川辺町：公共下水道

経営の健全性・効率性について

③類似団体と比較すると、大きく下回っている。企業債残高による流動負債が非常に大きいため、平均と比べて悪い数値となっているが、令和３年度に企業債償還のピークを迎えたことにより、企業債の償還が進むにつれ数値が改善する見込みである。④類似団体と比較すると、大きく下回っている。企業債について、総務省が発出する繰出基準に加え、不足分についても一般会計から補助金の繰入をしていることから、実質企業債について一般会計が補助すると見込まれていることから数値が０となった。⑤類似団体と比較すると、大きく下回っている。使用料収入で汚水処理のうち維持管理費は賄えているが、資本費については賄えていない。しかし今後企業債の償還が進むにつれ改善する見込みである。⑥類似団体と比較すると、上回っている。汚水処理費が大きいため汚水処理原価が平均と比べ高い数値となっているが、企業債の償還が進むにつれ数値が改善する見込みである。

老朽化の状況について

①類似団体平均を大きく下回っている。現在川辺町に存在する下水道施設のほとんどが、耐用年数を迎えていないため、平均と比べ低い数値となっている。③類似団体平均を下回っている。管渠については、平成9年度の供用開始からもっとも古い管渠で30年を経過しているが、耐用年数は50年であり直ちに更新の必要に迫られることはないが、今後修繕費及び更新費用が増加する見込であるため、ストックマネジメント等の各種計画に基づき、適切な施設更新を進める。

全体総括

公共下水道事業の経営は、一般会計からの繰入に依存しているが、企業債の償還のピークを迎えていることから、企業債の償還が進むにつれ数値が改善する見込みである。しかし今後老朽化等により、経営が悪化する恐れがあるため、「健全・効率的」な経営改善のために、定期的に業務内容等を見直していく必要がある。