松江市:特定環境保全公共下水道

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2021年度)

経営の健全性・効率性について

当事業は、一般会計からの繰入れや長期前受金戻入など、使用料以外の収入のほか、公共下水道等他の事業と一体で経営しなければ、健全性が保てない状況である。総収益のうち下水道使用料の占める割合は33%で、繰出基準に基づく一般会計繰入金など使用料以外の収入を含めても費用を賄えていないが、経常費用の増加により①経常収支比率が1.3pt悪化した。一方、損失は繰越利益剰余金と相殺し、②累積欠損金は発生しなかった。③前々年度の流動資産には前年度に繰越した事業の前払金が含まれていたため、これを除くと前々年度は8%であった。当年度は未収金及び未収収益の減により前年度を3.6pt上回った。④企業債残高対事業規模比率は、類似団体の平均値を下回っており、企業債残高が減少したことから昨年度に比べ低下した。⑤経費回収率・⑥汚水処理原価は、減価償却費や支払利息等の費用のうち、一般会計繰入金など使用料以外の収入を充てる費用を除いて算定したものである。費用が増加したことにより経費回収率は低下し、汚水処理原価は増加した。⑦施設利用率は類似団体と比較し上回っているので、適切な施設規模の維持に努めたい。H26年度に面整備が概成しており、⑧水洗化率の大幅な上昇は見込めない状況であるが、接続勧奨や排水設備の戸別調査を行い、未接続世帯の接続促進を引き続き行う。

老朽化の状況について

当事業は、平成26年度に面整備事業が完了している。償却資産の大半を占める管渠は現時点で老朽化の度合は低いが、処理場の機器等については、法定耐用年数を超えるものが相当数あるため、早急に老朽化の状況調査と更新計画の策定が必要である。①有形固定資産減価償却率は、類似団体に比べ低い状況であるが、年々上昇している。また、今後も上昇するものと見込んでいる。②管渠老朽化率は、法定耐用年数に達したものがないことから0%となっている。

全体総括

公共下水道のほか、集落排水事業や公設浄化槽事業を含めた下水道事業全体として、概ね健全な経営であり、今後も、上下水道事業経営の指針となる経営計画にある施策に関し、進行管理を通じて毎年度事業全般の実効性を高めていく。下水道事業では、この計画に基づき接続促進等による収益確保、農業集落排水施設の公共下水道接続等による費用縮減や人材育成による経営基盤の整備をするとともに、適切な修繕・更新による施設設備の長寿命化や維持運用に努めていく。また、令和10年代に到来する下水道施設管渠の更新改築期を見据えて、従来の普及整備、日常管理のための計画から、更新改築計画と料金、収支見通し、事業担当の人材育成を含む「事業管理計画」で下水道事業の再構築を図ることで、将来にわたり事業を健全に運営できる体制を構築していく。

類似団体【D1】

釧路市 網走市 伊達市 七飯町 京極町 沼田町 当麻町 比布町 愛別町 上川町 占冠村 和寒町 枝幸町 津別町 豊浦町 日高町 士幌町 別海町 標津町 青森県 弘前市 十和田市 仙台市 蔵王町 七ヶ宿町 加美町 秋田県 秋田市 大仙市 小坂町 井川町 大潟村 山形市 鶴岡市 大蔵村 南相馬市 つくば市 かすみがうら市 神栖市 宇都宮市 日光市 前橋市 高崎市 沼田市 吉岡町 中之条町 みなかみ町 玉村町 新座市 富士見市 三芳町 佐倉市 我孫子市 酒々井町 新潟市 長岡市 新発田市 村上市 糸魚川市 妙高市 魚沼市 南魚沼市 弥彦村 田上町 富山市 魚津市 滑川市 黒部市 南砺市 白山市 永平寺町 越前町 北杜市 早川町 小菅村 丹波山村 松本市 上田市 飯山市 茅野市 原村 高山市 可児市 浜松市 沼津市 磐田市 伊豆市 函南町 豊橋市 豊川市 知多市 長浜市 近江八幡市 草津市 野洲市 米原市 竜王町 舞鶴市 池田市 豊能町 神戸市 豊岡市 赤穂市 三木市 宍粟市 香美町 奈良市 大和郡山市 天理市 桜井市 生駒市 川西町 三宅町 田原本町 広陵町 河合町 倉吉市 三朝町 北栄町 大山町 南部町 松江市 出雲市 瀬戸内市 和気町 今治市 香南市 筑紫野市 雲仙市 長与町 合志市 氷川町 名護市