の構築を図りつつ、大型施設の維持管理等には民間への委託化を進めるなど、適正な職員配置を行いながら、削減に努める。
・平成27年度は、一般単独事業債(-87,104千円)、減税補填債(-34,317千円)の減少や災害援護資金貸付金(1,776千円)の増加などにより、公債費は前年度と比較して、92,278千円の減少となった。実質公債費比率を算出する式の準元利償還金として、下水道特別会計などに対する公債費負担金(-6,133千円)は減少し、一部事務組合に対する公債費繰入金(-5,349千円)も減少したため、実質公債費比率は前年度より0.2ポイントの減少となった。類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。現在、災害復興公営住宅や公共施設等の建設など、大規模な市債発行を行っているが、事業計画の整理や縮減を図りつつ、公営企業債の元利償還金に対する繰入金などの抑制にも努める。
・将来負担比率を算出する式の分子となる将来負担額(-365,433千円)は減少したが、同じ分子となる充当可能財源等(3,426,603千円)が増加したため、前年度と比較して分子全体では3,792,036千円の減少となった。この結果、充当可能財源等が将来負担額を超えたため、将来負担比率は数値なしとなった。将来負担比率が良化したのは、東日本大震災の復旧・復興事業に係る震災復興特別交付税の精算金を含む財政調整基金が充当可能基金を押し上げているためである。今後、税収等も人口減少等により伸び悩み、組合等に対する負担額の増加も避けられないことから、地方債や義務的経費の削減などの財政健全化を図り、将来に対する負担比率の上昇を抑制する。
・平成27年度は、期末勤勉手当(21,361千円)や国勢調査などに伴う委員報酬(28,511千円)、非常勤職員保険料(4,317千円)の増加などにより、人件費全体で51,464千円の増加となった。経常経費充当一般財源の人件費は前年度比1.3%の減少となったものの、全体的な経常一般財源の減少により、経常収支比率は0.3ポイントの増加となった。類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。今後は、ラグビーワールドカップ2019への対応も本格的になっていくことから、効果的な職員体制の構築を図りつつ、大型施設の維持管理等には民間への委託化を進めるなど、適正な職員配置を行いながら、削減に努める。
・近年、物件費の経常収支比率は10~12%の間で推移していたが、平成27年度の経常経費充当一般財源の物件費は、前年度比10.7%の増加となったため、経常収支比率は1.6ポイントの増加となった。類似団体平均、全国平均を下回っている。今後は公共施設の総合管理計画などを重視し、コスト削減に努める。
・平成27年度は、臨時福祉給付金給付事業(-62,019千円)、生活保護費(-39,589千円)、子育て世代臨時特例給付金給付事業(-23,304千円)の減少や、老人保護措置費(11,532千円)の増加などにより、扶助費全体として、5,118千円の減少となったが、経常経費充当一般財源の扶助費は前年度比16.0%の増加となったため、経常収支比率は1.6ポイントの増加となった。類似団体平均と岩手県平均を上回っている。今後は、市単独の医療給付費の増加なども見込まれるため、各種手当への特別加算などの見直しを進めていくことで財政負担の抑制に努める。
・市営住宅管理費(-14,376千円)や各施設等の維持補修費(-7,655千円)の減少などにより、経常経費充当一般財源の維持補修費は、前年度比2.7%の減少となったが、維持補修費の経常収支比率に変化はなかった。経常経費充当一般財源の繰出金は、前年度比3.2%の減少となったため、繰出金の経常収支比率は0.1ポイントの減少となった。この結果、類似団体平均は下回ったが、全国平均及び岩手県平均は上回っている。今後は、繰出基準に基づく厳密な繰出しや公営企業会計の法適化による料金の適正化など、経営の効率化などを視野に入れて繰出金の抑制に努める。
・東日本大震災以降、補助費等の経常収支比率は増加傾向にある。平成27年度は、私立幼稚園就園奨励費補助金(-31,052千円)や特定教育・保育サービス促進事業(-28,446千円)の減少などにより、経常経費充当一般財源の補助費等は、前年度比0.7%の減少となったが、全体的な経常一般財源の減少により、経常収支比率は0.2ポイントの増加となった。類似団体平均、全国平均及び岩手県平均を上回っている。今後も引き続き、補助金及び負担金の見直しや廃止を行い、コスト削減に努める。
・平成20年度から市債発行額を元金償還額の90%以下にすることで公債費の抑制を図ってきたが、平成27年度は、一般単独事業債(-87,104千円)、減税補填債(-34,317千円)の減少や災害援護資金貸付金(1,776千円)の増加などにより、公債費全体で92,278千円の減少となった。経常経費充当一般財源の公債費は前年度比5.4%の減少となったため、経常収支比率は0.6ポイントの減少となった。類似団体平均と全国平均は上回ったが、岩手県平均は下回っている。現在、災害復興公営住宅や公共施設等の建設など、大規模な市債発行を行っているが、事業計画の整理や縮減を図りつつ、公営企業債の元利償還金に対する繰入金などの抑制にも努める。
・人件費については、効果的な職員体制の構築と適正な職員配置を行いながら、削減に努める。物件費については、引き続き削減に努める。扶助費については、各種手当の見直しなど財政負担の抑制を図る。補助費等については、補助金など交付基準等の見直しや廃止を行い削減に努める。その他については、特に繰出金について繰出基準に基づく厳密な繰出しや公営企業会計の法適化による料金の適正化など、経営の効率化などを視野に入れて繰出金の抑制に努める。
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