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類似団体平均をわずかに上回っているが、本市の財政構造上、周南コンビナートを形成する大企業の収益動向により税収が大きく左右されるという特徴を有しており、現下の経済情勢の中、平成21年度以降、減少傾向にある。平成26年度においては、市民税は対前年3.1%増であったが、固定資産税、特に地価の下落や企業の設備投資減による償却資産分の減が大きく、市税全体では対前年比0.2%増に留まった。今後も引き続き「第3次行財政改革大綱」に基づき、歳出削減と収納率向上や使用料の見直し等による自主財源の確保に努める。
合併特例債や臨時財政対策債等の償還増に伴う公債費の増加等により経常経費充当一般財源は昨年度より2.1%増加したが、地方交付税の減少等により経常一般財源は昨年度と同水準であったため、対前年比で2.9ポイントの悪化となった。類似団体平均を1.7ポイント下回っており、今後も引き続き公債費、人件費の抑制に努めるとともに、公共施設の統廃合等による施設維持管理費の削減等、経常経費の削減を図っていく。
類似団体平均を大きく上回っており、その主たる要因は人件費で、人口1人当たりの決算額で比較すると15,659円高い状態であるが、目的別でみると、消防関係が90.2%と高くなっている。これは、広い市域の多くを一部事務組合によらず直接運営しているためである。また、管理業務等の委託料が増加していることも要因に挙げられる。今後も引き続き、適正な職員配置による人件費の抑制に努めるとともに、物件費についても事業の選択や公共施設の統廃合の推進などにより経費削減を図っていく。
平成26年度の指数は、平成25年度まで実施してきた職員の給与カットを終了したため、類似団体平均を1.2ポイント上回る結果となった。今後も、民間企業や類似団体、人事院勧告を勘案し、給与の適正化に努める。
合併以降、定員適正化や業務内容の見直しなどにより、職員数の削減に努めてきたが、平成27年4月1日時点の普通会計部門の職員数は、前年と同数であり、類似団体平均を上回った。今後も引き続き、少数精鋭の職員体制となるよう業務の効率化を推進し、適切な定員管理に努める。
平成26年度は対前年度比0.2ポイントの改善であるが、類似団体平均より1.5ポイント上回っている。今後は新市建設計画に掲げる大規模事業の進捗により、一般会計の公債費増加が予想されるが、交付税措置される合併特例債等の有利な地方債を活用し、実質的な公債費負担の抑制に努める。
新市建設計画に掲げる大型事業の進捗や、安心・安全に係る普通建設事業の実施に伴う地方債残高の増加等により、対前年度比で4.3ポイント上昇している。交付税措置される有利な地方債の活用や基金の確保に努めるとともに、「第3次行政改革大綱」を推進し、持続可能な財政運営を堅持する。
職員1人当たりのコストは類似団体平均を下回っているものの、職員数が類似団体平均と比べ多いため、人件費全体では、類似団体平均を3.2ポイント上回る結果となっている。これまで職員配置の適正化により職員を削減し、ポイントは横ばいで推移しているが、職員の削減が困難な消防を直接運営していることも平均を上回る理由として考えられる。今後も引き続き、計画的な職員採用、再任用の配置を含め、総人件費の抑制に努める。
類似団体平均を0.4ポイント下回っているものの、委託料の増加などにより対前年度比で1.2ポイント上昇した。施設管理経費の抑制が大きな課題となっていることから、今後は公共施設再配置計画による取組みを進め、更新経費や維持管理経費の削減を図る。また、行政評価による事務事業の見直しなどにより経費の抑制に努める。
類似団体平均と比較すると3.3ポイント下回っており、対前年度比では医療扶助の適正化に伴う医療扶助費の減等により0.1ポイント改善した。今後は高齢化の進展等により社会福祉費が増加することが予想されることから、単独事業の見直し等、給付の適正化に努めていく。
平成22年度から平成23年度にかけて数値が大幅に変動しているが、これは下水道事業の公営企業への移行に伴い繰出金から補助費等に振替えたことによるものである。平成26年度は、類似団体と比較すると2.7ポイント下回っており、引き続き特別会計の経営の効率化等を図り、繰出金などの普通会計の負担を減らしていくよう努める。
対前年度比で0.2ポイント改善したが、類似団体平均と比較すると2.5ポイント上回っている。主な要因として、介護サービス給付費の増加、一部事務組合や下水道事業などのその他団体への負担金が多額であることがあげられる。今後も各種団体への補助金については、効果的、効率的に運用するとともに、必要性や効果を検証し、一層の適正化を図っていく。
合併特例債等の償還増などにより対前年度比で1.2ポイント上昇し、類似団体平均を2.4ポイント上回っている。今後も合併特例債や臨時財政対策債の元金償還が本格化し、公債費は増加傾向となることから、交付税措置のある有利な地方債を有効に活用し、実質的な公債費負担の抑制に努める。
類似団体平均を0.7ポイント下回っているが、前年度と比較しても物件費の増などの要因により1.7ポイント上昇している。今後は扶助費などの増加が予想されることから事務事業の見直しなどにより、経費の抑制に努める。
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