笠岡市：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①について収益的収支比率は，平成23年度に企業債償還金の繰上返済を行ったため減少に転じたが，平成24年度以降は繰上返済による費用の削減効果と下水道使用料が平均1.3％の伸びを示していることから，平成26年度には90％を超えた。④について類似団体とはぼ同程度の規模で推移しているが、全国平均とは大きな乖離があり、今後の起債発行額の抑制と営業収益の増益に努める必要がある。⑤について平成26年度は80%程度まで増加しており，類似団体を大きく上回っている。しかし，依然として，汚水処理に要する費用を下水道使用料で賄えていない状況に変わりなく，収益の確保及び支出の削減に努める必要がある。⑦について終末処理場の計画的な設備更新及び効率的な運転により，施設利用率は平成26年度で80％となっている。引き続き効率的な稼働を目指す。⑧について水洗化率は啓発活動に重点的に取組んでいることもあり，近年は増加傾向で推移しているものの全国平均より下回っている。

老朽化の状況について

供用を開始して約30年を迎えるところであるり、今後の安定的で継続的な下水道サービスの供給のために，下水道施設の長寿命化や施設更新など総合的な計画を策定し，老朽化対策を講ずる予定である。

全体総括

この「経営分析比較表」の結果を踏まえながら，笠岡市下水道課は，今後，安定的で継続的な下水道サービスの供給のために，適切な施設規模を念頭に置きながら，今まで経験したことのない人口減少社会など年々変化する社会情勢に柔軟に対応していくよう努めます。