雲仙市:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

経常収支比率が100%を超え、平均値と比較しても高く、健全な経営を維持しているが、料金回収率が100%を下回っており、平均値よりも低く、旧簡易水道事業の繰入金により、収入不足を補填している状況にある。また、流動比率については、平成26年度の会計基準の見直しや平成26年度末と平成28年度末に簡易水道事業を統合したことにより低下したが、高い数値で推移しており、短期債務に対する支払い能力は安定している。一方で、簡易水道事業統合の際、起債を活用して施設等の整備を行ったため、企業債残高対給水収益比率が高くなったが、今後、老朽施設の更新等を控えていることから、さらに比率が高くなることが見込まれる。また、施設の統廃合により、近年は平均より高い数値であるが、今後の給水人口や地域のかたよりを踏まえ、適切な施設規模を考えていく必要がある。給水原価は、統合による費用増加のため、平均値より低いものの高い数値で推移しているため、施設の維持管理費の見直しを図るなど経営改善を検討していく必要がある。

老朽化の状況について

令和元年度に多くの管路が法定耐用年数を経過したことにより、保有する管路の内、45%強が法定耐用年数を経過してる一方で、管路更新率が低いため、計画的で効率的な管路更新を進めていく必要がある。

全体総括

経営の健全性は保たれているものの、一般会計からの繰入金に依存している現状となっている。また、簡易水道統合時、企業債を活用して施設整備を進めたことにより、企業債残高が多額となっている。一方で、有収率は年々減少傾向にあり、施設の老朽化が進んいる。今後は漏水対策及び施設の老朽化対策事業を計画的に進めるとともに、料金の見直しを検討したり、投資の効率化や維持管理費の削減といった経営改善に取り組む必要がある。

類似団体【A5】

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