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長野県佐久市:公共下水道の経営状況

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経営比較分析表(2023年度)

経常収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

経常収支比率が100%を超えており、累積欠損比率も0%であり、引継き、安定した黒字経営である。前年度と比較し、経常収支比率及び経費回収率が上昇したことや汚水処理原価が低下したことについては、高額な修繕の発生が少なかったことや電気料の高騰が収まったことなどによるものである。事業着手から40年以上経過し、老朽化が進んでいるので、今後は修繕費が増加していくことが考えられる。流動比率は、類似団体の平均値より高く、短期債務の支払い能力は十分にあると考える。企業債残高対事業規模比率についても類似団体の平均値よりも低く、ここ数年は年々減少してきているので、投資規模は適正であると考えられ、経常収支比率を低下させる要因の企業債利息も減少傾向にある。水洗化率は、高水準にあるが、収益の確保のためにも戸別訪問を引き続き実施し、水洗化を促進する必要がある。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

管渠老朽化率は0%で耐用年数を超える管渠はないが、有形固定資産減価償却率は、類似団体の平均値より高く、耐用年数に近づきつつあり、老朽化が進んでいる。ストックマネジメント計画に基づき計画的に更新する必要がある。

全体総括

経営状況は、健全な状況を安定して維持しているが、ポンプを多用しているため電気料や老朽化による修繕費が経営状況に影響を与えやすい。市内人口は減少しているが、事業区域人口は、増加しており、下水道使用料収益も微増している。直ちに下水道使用料収益が大幅に減少することは考えにくいが、費用の増加による収支の悪化が懸念される。計画的な修繕と経費削減に努める必要がある。施設については、計画的な改築更新と他事業との統合を進め、効率的な運営を行い、今後の改築更新に備えた資金の確保に努める必要がある。

出典: 経営比較分析表,

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