経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は113.10%と目標の100%以上を上回っており、維持管理費等の費用を水道料金収入等で賄うことが出来ている状態となっております。②累積欠損金比率は、欠損金が発生していない状態であります。③流動比率は448.29%と類似団体平均値を上回っており、1年以内の支払いに対応できる現金等の流動資産が十分に確保できている状態であります。④企業債残高対給水収益比率は175.95%と類似団体平均値を大きく下回っています。⑤料金回収率は106.53%と目標の100%を上回っており、給水費用を料金収入で賄うことが出来ている状態であります。⑥給水原価は219.03円と類似団体平均値を上回っており、引き続き経費削減等に努める必要があります。⑦施設利用率及び⑧有収率は、類似団体及び全国平均と比較して高い水準にあります。今後も、給水普及率の向上に努めていきます。
老朽化の状況について
本町水道施設の老朽化状況については、①有形固定資産減価償却率及び②管路経年化率に示すとおり、現時点で耐用年数を超過する管路等は少なく、老朽化が大きな課題とはなっていない状況でありますが、今後は集中的な更新や耐震化が必要となりますので、水道事業基本計画等に基づき、計画的かつ予算の平準化を踏まえた対策が必要となります。
全体総括
本町水道事業の経営状況は、現時点では健全な水準を維持していますが、今後は、施設更新へ向けた財源の確保や、物価高騰等の社会情勢の変化を見据えた事業計画について検討しながら、健全な経営状況の維持に努めていく必要があります。なお、管路経年化率が4.97%となった理由としては、令和5年度から配水支管を含めるよう見直しを行った結果であります。