高山市：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2019年度）

経営の健全性・効率性について

平成２７年度に多くの簡易水道事業を経営統合したため、いくつかの指標で類似団体平均値を下回っているものがある。・施設利用率は、地理的に多くの水源地を利用していることから低くなっている。・料金回収率は、指定管理業務の範囲拡大による指定管理料の増が大きく影響し、低下している。また、給水原価も同様の理由により上昇している。・企業債残高対給水収益比率は、旧簡易水道企業債に対する一般会計繰入金により将来の償還資金は確保できており、企業債残高の計画的な減少は図れている。・有収率は、特に低い地域での集中的な漏水調査及び管路修繕により改善を図っている。

老朽化の状況について

R01管路更新率は、0.57（表中0.15は誤り）と横ばいである。管路等の更新基準及び更新の優先順位を定めて、単価が高い大口径の基幹管路から更新しているため平均値を下回っている。引き続き、計画的に老朽化対策及び耐震化に取り組み、令和１６年度までに基幹管路の耐震化完了を目指している。

全体総括

高山市水道ビジョン・経営戦略に基づき、中期的な視野で必要となる事業量を把握し、事業費の低減と平準化及び投資と財源の均衡化を図りながら事業を進めることとしているが、人口減に伴う給水収益の減少が大きな課題となっている。今後、水需要に応じた水道施設の統廃合や管路のダウンサイジングにより効率的な施設更新を進めるなど必要な投資と将来負担のバランスを考慮しつつ、料金改定も視野に入れ、健全で安定した水道事業経営に継続的に取り組んでいきます。

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