経営の健全性・効率性について
①経常収支比率、②累積欠損金比率、⑤経費回収率経常収支比率は類団と比較して低く93.9%であり、経費回収率も80.2%と賄えていない。令和2年度に策定した経営戦略を最新データに更新し、令和5年度に下水道事業運営審議会で検討し、適正な使用料金体系の見直しを令和6年度に行うことで経営改善に努めたい。③流動化比率短期的な債務に対する支払能力が類団より15ポイント程度高い状況にあり、今後も注視していく。④企業債残高対事業規模比率類団比較でほぼ同等であり、今後も注視していく。⑥汚水処理原価類似団体との比較では27円程度低くなっているが、継続して経費削減や接続率の向上に努める。⑦施設利用率今後、処理水量の増加を見込んでおり、令和4年度に3系統目の増設が終われば、引き続き4系統の増設増強工事の検討が必要である。⑧水洗化率水洗化戸数は増えているものの、水洗化率では若干の減少になっている。公共水域の水質保全に向けて、引き続き未接続世帯への戸別訪問等により水洗化率向上に努める。
老朽化の状況について
定期的に点検調査を行い、令和元年度に策定したストックマネジメント計画による、緊急性等の優先順位に基づき効率的な老朽化対策を行い、安心・安全の確保に努める。
全体総括
維持管理と改築更新、経営の効率化と健全化を図るため、令和2年度から公営企業会計に移行し、経営状況の明確化が図られている。今後は、更なる経費削減及び更新投資等に充てる財源確保に資するため、引き続き包括的民間委託を継続し、戸別訪問による水洗化率の向上に努める。また、令和5年度に運営審議会に使用料改定に対する意見を求め、その答申を踏まえた適正な料金体系を構築し、経営向上に努める。