経営の健全性・効率性について
本市の公共下水道は、整備途上であり供用開始区域においても接続率が低いが、整備を進めていく中で接続者数及び料金収入も増加しつつある。整備推進により経費回収率及び汚水処理原価は改善傾向にあるが、いまだ類似団体平均までは到達していない。今後については、下水道完了区域が広がり有収水量及び使用料収入の増が見込まれるため経費回収率及び汚水処理原価は今後も改善傾向に進むと思われるが、経営の健全性向上にむけ、さらなる維持管理費の削減等経営の健全化を図る。
老朽化の状況について
上長田浄化センターについては、設置後26年が経過している。機械設備のオーバーホールについては、すでに完了している。現在、上長田浄化センターの機械設備の改修工事を計画的に行っている。管更新については、法定耐用年数を経過しておらず、将来において更新が必要となってくる。
全体総括
公共下水道事業については、早期に面整備を完了させるよう計画的・効率的な事業の推進を図る。併せて、未接続世帯への接続推進を行い、料金収入の増加に努める。将来的に考えられる施設改修については、耐用年数を考慮した長期的な視点での更新計画を、また他の処理区域との統合も視野に入れながら計画を立てる必要がある。