広島県呉市：特定環境保全公共下水道の経営状況

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経営比較分析表（2023年度）

経常収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

「①経常収支比率，⑤経費回収率，⑥汚水処理原価」令和５年度は繰出基準に基づく一般会計からの繰入金により，①経常収支比率は100%を超え,⑤経費回収率は100%で推移している。また⑥汚水処理原価も改善している。「②累積欠損金比率，③流動比率」利益剰余金及び流動資産を保有していないため，累積欠損金が発生し，流動比率はゼロとなっている。なお，累積欠損金は当年度収支の改善によりゼロとなった。「④企業債残高対事業規模比率」ここ数年は改善傾向であったが，未普及地区の整備に伴う企業債残高の増加により，悪化（上昇）した。「⑦施設利用率」施設利用率は改善し，類似団体と比べて高くなっている。「⑧水洗化率」まだ普及促進段階にあり，また水洗化率が低迷しており，類似団体と比べて低くなっている。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

「①有形固定資産減価償却率」有形固定資産減価償却率は徐々に上昇しており，全国平均を上回る水準になっている。「②管渠老朽化率，③管渠改善率」平成５年の併用開始から30年が経過したが，法定耐用年数を経過した管渠はない状況である。将来の更新需要を見据えた上で，中長期的な収支バランスを保持しながら，適切な維持管理や改築更新による資産管理を計画的に実施することが必要である。

全体総括

本市の特定環境保全公共下水道事業は，いわゆる不採算地区で行われており，公共下水道事業と同一会計で経理することで経営が成り立っている。令和５年度には供用開始から30年が経過し，一般会計からの高資本費対策補助金がなくなり，財政状況は一層厳しいものとなったが，公共下水道事業と一体で収支の均衡を維持していけるよう，経営の効率化に努める。引き続き，未普及地区の整備にあたっては，地域に即した効率的な方法を検討し，国庫補助金等を最大限に活用しながら計画的に整備を進める。また，水洗化率を向上させ，未普及地区の整備にかかった費用を少しでも多く回収するよう，使用料収入の増加に努めていく。

出典：経営比較分析表,

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