経営の健全性・効率性について
R2.4.1下水道事業の企業会計移行のため、R元年度決算は打切決算となっています。収益的収支比率は125.64%で、前年度比29ポイント上昇しました。これは、打切決算の影響により費用決算額が減少したことが主な要因となっています。企業債残高対事業規模比率は171.34%で、前年度比31.61ポイント上昇しました。これは、打切決算により使用料収益が減少したことによるもので、企業債残高は順調に減少しています。経費回収率は87%で、打切決算の影響により総費用決算額が減少し、前年度と比べ上昇しています。100%を下回る状況が続いており、不足分は一般会計からの繰入金で賄われています。汚水処理原価は149.87円で、打切決算の影響により前年度比157.79円の減となりました。施設利用率は46.88%で、類似団体平均や全国平均を下回っており、人口減少の影響を受けています。水洗化率は93.86%で類似団体平均や全国平均より高い水準となっていますが、下水道の役割について一層のPRを行い、引き続き接続の推進を図っていきます。
老朽化の状況について
市で管理している合併処理浄化槽は、R1年度末で973基あります。今後、耐用年数の到来を見据え、計画的な更新が必要となります。
全体総括
人口減少や市民意識の変化による節水型社会への移行により使用料収入が減少するなど、下水道事業を取り巻く環境は極めて厳しいものとなっています。引き続き快適な生活環境の確保や公共用水域の水質保全に資するため、適正な維持管理に努めるとともに、今後到来する大量更新期に備え、財政バランスの取れた効率的・効果的な更新計画の策定に取り組みます。