経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、概ね平均であり指標値も100%を超えているので、単年度収支は黒字であることを示している。累積欠損金はなく、流動比率も年度により差がありますが、指標値は平均以上を示している。これは、短期的債務に対する支払い能力が確保されていることを示している。企業債残高については、給水収益に対する比率が平均値より少なく、企業債残高規模は適切であると考えられる。料金回収率は指標的には平均ですが、数値が今までは100%以下でした。しかし昨年度は100%を上回った。これは、給水に係る費用を給水収益で賄えていると考えられる。給水原価は平均値を下回っており、1㎥あたりにかかっている費用が少ないことを示している。施設利用率は平均を下回っており、数値も54%程度でだいぶ少ない値になっている。これは、給水人口の減少によるものと考えられる。有収率は95%以上で平均値をかなり上回っている。これは、造られた水の多くが料金収入に結びついているものです。以上のように指標等によりますと毛呂山町の水道経営は概ね健全であると考えられる。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、概ね平均値である。これは全体の固定資産の償却済みの状況を示している。管路経年化率は、概ね平均値であるが、年々増加している状況である。管路更新率につきましては最近減少傾向にある。管路だけに限らず、老朽化した資産は年々増加しているが、更新量が遅れ気味になっている。
全体総括
全体の収益が減少しているが、経費等削減したり、計画的に企業債を活用している。また、有収率等各指標で示される数値によると概ね健全な経営状態と考えられる。しかし、老朽化した管路や施設が年々増加している状況の中、更新量が年々減少している。これからは、老朽化施設等の更新に重点を置き、限られた資金の中で計画的に更新をしていく必要がある。