武蔵野市
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2013年度
人口の推移
財政比較分析表(2023年度)
財政力
財政力指数の分析欄
基準財政収入額は、株式等譲渡所得割交付金が減となったものの、個人所得割、固定資産税、地方消費税交付金等が増となり、前年度から5.2%の増となった。基準財政需要額は、前年度比0.4%の増となり、分子・分母ともに増となったことで、単年度数値は前年と比べると0.07ポイントの増となった。3年平均の指数は、前年度から0.03ポイントの増となる1.51となっている。今後は老朽化した公共施設の維持管理や更新に係る費用、社会福祉費及び児童福祉費は伸びていくと想定しており、引き続き指数の動向に注視していく必要がある。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
扶助費の増により分子の経常経費充当一般財源は増となった。また、分母の経常一般財源についても固定資産税(土地家屋)現年課税分、市民税(個人)現年課税分等の増により増となった。分母・分子ともに増となり分母の増の影響を受け、経常収支比率は前年度から1.7ポイント減の79.5%となった。類似団体平均を下回ってはいるが、扶助費については増加傾向にあり、今後の比率の推移を見通すことは難しいが、「武蔵野市行財政改革アクションプラン」を着実に実行し、経常経費の抑制・削減に努めていく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費は、定年延長に伴い、定年退職者が前年度に比べ少なかったことによる退職手当の減等により、前年度比1.5%の減となった。物件費については、平成25年度以降増加傾向であるが、新型コロナウイルスワクチン接種や物価高騰による各公共施設の光熱水費の急増が沈静化しつつあることにより、前年度比3.1%の減となった。ただし、今回減少に転じたのはあくまで一時的なものであり、今後はシステム標準化に向けた仮想化基盤整備や各種業務システム構築等による増に加え、引き続き物価高騰による増加が見込まれているため、行財政改革を推し継続して進め、経費抑制を図る。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成26年10月1日より、民間・他団体との給与水準の均衡を図るため、給料表を市の独自表から都表へ移行した。また、55歳以上昇給抑制や扶養手当の減額等を実施し、給与制度の改革を行っている。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
健全財政を維持しつつ必要な市民サービスを維持する財源を生み出し、効果的で効率的な組織・職員体制を構築するため、「第6次職員定数適正化計画(平成25~28年度)」及び「第7次職員定数適正化計画(平成29~令和2年度)」の実施により職員の削減を図った。3つの基本方針「第六次行財政改革を推進するための基本方針」、「武蔵野市行財政アクションプラン」及び「武蔵野市人材育成基本方針」に基づき、令和3~6年度の4か年を期間とする「第8次職員定数適正化計画」を令和3年3月に策定しており、計画期間中に47人の定数削減を目指す。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は3か年平均の値であり、令和2年度の-1.66755が除かれ、令和5年度の-1.17302が加わったため、3か年平均では前年度から0.2ポイント増の-0.8となった。令和5年度単年度については、分子のうち公債費に準ずる債務負担行為に係るものの額が減となったこと等により、前年度から0.43219ポイントの減となった。(令和2:-1.66755、令和3:-0.60766、令和4:-0.74083、令和5:-1.17302)
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担額に対して充当可能財源が超過しているため将来負担比率はマイナスである(令和4年度-87.8%、令和5年度-94.3%、前年度より6.5ポイント減)。その要因として、市債の償還が進んだことによる市債現在高の減と、基金積立額の増が挙げられる。今後は老朽化した公共施設、都市基盤の更新による市債発行額の増加が見込まれるが、引き続き計画的な事業執行により財政の健全性を維持していく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)
人件費
人件費の分析欄
定年延長に伴い退職者数が減少したことにより、人件費の経常収支比率は前年度比1.0ポイントの減となった。今後も、令和3~6年度の4か年を期間とする「第8次職員定数適正化計画」に基づき、計画期間中に47人の定数削減を目指す。民間・他団体との給与水準の均衡を図るため、平成26年10月より給料表を都表へ移行するとともに、55歳以上昇給抑制や扶養手当の減額等を実施し、給与制度の改革を行っている。
物件費
物件費の分析欄
物件費の経常収支比率は、小中学校ICT機器の更改に伴うリース料の増はあるものの、予防接種事業における高齢者インフルエンザ予防接種の事業内容の変更等による減により、0.6ポイントの減となった。他団体と比べて物件費の比率が高いが、アウトソーシングを推進していることと、充実した施設の維持管理によるものが大きく、今後も業務の外部委託化が進めば物件費が増加していくと見込まれるが、事務事業の見直しに努める。
扶助費
扶助費の分析欄
給付サービス受給者の増に伴う障害者自立支援給付等事業における介護・訓練等給付費の増や公定価格の上昇に伴う保育所運営委託料の増などにより、扶助費の経常収支比率は0.9ポイントの増となった。社会保障費は増加が続いており、長期的にも増加傾向が続くとみられる。
その他
その他の分析欄
国民健康保険事業会計繰出金は、都納付金の増、普通交付金の翌年度返還見込額の増などにより増となった。また、後期高齢者医療会計繰出金は、被保険者数の増加等に伴い増となった。要介護認定者数の増加等により介護保険事業会計繰出金も増となった。ただし、分母の経常一般財源も固定資産税(土地家屋)現年課税分等の増により増となったため、その他の経常収支比率は0.1ポイントの減となった。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等の経常収支比率は、東京たま広域資源循環組合負担金の増等による支出の増はあったものの、経常経費全体の額も増となったため、0.6ポイントの減となった。例年類似団体平均を上回っているのは補助事業の充実によるものであるが、引き続き「行財政改革を推進するための基本方針」に基づき、補助金の見直しと経費縮減に取り組む。
公債費
公債費の分析欄
元金の償還が開始(新学校給食桜堤調理場(仮称)建設工事)されることによる増があるものの、償還の完了(消防団第5分団詰所改築等)による減の方が大きく、公債費の経常収支比率は0.3ポイントの減となった。老朽化した公共施設の更新、都市基盤のリニューアル等により、今後中長期にわたり市債の発行増が予想される。適切な公共施設の配置や財政規律を維持しながら、計画的かつ着実に事業を実施していく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費の経常収支比率は減となり、公債費以外の経常収支比率は前年度と比べて1.4ポイントの減となった。公債費の減は一時的なものであり、今後は公共施設の更新等の影響で増加が見込まれることから、経常的な業務の見直し等の行財政改革を推進し、経常経費の削減に努める。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
目的別歳出の分析欄
・主な構成項目である民生費は、住民一人当たり231,955円と、前年度と比較して13,287円増加し、類似団体と比べて高い水準にある。前年度からの増要因としては、都納付金の増、普通交付金の翌年度返還見込額の増などによる国民健康保険事業会計繰出金の増や電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金事業の実施などによる増が挙げられる。・総務費は、公共施設整備基金積立金等の増により、住民一人当たり78,604円と、前年度と比較して10,232円の増となった。・商工費は、経済対策のための臨時的事業であったくらし地域応援券事業補助金が前年度で終了したことに伴い、住民一人当たり3,934円と、前年度と比較して5,432円の減となった。・教育費は、住民一人当たり87,585円と、前年度と比較して5,623円増しており、類似団体と比べて高い水準にある。前年度からの増要因としては、第一中学校及び第五中学校の改築工事の竣工に伴う中学校改築事業費の増が挙げられる。今後市立小中学校の改築が段階的に進んでいくにあたって、中長期的にも教育費の増加傾向が続くと見込まれる。・公債費は類似団体と比べて低い水準を保っているが、今後は小中学校をはじめとする公共施設の更新等に伴い、公債費の増加が予想される。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)
性質別歳出の分析欄
・扶助費は、住民一人当たり134,820円となっており、社会保障費の増に伴う増となった。類似団体と比べても高い水準にある。・物件費については、住民一人当たり117,167円となっており、類似団体と比べて高い水準にある。アウトソーシングを推進していることと、充実した施設の維持管理によるものが大きく、今後も業務の外部委託化が進めば物件費は増加していくと見込まれるが、事務事業の見直しに努める。・補助費等は、経済対策のための臨時的事業であったくらし地域応援券事業補助金が前年度で終了したことや新型コロナウイルス対策関連事業補助金に係る国庫負担等超過受入額返還金の減等に伴い、前年度を下回った。・公債費は類似団体と比べて低い水準となっているが、今後は小中学校をはじめとする公共施設の更新等に伴い、公債費の増加が予想される。
実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)
分析欄歳入総額793億5500万円(前年比1億2600万円の増)、歳出総額761億3500万円(同10億6400万円の増)、歳入歳出差引額は32億2000万円(同9億3800万円の増)となった。実質収支額は前年度の39億7600万円から31億3500万円となり21.1%減少した。標準財政規模は個人所得割、法人税割、固定資産税等の増により前年度の446億6400万円から469億6700万円となり5.2%増加した。分子が減、分母が増となったことで、実質収支比率は2.2ポイント下落し、6.7%となった。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)
分析欄分母にあたる標準財政規模は増(+2,303,100千円、+5.2%)、分子は一般会計実質収支額の減はあったものの、公営事業会計の資金不足額の減(剰余額の増)等により黒字幅が増大し減(-323,428千円、-4.9%)となった。結果として、連結実質赤字比率は-14.80%となり、前年度から0.03ポイントの増となった。令和5年度までの直近5年間の平均は-14.28%であり、これまで同様に健全な財政を維持している。新型コロナウイルス感染症の影響が沈静化したにもかかわらず連結実質赤字比率が昨年度とほぼ変わらない数値であった要因としては、下水道事業会計における基金取崩しによって流動資産が増となったことが挙げられる。引き続き各会計の動きを把握しながら、適切な財政運営に努めていく。
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実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄元利償還金等(A)は前年比267百万円減となった。主な要因として土地開発公社からの土地の買戻し等の債務負担行為に基づく支出額の減が挙げられる。算入公債費等(B)は前年比51百万円の減となった。(A)-(B)である実質公債費比率の分子は直近ではマイナスとなることが多いが、土地開発公社からの買戻しの規模が大きい場合はプラスに転じることも想定され、今後も事業の進捗によっては大きく増減すると思われる。また、今後は小中学校をはじめとした公共施設等の大規模改修・更新による起債が見込まれ、元利償還金も増加するとみられることから、引き続き特定財源の確保や適正な起債等に努める。
分析欄:減債基金減債基金の積立ては行っていない。
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将来負担比率(分子)の構造(2023年度)
分析欄将来負担額(A)のうち、一般会計等に係る地方債の現在高は償還が進んだこと及び新規借入れの減により減となり、債務負担行為に基づく支出予定額は土地開発公社の所有する土地の取得価額合計が増加したため増となった。組合等負担等見込額は東京たま広域資源循環組合の地方債現在高が減少したため減となり、退職手当負担見込額は算定対象となる職員の増による退職手当支給予定額の増により増となった。結果として、将来負担額(A)は減となった。充当可能財源等(B)は、充当可能特定歳入が減となったものの、充当可能基金が着実な積立てにより増となったため、前年度比では増となった。以上のことから、(A)-(B)である将来負担比率の分子は、前年度に比べてマイナスとなった(-5,146百万円、-13.6%)。
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基金残高に係る経年分析(2023年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業等の一般財源不足分として財政調整基金を2億5077万円、庁舎の維持管理、コミュニティセンター施設改修・修繕工事、体育施設の改修工事に伴い「公共施設整備基金」を6000万円、小学校改築事業設計に伴い「学校施設整備基金」を5000万円、公園リニューアルや公園用地購入費等に伴い「公園緑化基金」を9804万円取り崩した一方、歳計剰余金等を各基金に積み立てたこと等により、基金全体としては59億8581万円の増となった。(今後の方針)短期的には「公共施設整備基金」や「学校施設整備基金」への積立てにより増加していく予定だが、公共施設等の更新も控えており、中長期的には減少傾向が見込まれる。施設の更新を確実に行い、年度間の財政負担のバランスを保つために、引き続き財政規律を保ち健全財政を維持していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業等の一般財源不足分として2億5077万円を取り崩した。年度末に歳計剰余金が見込まれたため、2億5088万円を積み戻すとともに、予算規模の肥大化を踏まえて、10億円を積み増した。(今後の方針)年度間の財源の調整、災害等不測の事態への対応等のため、残高はおおむね予算規模の10%程度としている。
減債基金
減債基金
(増減理由)減債基金の積立ては行っていない。(今後の方針)
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)公共施設整備基金:都市計画施設、福祉施設、その他長期計画に定める公共施設の整備学校施設整備基金:市立小学校、中学校、その他学校施設の整備公園緑化基金:公園用地の確保並びにみどりの保護、育成及び緑化推進事業吉祥寺まちづくり基金:長期計画に定める吉祥寺圏の整備高齢者住宅運営基金:高齢者用に配慮された民間アパートを借り上げ、住宅に困窮する高齢者に供給する高齢者向け民間アパート借上事業(増減理由)公共施設整備基金:庁舎の維持管理、コミュニティセンター施設改修・修繕工事、体育施設の改修工事に伴い6000万円を充当した一方で、20億7534万円を積み立てたことにより増加学校施設整備基金:小学校改築事業設計に5000万円を充当した一方で、25億1487万円を積み立てたことにより増加公園緑化基金:公園リニューアルや公園用地購入費等に9803万円を充当した一方で、5億328万円を積み立てたことにより増加吉祥寺まちづくり基金:事業への充当はなく、積立ても基金運用による利子のみ(今後の方針)公共施設整備基金・学校施設整備基金:公共施設や学校施設の更新に備え、当面は歳計剰余金を積立て予定公園緑化基金:公園用地の確保並びにみどりの保護、育成及び緑化推進事業のため、おおむね現在の残高を維持していく。吉祥寺まちづくり基金:吉祥寺駅南口駅前広場事業費46億円を目標に積立て予定
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)
有形固定資産減価償却率
(参考)債務償還比率
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保育所、児童館である。保育所については、近年の整備を民間中心に進めているため、結果として市立保育園の築後年数の経過に伴い上昇している。将来の保育需要を見据えつつ、待機児童解消を図るため、市立保育園の役割を検証し必要な整備を行う。児童館については、1施設しかないため当該施設の数値が直接反映されており、引き続き適切な維持管理を行っていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保健センター、消防施設(防火水槽)、庁舎である。保健センター、庁舎については築後30年を経過しているため、事業を継続しながら必要な改修を行う。防火水槽については、引き続き適切な維持管理を行っていく。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末と比べて3,444百万円の増加(+1.0%)となった。金額の変動が大きいものは順に建物(増加)、基金(増加)、事業用土地(減少)、インフラ工作物(増加)であり、基金(固定資産)は順調に積立てができたことから3,670百万円増加、事業用資産は新学校給食桜堤調理場建設工事等による資産の増加があったものの、減価償却累計額の増加により、全体としては減となった。全体においては、資産総額が前年度と比べて3,102百万円増加(+0.8%)し、負債総額は前年度から191百万円増加(+0.4%)した。資産総額は、上下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて42,893百万円多くなっている。また、負債総額は、下水道事業会計の長期前受金等により、一般会計等に比べて26,155百万円多くなっている。連結の資産総額は、土地開発公社が保有する棚卸資産や開発公社が保有する土地・建物の計上等により、一般会計等に比べて76,836百万円多くなっている。また、負債総額は、土地開発公社・開発公社の借入金等により、一般会計等に比べて30,589百万円多くなっている
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は67,556百万円となった。そのうち、人件費や物件費等の業務費用は39,382百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は28,174万円である。科目別でみると、最も金額が大きいのは物件費(23,612百万円、純行政コストの35.8%)、次いで社会保障給付(12,966百万円、純行政コストの19.6%)となっている。物件費は、継続的な事務事業見直しにより経費節減に努めたものの、新型コロナウイルスワクチン接種事業の開始により、委託費等が増加する結果となっている。また、社会保障給付についても高齢化の進行や保育サービスの充実等により増加傾向が続くと見込まれるため、引き続き事務事業の見直しや政策再編を進め、経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、下水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,440百万円多くなっている一方、国民健康保険等の負担金を補助金等に計上しているため、経常費用が28,380百万円多くなり、純行政コストは23,941百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象団体等の事業収益を計上し、経常収益が20,190百万円多くなっている一方、東京都後期高齢者医療広域連合の負担金の補助金等への計上等により経常費用が57,518百万円多くなり、純行政コストは37,345百万円多くなってい
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(69,090百万円)が純行政コスト(65,991百万円)を上回ったことから、本年度差額は3,099百万円となり、純資産残高も2,856百万円の増加となった。市民税や固定資産税を主とする市税が歳入全体の約5割を占めており、こうした市民の担税力に支えられて純資産が増加している。全体では、特別会計における保険料(税)が税収等に含まれること等から、一般会計等と比べて財源が23,881百万円多くなっており、本年度差額は3,039百万円となり、純資産残高は2,911百万円の増加となった。連結では、東京都後期高齢者医療広域連合の支払基金交付金等が財源に含まれること等から、一般会計等と比べて財源が37,150百万円多くなっており、本年度差額は2,904百万円となり、純資産残高は3,414百万円の増加となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は5,879百万円で、投資活動収支については、建設事業・改修工事の増に伴い公共施設等整備費支出が増加したこと等により、収支のマイナスは前年度よりも3,380百万円増加し、▲6,542百万円となっている。財務活動収支については、地方債発行収入が1,580百万円増加したこと等により前年度よりも1,722百万円増加した。本年度末資金残高は前年度から432百万円減少し、3,842百万円となった。全体では、特別会計における保険料(税)が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,277百万円多い7,156百万円となっている。投資活動収支では、水道事業会計・下水道事業会計の老朽管耐震化等により▲7,483百万円となっている。財務活動収支は、水道事業会計・下水道事業会計の企業債の償還により▲14百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から341百万円減少し、6,340百万円となった。連結では各活動ごとの収支は算出していないが、資金収支としては本年度末資金残高が前年度から573百万円減少し9,469百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、類似団体平均を大きく上回っている。当市では、これまでの恵まれた財政状況を背景に充実したサービスを提供してきたことから、市民一人当たりの公共施設床面積が近隣団体と比べ多い状況にあり、類似団体と比較しても同様であると思われる。歳入額対資産比率についても、類似団体平均を上回っている状況である。社会資本の整備が進んでいると言えるが、一方で形成した資産の維持管理に係る費用負担も大きくなるため、後年度の財政負担とならないよう資産管理を行っていく必要がある。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均より低い水準にあり、令和3年度は新学校給食桜堤調理場建設工事などによる取得価額の増加、減価償却による減価償却累計額の増加などにより、減価償却率は前年度と比較して0.4ポイント上昇した。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、必要な公共サービスは維持・向上させつつ、安全で時代のニーズに合った公共施設等の整備・保全を進め、適正管理に努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、類似団体平均を上回っている。令和3年度は税収等の財源が純行政コストを上回った一方、地方債の借入れが増加し、純資産は29億円増加したものの、純資産比率は前年度から0.1%減少している。また、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。今後、小中学校をはじめとする公共施設の老朽化に伴う再整備で地方債の発行が見込まれるため、世代間の公平性を保ちつつ、比率を必要最小限にすることで将来世代へ負担を先送りしないよう努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、経常費用の41.3%を占める物件費等が、類似団体と比べて住民一人当たり行政コストを高くしている要因となっていると考えられる。直営施設や直営事業の委託化や市独自事業の実施により物件費の割合が高くなっており、今後も事務事業について効果的な手法の検討や経費削減等を行い、限りある財源の中で持続可能な市政運営に取り組む。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。また、前年度との比較においては、地方債の借入れの増加、土地開発公社の土地取得に伴う損失補償等引当金の増加等により、令和3年度の一人当たり負債額は0.4万円増加している。負債の約4割を占める地方債については、比率を概ね一定に保つことで世代間の公平性を保ちつつ、比率を必要最小限にして将来世代へ負担を先送りしないよう努める。基礎的財政収支は、支払利息支出を除いた業務活動収支の黒字分が基金取崩収入及び基金積立金支出を除いた投資活動収支の赤字分を上回ったため、3,160百万円となっている。今後は小中学校の建替え等により投資活動支出・財務活動支出が増加する見通しであり、本指標の数値の動きも判断材料としながら健全な財政運営を行っていく。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。主な要因として、分母となる経常費用が類似団体と比べて大きいことが考えられる。分子となる経常収益のうち使用料手数料については、原則4年ごとに全面的な検証作業を実施しており、料金の適正化を図ってきた。今後も、提供するサービスの種類ごとに受益者の負担割合を定め、現行料金との比較検証を行うとともに、近隣自治体における使用料・手数料等との均衡も十分に考慮し、料金の改定の要否について検証を行う。