八女市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率、⑤料金回収率について・H27年度は、1月下旬の異常寒波に伴う水道料金の減額措置を行い、給水収益が減少したことで、前年度当該値より減少している。③流動比率について・本市においては、年度末時点の未払金の残高によって大きく数値が変動しているが、次年度の４月中には支払っているため問題ないと考えられる。・類似団体平均値が、H26年度で下がっている主な原因として、当該年度の会計制度の改正に伴い、１年以内に支払う企業債を流動負債に計上することが義務化されたことが考えられる。・H27年度は、企業債の繰上償還により、1年以内に支払う企業債が増加したため、前年度当該値より減少している。④企業債残高対給水収益比率について・H23年度以降新たな起債がなく、企業債残高は年々減少しており、給水収益はH27年度を除いて増加傾向であるため、当該値は年々減少している。⑧有収率について・全国平均と比べても数値が高く、供給した配水量の無駄が少なく上手く収益につながっていると考えられる。

老朽化の状況について

・事業開始から日が浅いため、法定耐用年数を過ぎた管路はなく、①有形固定資産減価償却率及び③管路更新率は類似団体平均値と比べ、低い数値を示している。

全体総括

毎年経常収支比率が100％を上回り、現在の経営状態は良好だと考えられる。しかし、今後懸念される人口減少による給水収益の減少や、簡易水道事業との事業統合、「2.老朽化の状況について」にもあるように、事業開始から日が浅いため、１０年、２０年後の管路更新時期に係る費用などの負担を、次世代に先送りしないためにも、利益を蓄えていくことが必要である。