経営の健全性・効率性について
①H28からH29にかけて、当該値が減少しているのは、H29は町内全域で実施した漏水調査業務やその後に実施した漏水修繕業務、退職手当負担金繰入額が増加したことなどにより、営業費用が前年度と比較して大幅に増加したことが原因となっておりましたが、H30は経常費用を抑制したことにより、当該値が増加しています。⑦H27からH28にかけて当該値が増加しているのは、H28に策定した「熊取町第6次水道拡張事業計画」において、一日配水能力を修正したことによるものです。H29及びH30においても一日配水能力の修正により、同水準となっており、類似団体平均値に比べ高い数値となっています。
老朽化の状況について
②H26からH27にかけて当該値が大幅に増加したのは、大規模な住宅開発に伴い設置した管路が法定耐用年数の40年を経過したことによるものであり、今後も増加傾向にあります。H30においても同様の理由により、類似団体平均値と比べ高い数値となっています。③H26からH27にかけて当該値が増加しているのは、配水塔除却や減圧弁設置等の施設整備がH26に完了し、H27は管路更新を重点的に実施したことによるものです。H30においても計画的に管路更新を行っているため、類似団体平均値と比べ高い数値となっています。
全体総括
本町の水道経営は数値からも健全性を確保できているものと考えますが、給水収益が年々減少していることから、経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えます。そのような中で、H30に大阪広域水道企業団と水道事業の統合に向けた検討、協議に関する覚書を締結しました。統合することで、府補助金を活用し、着実な管路の更新が可能になるとともに、お客様サービスの維持・向上、給水安定性の向上及び運営基盤の強化などの効果が見込まれることから、令和3年4月からの統合に向けての協議を積極的に進めてまいります。