経営の健全性・効率性について
①経常収支比率5年平均で127%前後で類似団体が107%前後であるので、平均を上回っております。②累積欠損金比率累積欠損金はありません。③流動比率5年平均で類似団体平均を上回っており、短期的な支払能力については問題ありません。④企業債残高対給水収益比率平成20年度から簡易水道統合事業を行い、企業債を発行したために上昇傾向にありましたが、H26年度で完了したため今後は償還のみとなりますので、下降傾向になります。また、類似団体と比べ低い状況です。⑤料金回収率給水原価を供給単価が上回っていますので、このまま引き続きこの状態を保つように努めます。⑥給水原価今年度は、費用が増加したために原価が高くなりましたが、再び低くなるように努めます。⑦施設利用率類似団体よりも約10%高く、平均的に70%程度で利用されているので、効率よく適正な規模であると思われます。⑧有収率類似団体を上回っていますが、漏水調査等を行い有収率の向上に努める必要があります。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率類似団体とほぼ同様な数字なので、特に早い遅いものではありませんが、計画的に投資を行っていく必要があります。②管路経年化率年々老朽が進んでいることが分かるが、類似団体から比べると5年平均で6%低い。③管路更新率平成20年より、簡易水道統合事業を中心に行ったため、更新率は悪い。また、類似団体よりも低い数字です。
全体総括
当市は、経常収支が100%以上であり、累積欠損金が無く、料金回収率も110%程度ありますので、経営の健全性・効率化の点からは、現状の水道料金で十分やっていける状況です。その一方で、管路の老朽化については、これまで簡易水道統合事業に力を入れてきたために、経年化率が上昇していることから、現在計画的な更新工事を実施しております。以上のことから、管路更新については必要な工事なので、計画的かつ工事内容を精査して水道料金値上げなしで実施できるように、努めていきます。