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平成17年2月1日の町村合併以降、財政力指数は0.3ポイント台で推移しており、類似団体平均を大きく下回るものとなっている。景気低迷による地方税収の減少や人口減少などによる財政基盤の弱体化が課題となっているため、今後は政策ヒアリングに基づく施策の重点化と行財政改革を実施するとともに、町総合振興計画に基づき、宅地造成による定住人口の増加や企業誘致、観光振興による活力あるまちづくりを展開することにより、財政基盤の強化を図る。
普通交付税の減少(前年度比-9,384千円)や地方税の減少(前年度比-14,305千円)などにより、経常一般財源等総額が8,261,596千円で前年度から15,427千円の減少となった。このため、臨時財政対策債310,700千円を発行し、経常収支比率は88.4%となり類似団体平均を1.2ポイント上回り、前年度の同基準との比較でも3.3ポイント悪化している。先行き不透明な経済情勢に加え、今後想定される合併特例期間終了後の普通交付税の段階的縮減などに備え、公共施設の民営化、指定管理者制度の導入に加え、事務事業の予算配分について今一度厳しく点検し、計画的な事業の実施に努めることにより、経常経費の削減を図る。
人件費・物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額については、145,084円と前年度決算より4,076円/人の減となっている。平成20年度から24年度まで増加していたが、議員定数の減や維持管理経費の縮減などにより減少に転じた。しかし、類似団体平均比べて依然として開きが見られ、今後は事務事業の見直し等により人件費や物件費の抑制を図るとともに、効率的な施設等の管理により施設管理経費の軽減を図る。
類似団体平均及び全国市町平均をともに下回る91.6ポイントとなっている。今後も国家公務員の給与及び地域の民間企業の平均給与の状況を踏まえながら、引き続き縮減に努める。
町村合併(平成17年2月1日)の影響もあり、11人台で推移し類似団体平均を上回っているが退職者に対する新採用職員の補充の抑制や、指定管理者制度の導入などによる定員削減を図る。
平成20年度決算までは、起債許可団体の基準である18.0%以上となっていたが、町公債費負担適正化計画に基づき繰上償還の実施や町債を財源とした事業の計画的な実施などにより、比率の低下に努めてきた。これにより、平成25年度決算における実質公債費比率は11.5%となり、前年度比0.3ポイントの減少となった。今後も平成27年度までに町債残高を200億円とすることを始め、町総合振興計画や政策ヒアリングによる重点事業の実施、公債費負担適正化計画の着実な推進により、地方債の発行の対象となる事業を計画的に実施し、持続可能な財政運営に努める。
将来負担比率は毎年着実に減少し、平成25年度決算では34.0%となったが、類似団体平均をいまだに上回るものとなっている。比率が減少した主な要因として、町債を財源とした事業の計画的な実施による町債発行の抑制による地方債現在高の縮減、普通交付税の増による標準財政規模の増などが挙げられる。今後も、構成への負担を少しでも軽減するよう、各種計画に基づいた適正な事業の実施や職員の適正な定員管理、法令に基づく基金の積み立てを推進し、財政の健全化に努める。
類似団体平均と比較すると、人件費に係る経常収支比率は21.6%と2.0ポイント低くなっているが、要因としてごみ処理業務や電算業務、消防業務などを一部事務組合で行っていることが挙げられる。今後も一部事務組合等の広域連携による事務の効率化や既存施設の適正な管理に加え、職員の定員管理を適正に行うことにより、人件費の抑制に努める。
物件費にかかる経常収支比率は、平成24年度決算では12.2%で、前年度と比べて0.8ポイントの増加となった。比率としては、類似団体平均を下回っているが、職員数や人件費が類似団体平均と比べて多くなっているため、指定管理者制度の導入や庁舎の維持管理方法を見直すことによる委託料へのシフトが起きていないことが考えられる。今後は、効率的な事務執行によりさらなる経費の削減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、7.0%と前年度と比べて0.5ポイント増加、類似団体平均と同値となっている。国の社会保障制度改革や少子高齢化などを背景に、扶助費の執行額は年々増加しており、平成25年度決算では障害福祉サービス費など障害者福祉施策に係る扶助費の増加が見られる。今後は、保育所の統合や指定管理者の導入などによる組織や施設の効率化を図る。
平成25年度決算では12.2%で、前年度と比べて0.3ポイントの減少となっている。その他の経費として、普通建設事業費や維持補修費、繰出金が挙げられるが、事業の精査、公共施設の指定管理者制度の導入、事業会計への繰出金などにより、経費の削減に努める。
補助費等にかかる経常収支比率は、平成24年度決算では14.6%で前年度と比べ0.7ポイント悪化し、類似団体平均と比べて1.9ポイント上回っている。合併当初にシミュレーションした結果では、補助費の削減を見込んだものの、現状として各種団体への補助金等に減少が見られないことから、ゼロベースによる補助対象事業の見直しや、法適用企業会計への繰出金の精査などを行い、補助費等の削減に努める。
公債費にかかる経常収支比率は20.8%と、類似団体平均を上回っており、前年度と比べて0.8ポイント悪化した。平成22年度には748百万円の繰上償還を実施したものの、合併特例債による償還のピークを迎えていることから、今後も町債の計画的な発行を行い、公債費の削減に努める。
平成25年度決算では67.6%で、類似団体平均と比べて5.0ポイントと大きく下回っており、公債費の負担が大きいことが明らかとなっている。今後も公債費負担の軽減を図り、公債費以外の経費について適正な水準となるよう健全な財政運営に努める。
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