柳津町：特定環境保全公共下水道

経営の健全性・効率性について

加入率がH27時点で66.7%と低く、施設の投資に対して使用料収入が低いため汚水処理原価は高く、経費回収率は低くなっている。また、新設の設備投資はほぼ終わっているので新たな企業債の発行はない。また、償還金のピークも過ぎているため収益的収支比率は今後も上がっていくと思われる。

老朽化の状況について

終末処理場の老朽化に関しては、供用開始後14年経過しているため水処理汚水処理上重要な機器は25・26・27年の3ヶ年でオーバーホールは既に済んでいるが、老朽化による軽微な故障や不具合による警報は増えてきている。また、10数年後に予定する大規模なオーバーホールでは機器状況にもよるが莫大な金額がかかることが予想される。マンホールポンプについては、町の特徴として坂が多いため21ヶ所整備している。平成28年度までオーバーホール済みのポンプの数は6ヶ所のみであり、来年度以降も継続的に優先順位をつけながら毎年2～3ヶ所程度オーバーホールをしていく予定である。管路に関しては、供用開始後14年目で比較的新しいため維持管理の中で点検等で済ませているが、将来的には管路のメンテナンスのため管路清掃等の実施を考えている。

全体総括

施設使用に伴い老朽化は避けられないため、必ずメンテナンス費用はかかってくる。また、安定的な収入を増やすために、まず下水道の普及啓発・加入促進を図り水洗化率を上げ、使用料収入を増やすよう努めていきたい。