三島村：特定地域排水処理施設

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率については、例年100.0％を維持しているが、総収益については、一般会計からの繰入金に依存する部分が大きい。④平成26年度までは類似団体を上回っていたが、平成17年度、平成18年度借入の過疎対策事業債の償還終了により大幅に減少した。⑤、⑥島内に処理施設がなく島外搬出を行っているため海上輸送に多額の経費を要し、汚水処理原価は類似団体と比較すると高額で推移している。対して受益者が少ないため経費回収率は低くなっている。⑦施設利用者に高齢者や病気療養者が多いため一時休止の施設が多い。⑧市町村設置型により浄化槽整備を行っているため水洗化率100.0％を維持している。

老朽化の状況について

平成18年4月の供用開始から10年以上が経過し、老朽化による修繕が発生している。今後、計画的な維持管理、更新に向けた検討を行う必要がある。

全体総括

民間事業者に委託している汚泥収集・運搬と島外搬出に係る海上輸送経費が多額であり村財政を圧迫している。設備は更新の時期を迎えており、財政状況を考慮しながら計画的な事業実施を検討する必要がある。一方で、料金の適正化や処理体系の見直しを含めた抜本的な経営改善に取り組む必要がある。