事業・施設概要
| 都道府県 | 熊本県 | 経営主体 | 南阿蘇村 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 特定地域生活排水処理 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | K2 |
| 行政区域内人口 | 9,975人 | 現在処理区域内人口 | 939人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 939人 | 現在処理区域面積 | 12,750ha |
| 晴天時現在処理能力 | 0m³/日 | 下水管布設延長 | 0km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
R6からの企業会計移行で業務を開始1.経営状況(収支と資金繰り)①経常収支比率(102.33%):【良好】100%を超えているため、経常的な支出を収益で賄えており、単年度で見れば「黒字」の状態です。③流動比率(111.57%):【概ね健全】短期的な支払い能力を示す指標で、100%を超えているため、当面の資金繰りに大きな懸念はありません。2.収益構造の課題⑤経費回収率(58.04%):【厳しい】本来、使用料で賄うべき経費の約4割を、一般会計からの繰入金(税金)などに頼っている構造です。⑥汚水処理原価(568.67円):【高い】1立方メートルを処理するのに約569円かかっています。本村は小規模な自治体であり、維持管理費やポンプ代がかさむため高くなる傾向にあります。3.債務と普及状況④企業債残高対事業規模比率(543.75%):【非常に高い】年間の事業規模に対し、5倍以上の借金(企業債)が残っています。過去の施設建設に伴う負債が、長期的な負担となっていることがわかります。⑧水洗化率(100%):【良好】整備された区域の世帯は接続済みであり、これ以上の収益増(新規加入)は見込めません。
老朽化の状況について
1.指標の数値と実態の乖離①有形固定資産減価償却率(7%):【極めて低い】全体で見ると、資産(施設や管路)がまだ新しく、価値が十分に残っていることを示しています。分析:熊本地震後に大規模な整備や資産の再評価があり、数値上は「老朽化は進んでいない」と判定されます。2.現場の課題(管渠・浄化槽)②管渠老朽化率・③改善率:【耐用年数超過の発生】数値データは未整備なものの、一部の浄化槽や施設で法定耐用年数を超過し始めています。分析:年々修理箇所が多くなり予算が肥大してきており、償却率が低い機器と、特定箇所の老朽化が進んでいる「二極化」の傾向にあります。
全体総括
1.経営状況の現状:「収支は均衡しているが、構造的課題が残る」収支面:経常収支比率は102.33%と黒字を維持してますが、資金繰りを示す流動比率も111.57%と、現在の運営に支障はない。構造面:経費回収率が58.04%と低く、運営コストの約4割を一般会計(税金)に依存している。また、過去の整備に伴う企業債残高(543.75%)が重く、利払い等の負担が経営を圧迫している。2.施設の状況:「数値上の新しさと、局所的な老朽化の混在」指標面:減価償却率は7%と低く、資産全体としては新しい。実態面:全体数値とは裏腹に、初期に整備された浄化槽や施設が耐用年数を超え始めており、更新が必要な時期に差し掛かっている。管渠等の詳細データの把握と長寿命化対策が急務である。3.今後の方向性:「効率化と計画的な更新の両立」水洗化率100%を達成しているため、今後の大幅な収益増は見込めない。今後は、高い汚水処理原価(568.67円)を抑制するための維持管理の効率化を進めるとともに、耐用年数を超過した施設の計画的な更新(アセットマネジメント)を行い、将来の財政負担の平準化を図ることが重要である。
経営状況
収支構造
総額9,929.7万円
総額9,759.1万円