香美市：公共下水道【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2014年度）

経営の健全性・効率性について

県の流域下水道へ接続し、3市で処理場運営を行っていることから、単独で処理場を有する団体と比較すると、施設投資や維持管理費用が抑えられており、汚水処理原価は平均を下回っている状況です。また、営業収益についても、維持管理費用は下水道使用料収入でほぼ賄えており、現在のところは汚水処理原価に見合う使用料単価を確保していると考えています。しかしながら、水洗化率が類似団体と比較して低い状況にあり、整備区域についても、接続可能戸数の少ない市街化調整区域の整備へと移っていることから、大幅な接続率の向上は難しい見込みとなっています。

老朽化の状況について

事業開始から33年が経過し、管渠の耐用年数は超過していませんが、近年、路面陥没等の修繕が増加してきており、老朽化に対する対策が必要となってきております。今後、管渠の地震対を行うとともに、施設の更新計画を策定する必要があります。

全体総括

現在、下水道使用料収入で維持管理費は賄えているものの、修繕費などの維持管理費の増加や今後の耐震対策及び管渠の更新費用の確保が必要となっています。ただ、企業債債務残高も減少傾向にあるため、経常損益の大幅な悪化はない見込みとなっています。今後、平成26年度に策定した下水道総合地震対策計画に基づき行っている管渠の耐震化や将来の更新に向けた財源の確保のため、維持管理費の節減及び水洗化率向上に一層取り組むとともに、下水道使用料の改定を検討していく必要があります。

香美市：公共下水道

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