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市税の減(-2.9%)、地方消費税交付金の増(60.1%)等があったものの、平成27年度は前年度からほぼ横ばいの0.60となった。類似団体平均値の比較では、0.05ポイント上回っている。平成20年度から本格的に着手した土地開発公社健全化支援に加え、平成22年度には住宅公社破産に伴う債務解消のため第三セクター等改革推進債(4,678百万円)を発行するなど財政の健全化に取り組んでいるが、引き続き職員数の削減(平成30年度までに対19年度比-60人)等による人件費の圧縮、事務事業のゼロベース見直し、投資的事業の圧縮等を着実に実行していく。
平成27年度は、経常一財が歳出では33百万円の増(0.5%)、歳入では普通交付税114百万円の増(5.1%)、地方消費税交付金194百万円の増(60.1%)等により、臨財債を含め215百万円の増となり、前年度比で2.5ポイント減となる96.3%となった。しかしながら類似団体平均値との比較では依然として非常に高い数値となっている。今後は、本庁舎再建及び国体関連施設改修等に伴う公債費償還により再度上昇も懸念されるため、すべての事業において、緊急性や必要性を検証し、「事業の見直し」と「事業の再構築」の徹底を図り、経常経費の削減に努める。
類似団体平均と比較して、人件費・物件費等の数値が低い要因としては、人件費では退職金20百万円の減及び投資的経費の増加による支弁人件費への振替等により総額で63百万円の減、物件費では土地家屋台帳等電子化委託料の皆減等により総額で27百万円の減である。今後は、職員削減等により委託料等の増加が見込まれるため、引き続き増加抑制を図っていく。
行財政健全化計画(平成20年度から23年度)に基づき、全職員を対象に平成20年10月から給与カット(~21年9月:階級に応じて-7%~-4%、平成21年10月~:階級に応じて-5%~-2%、平成22年4月~:階級に応じて-4%~-1%、平成22年12月~:7、6、5級のみ-1%)を行ったことから、県内市町村において最低水準、類似団体平均値と比較しても大きく下回っていた。平成23年度に給与復元をしたことや、国の給与改定に準じたことにより指数が回復したが、平成27年度は高年齢層の退職者が多かったことと、各学歴で経験年数階層内の職員分布変動が多いこと等により類似団体と比較して0.8ポイント下回っている。今後は、財政状況等を考慮し、必要があれば給与の再カットも視野に入れた対応の検討も要する。
平成20年度から30年度までに、平成19年度比-60人(-20%)を目標に掲げ、職員数削減に努めている。平成19年度に247人であった職員数は、平成27年度には282人となっているが、これは高萩市・日立市事務組合及び高萩市住宅公社の解散に伴う職員の皆増によるものであり、これを除くと196人(-51人)である。類似団体平均により高い水準であるため、負担増による健康不安等も考慮しながら引き続き目標達成に向け進めていく。
平成20年度における土地開発公社債務解消に加え、平成22年度には第三セクター等改革推進債発行による高萩市住宅公社の債務解消を実施したことにより比率は上昇した。元利償還金は平成23年度をピークに減少している。今後は、本庁舎再建及び市民球場整備に伴い、再上昇が見込まれるため、引き続き投資的経費の抑制を図るなど既存事業の徹底的な見直しと事業の再構築により圧縮を図る。
平成20年度から本格的に着手した土地開発公社健全化支援に加え、平成22年度には住宅公社破産に伴う債務解消のため第三セクター等改革推進債を発行したことにより、毎年数値は減少しており、平成27年度は前年度比で5.8ポイント下回る109.0%となった。両公社の債務解消により、今後も指標は下降する見込みであるが、本庁舎再建及び市民球場(国体関連施設)整備に伴い、再上昇が見込まれるため、引き続き、資金調達に際しては慎重に行っていく。
人件費に係る経常収支比率は、平成26年度と比較すると2.0ポイントの減となったものの、類似団体平均値との比較では7.2ポイント上回っている。平成27年度は退職金20百万円の減や投資的経費の増による支弁人件費への振替等により経常一財が75百万円の減となった。今後も職員数削減(対19年度比-60名)を平成30年度までに実行するなど、職員への負担増による健康不安等も考慮しながら人件費の圧縮を図り、目標達成に向け進めていく。
物件費に係る経常収支比率は、平成26年度と比較すると0.3ポイントの増で、類似団体平均と比較して0.8ポイント減となっている。平成27年度はリサイクルセンター一般廃棄物処理委託料10百万円の減等により物件費総額で27百万円の減となったが、経常一財が52百万円の増となった。今後も職員削減により委託料の増加が見込まれる。公共施設等総合管理計画などを有効に活用しながら施設管理の見直し等により経費削減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、平成26年度と比較すると0.4ポイント増で、類似団体平均値との比較では0.9ポイント上回っている。これは医療扶助費25百万円の増等により、全体で52百万円増となったものである。少子高齢化に伴い、高齢者に係る医療・介護費用の増が今後も見込まれる。また、生活保護費については、厳正な受給資格審査を継続し適正支給に努める。
その他に係る経常収支比率は、類似団体平均値を大きく上回る状況が続いている。平成27年度は繰出金で16百万円の増となったものの、比率は対前年度比で同数値となった。繰出金については、平成28年度から日立・高萩広域下水道組合負担金が法適用化により補助費等で支出するため、減少が見込まれる。今後も少子高齢化により、医療費や介護費用の増加等により国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計等への繰出金の増加が懸念されるが、疾病の早期発見・早期治療を図るなど、長期的な医療費の抑制等に努め、普通会計の負担額軽減に努める。
補助費等における経常収支比率は、行財政健全化計画に着手した平成20年度から減少傾向にある。平成27年度は、地域子育て支援拠点事業費補助金11百万円の皆増等により総額で10百万円の増となったが、経常一財が11百万円の減となり、対前年度比で0.3ポイント減となった。平成28年度から日立・高萩広域下水道組合負担金が法適用化により補助費等で支出するため、増加が見込まれる。引き続き必要性と効果を検証し、増加抑制を図る。
平成22年度発行の第三セクター等改革推進債償還金の増により類似団体平均を上回ってる。平成27年度は総合福祉センター建設事業債(平成11)の償還終了による皆減(-58百万円)等により、公債費全体で23百万円の減となった。今後は、学校耐震化、本庁舎再建及び市民球場整備等に伴い、再上昇が見込まれるため、引き続き投資的経費の抑制を図るなど既存事業の徹底的な見直しと事業の再構築により圧縮を図る。
公債費以外の経常収支比率は、類似団体平均を上回る状況が続いている。平成23年度以降、人件費や扶助費、繰出金などの増により類似団体と比較して高い比率となっている。平成27年度は人件費で退職金20百万円の減や投資的経費の増により支弁人件費への振替等による経常一財の減等により、公債費以外の経常収支比率は対前年度比1.6ポイント減となった。今後もすべての事業において緊急性や必要性を検証し、「事業の見直し」と「事業の再構築」の徹底を図る。
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