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地方公営企業の一覧

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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

前年度(0.71)と同じポイントとなった。近年の推移では大きな増減はなく安定している。しかし、現状類似団体の平均よりも0.04ポイント下回っていることを踏まえると、今後も行財政の効率化や既存事業の見直しに努めながら、歳入の確保に取り組む必要がある。

類似団体内順位:36/62

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

前年度(89.9%)と比較すると、1.5ポイントの増加となった。これは、歳出の経常一般財源が、517百万円の減少となったが、歳入の経常一般財源が、979百万円減少したことによるものである。歳出の減少の内訳としては、人件費で428百万円、公債費143百万円等であり、歳入の減少の内訳としては、臨時財政対策債で1,355百万円等である。今後、歳入の経常一般財源の見通しが不透明な中では、一層の事務事業の効率化を図り、経常経費の削減に努める。

類似団体内順位:21/62

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度(129,317円)と比較すると、1,350円の増加となった。人件費については、退職金を除くと大きな減額はなかった。また、物件費については、364百万円の増額となっており、基準となる人口が482人減少したことも、人口1人あたりの額が増加した要因である。今後は、働き方改革を進めていく中で人件費の削減を目指すとともに、物件費については既存事業の取捨選択を行いながら削減に努める。

類似団体内順位:33/62

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

前年度(98.1)と比較すると0.2ポイント増加している。これは勤続年数の多い職員の退職や新たに採用した職員の影響によるものと考えられる。今後も国家公務員の給与水準との均衡を考えつつ、給与の適正化に努める。

類似団体内順位:22/62

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年度(7.01人)と比べて、0.03人減少した。「橿原市職員定員管理計画」により、職員数の目標を定めており、今後も職員構造の均等化を図りつつ、技能労務職の退職不補充の方針は変更せず、行政サービスの専門性に対応するために任期付職員を活用し、適正な定員管理を行う。

類似団体内順位:48/62

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

前年度(3.0%)と比較すると、0.3ポイント増加した。単年度でみても、令和4年度は、前年度より0.1ポイント増加しており、これは臨時財政対策債発行可能額が減少したことによる標準財政規模の減少が要因である。引き続き、数値の改善に向けて、新規事業の必要性を検証しつつ、地方債の発行の際には、財政指標の影響を考慮しながら事業の遂行にあたる。

類似団体内順位:21/62

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

前年度(38.3%)と比較すると、11.3ポイント減少した。主な要因は、将来負担額の地方債現在高が3,063百万円減少したことによるものである。今後、投資的事業の取捨選択を行うことで、さらなる将来負担額の抑制に努める。

類似団体内順位:51/62

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

前年度(28.1)と比較して、0.6ポイント減少している。分母となる歳入経常一般財源が979百万円減額したが、人件費自体も428百万円減少したことで、本数値は減少となっている。人件費が減少した主な要因は、退職金が減少したことである。今後、働き方改革を進めていく中で、人件費の削減に努める。

類似団体内順位:53/62

物件費

物件費の分析欄

前年度(14.5)と比較して、0.6ポイント増加している。物件費自体、19百万円増加しており、さらには分母となる歳入経常一般財源も979百万円減額していることで、本数値は増額となっている。物件費についてはさらなる事務事業の見直しを進め、経常経費の削減に努める。

類似団体内順位:22/62

扶助費

扶助費の分析欄

前年度(11.5)と比較して、0.5ポイント増加している。扶助費自体、15百万円増加しており、さらには分母となる歳入経常一般財源も979百万円減額していることで、本数値は増額となっている。扶助費については増加傾向にあることから、今後各給付事業について一層の資格審査等の適正化に努める。

類似団体内順位:19/62

その他

その他の分析欄

前年度(11.9)と比較して、0.9ポイント増加した。その他の数値自体、特別会計への繰出金等の増加により74百万円増加しており、さらには分母となる歳入経常一般財源も979百万円減額していることで、本数値は増額となっている。今後各給付事業について一層の資格審査等の適正化をすすめる必要がある。

類似団体内順位:28/62

補助費等

補助費等の分析欄

前年度(10.4)と比較して、0.2ポイント増加している。補助費等自体は税収入還付金等の減少により、54百万円減少しているが、分母となる歳入経常一般財源が979百万円減額していることが、本数値の増加の大きな要因と考えられる。今後も、補助金交付に際して精査を行うとともに、適正な補助交付に努める。

類似団体内順位:31/62

公債費

公債費の分析欄

前年度(13.5)と比較して、0.1ポイント減少している。分母となる歳入経常一般財源が979百万円減額しており、公債費自体も、143百万円減少しているため、本数値は減少となっている。今後の地方債の発行の際には財政指標の影響も考慮に入れ、新規事業の起債については必要性を検討していく。

類似団体内順位:26/62

公債費以外

公債費以外の分析欄

前年度(76.4)と比較すると、1.6ポイント増加している。物件費、扶助費等は前年度に比べて増加しているものの、人件費、補助費等が減少しており、公債費以外の歳出は374百万円減少している。しかし、分母となる歳入経常一般財源が979百万円減額していることが、本数値の増加の大きな要因と考えられる。今後も、事務事業を見直してより一層の経常経費の削減に努める。

類似団体内順位:25/62

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

労働費について、前年度と比較すると、類団平均はほぼ横ばいであるが、当市は241円減少している。これは、令和3年度に労働費で施設の改修を行ったためである。公債費について、前年度と比較すると、3,179円増加している。これは、臨時財政対策債の繰上げ償還を行ったことにより公債費が増加したためである。目的別の住民一人当たりのコストについては、民生費が一番高く、162,924円である。前年度(169,525円)と比較すると6,601円減少しているが、主に令和3年度に実施した子育て世帯臨時特別給付金の減によるものであり、経常的な扶助費である介護・訓練等給付費等は増加している。今後も扶助費については増加傾向であることが予想されるため、給付の適正化に努める必要がある。また、民生費以外のコスト合計について前年に比べ増加しており、扶助費以外の各事業についてもゼロベースでの見直しを図り、スクラップアンドビルドを進めることで、歳出総額の抑制を図る。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費について、令和3年度は定年退職者による退職金の増加があったが、令和4年度は退職金の減少により人件費総額は減少した。今後は定員管理計画に基づく適正な定員管理を引き続き行うことで人件費の抑制を図る。物件費について、令和4年度に引き続き、類似団体の平均を下回る結果となったが、当市では価格高騰対策や電気料金の増加により前年度より増加する結果となった。歳出決算総額として、住民一人当たりのコストを比較すると、橿原市が389,156円、全国が525,3431円、類似団体が452,782円と、橿原市が全国や類似団体を下回っている。また、コストは扶助費(101,363円)、人件費(65,338円)、物件費(62,882円)の順となっており、全体の59.0%を占めている。今後は、施設の老朽化による対策による普通建設事業費の増加等も考えられるが、公共施設の統廃合や長寿命化を行い、物件費等の経常経費削減を実施して、歳出の増大を抑えるように努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

財政調整基金残高は、前年度と比較すると5.39ポイント増加し、実質収支額は2.08ポイント減少している。財政調整基金残高について、適切な財源の確保と歳出の精査により、取崩しを行うことはなく、令和3年度決算の剰余金の1/2を積立てたことで、1,263百万円増加した。社会情勢等が不透明な中、今後も健全な行財政運営を行うために、さらなる行財政改革に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

連結実質赤字比率は黒字となっている。黒字額を前年度と比較すると、一般会計と介護保険で若干減少しているが、全体では増加している。しかし、令和3年度に引き続き、コロナ禍による不急の歳出の抑制が要因と考えられ、今後コロナが収束すると、黒字額が減少する可能性があり、各事業についてゼロベースでの見直しが必要である。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

元利償還金は、大型施設整備のための地方債償還が進み減少傾向にあった中、令和3年度に一時的に増加したものの、令和4年度は再び減少に転じた。今後も将来世代への負担軽減を図るため、新規地方債の発行抑制に努める。

分析欄:減債基金

満期一括償還地方債の償還の財源として積立は行っていない。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在額については、償還が進み減少している。今後も金融市場の動向にも注意し、適正な資金調達に努める。また、充当可能基金については令和4年度に財政調整基金を積立てているため、増加している。ただし、充当可能特定歳入については減少しており、地方債の償還額等に充当可能な特定の歳入見込額として、土地開発公社に対する貸付金の償還金が266百万円減少したことが主な要因である。将来負担額は昨年に比べれば減少しており、今後も後世への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施等について総点検を図り、財政の健全化を図る。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)令和4年度は、全基金残高において1,243百万円増加しており、主な要因は財政調整基金で1,263百万円、退職手当基金で291百万円の積立てを行ったことである。また、主な取崩しとして、減債基金で522百万円、公共施設整備基金で62百万円の取崩しを行った。(今後の方針)財政調整基金については、今後の財政運営において決算状況を見ながら、基金の積立てや取崩しを検討していく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)令和4年度は取崩しを行わず、令和3年度決算剰余金及び利子分で1,263百万円を積み立てた。(今後の方針)今後の財政運営において決算状況を見ながら、基金の積立てや取崩しを検討していく。

減債基金

減債基金

(増減理由)令和4年度は、臨時財政対策債を繰上げ償還するために515百万円の取崩しを行った。また、奈良県との包括協定による事業の県補助分の5百万円の積立てを行い、同事業の起債発行分への充当として6百万円の取崩しを行った。(今後の方針)医大新キャンパスアクセス道路の整備事業に関して、奈良県から補助金を受けており、その分は減債基金に積立て、本整備事業のための地方債の償還に減債基金を取り崩して充当していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設整備基金:大規模な公共施設等の整備事業を実施するため退職手当基金:職員の退職により、退職手当の財源が不足する場合に、当該不足額を補てんするため一般廃棄物処理施設整備基金:一般廃棄物処理施設の整備に要する財源に充てるためもりもり食べよう橿原市給食基金:学校給食賄材料費の高騰に対応するとともに、地場産品の活用を含めた質の高い学校給食の安定的な実施に必要な資金に充てるため墓園管理基金:橿原市営香久山墓園の維持管理に要する経費に充てるため(増減理由)公共施設の整備のため公共施設整備基金を62百万円、橿原運動公園硬式野球場整備のために橿原運動公園硬式野球場整備基金を4百万円、新型コロナ対策事業のために、がんばろう橿原!新型コロナ対策基金を37百万円、図書購入の費用に充てるために「子どもの未来を育む戸村文庫」基金を2百万円、それぞれ取り崩した。また、積立てとしては、退職手当基金を291百万円、一般廃棄物処理施設整備基金を221百万円、もりもり食べよう橿原市給食基金を43百万円、企業版ふるさと納税基金を3百万円、公共施設整備基金に利子積立金1百万円、橿原運動公園硬式野球場整備基金に寄付金1百万円等を積み立てた。(今後の方針)公共施設整備基金や退職手当基金については、今後の大規模な公共施設整備事業や退職する職員が多くなる時に合わせて、基金の取崩しを実施する。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

前年度と比較すると、1.7ポイント増加しており、奈良県平均との差は1.4%となり、その差は前年度から縮まっている。今後は平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画や同計画に基づく個別施設計画により、施設の長寿命化や統廃合を進めていくことで減価償却率の改善を目指していきたい。

類似団体内順位:39/59

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

近年、市債の借入額よりも償還額のほうが多く、将来負担額は減少しつつあるため、前年度の当市の数値と比較すると243.2ポイント改善したが、類似団体の平均と比較すると、依然として高い数値となっている。今後、小・中学校の長寿命化等の大規模整備が予定されているため、本指標は増加することが見込まれる。増加度合いを抑えるため、基金の取り崩しや市債の借入について慎重に行っていく必要がある。

類似団体内順位:51/62

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は前年より減少したものの、類似団体と比較すると、依然として高い水準にある。また、有形固定資産減価償却率も、類似団体と比較してやや高い数値となっている。当市では小・中学校の長寿命化等大規模改修を予定しており、市債の借入が不可欠であるため、将来負担比率の増加が見込まれる。両方の指標を同時に減少させることは困難であるが、まずは、コストの削減が可能となる長寿命化や統廃合により、有形固定資産減価償却率の改善から考えていきたい。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに、前年度より数値が改善しているものの、将来負担比率は類似団体平均と比較すると依然として高い水準にある。ごみ処理施設整備事業やし尿処理施設整備事業など大型の施設整備に係る償還が終了するため、近年は実質公債費比率は減少傾向にあったが、今後、小・中学校の長寿命化等の大規模改修等を行うと、基金の取崩しと市債の借入により両方の数値は増加していくことが予想される。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体の平均と比較すると、公営住宅、認定こども園・幼稚園・保育所、学校施設、児童館は有形固定資産減価償却率が高くなっている。そのうち学校施設については有形固定資産減価償却率が80%を超えており、老朽化が進んでいる施設であるといえる。公民館については、昨年度と比べ類似団体の平均を下回る有形固定資産減価償却率となっており、これは橿原市中央公民館再配置計画に基づき移転改修に取り組むことで数値の改善が図られた結果となるため、今後も同計画に基づき整備、管理を進めていきたい。また、学校施設については、橿原市教育施設再配置基本方針や橿原市学校施設整備基本計画に基づき、統廃合や長寿命化改良工事を実施し、数値の改善を図っていきたい。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体の平均と比較すると、図書館、福祉施設、市民会館、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所は有形固定資産減価償却率が高くなっている。そのうち一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所については有形固定資産減価償却率が80%を超えており、特に老朽化の進んでいる施設となっている。一般廃棄物処理施設については、長期包括運営委託を行っている中で受託者により設備の更新計画を作成されており、更新計画に基づき老朽化設備の更新・改修を行っているため、引き続き計画に基づいた老朽化対策を図っていきたい。また、保健センター・保健所については長寿命化対策等による改善を行っていくことで老朽化率の改善を図っていきたい。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

現状について、資産は一般会計等、全体会計、連結会計に共通し、資産合計に対して固定資産の割合が90%以上である。固定資産の内、償却資産は取得原価ベースで一般会計等が164,640百万円、全体会計が241,857百万円となり、償却資産には建物、道路等といった資産が対象となる。一方、この償却資産の簿価は一般会計等で54,972百万円、全体会計で108,352百万円となり、一般会計等で66.6%、全体会計で55.2%が減価償却により価値が減っている。負債は、負債合計に対する地方債の割合が一般会計等で75.3%、全体会計で65.4%となっている。地方債は、世代間負担の公平性のために資産の部の有形・無形固定資産の形成のためのもので、この資産に対する割合は、一般会計等で25.5%、全体会計で28.2%である。また、一般会計等を経年比較すると、資産は20百万円の増となっている。これは老朽化及び除売却等により3,381百万円減少したものの、四条団地の外壁等改修工事やインフラ資産の整備等により1,354百万円増加したことや現金預金や基金が2,067百万円増加したことが主な要因である。負債については、地方債は減少したことが主な要因となり、1,543百万円減少した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等において人件費が42.2%、物件費等が55.0%、その他の業務費用が2.9%であり、業務費用の中で占める割合が高い費用は、職員給与費(6,264百万円)、物件費(7,799百万円)、減価償却費(3,450百万円)となっている。移転費用の内訳として、補助金等、社会保障給付、その他移転費用の区分となり、社会保障給付(13,242百万円)は移転費用(21,843百万円)に占める割合が60.6%となっている。全体会計においては、一般会計等に比べて水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,478百万円増になる一方、国民健康保険等の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が19,357百万円、純行政コストでも20,733百万円多い。連結会計においては、一般会計等に比べて、連結対象団体等の事業収益を計上し、経常収益が4,580百万円、純行政コストも33,203百万円多い。一般会計等の経年比較については、行政コスト計算書全体から比較すると、純行政コストは8,884百万円減少した。経常費用が令和2年度と比べて8,572百万円の減少となったためで、これは補助金等の減少が要因であると考えられる。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等では税収入等の財源(42,002百万円)が純行政コスト(40,435百万円)を上回っており、本年度の差額は1,568百万円となった。また、その他は無償所管替等によるものである。その結果、本年度末純資産残高は104,157百万円であり、前年度末資産残高の102,593百万円から1,564百万円の増加となった。全体会計においては、国民健康保険特別会計等の保険税等が税収に含まれることから、一般会計等に比べて財源が21,262百万円多くなっており、本年度差額は2,097百万円で、純資産残高は2,230百万円の増加となった。連結会計では、奈良県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が33,953百万円多くなっており、本年度差額は2,317百万円で、純資産残高は3,077百万円の増加となった。一般会計等を経年比較すると、財源としての税収等及び国県等補助金が令和2年度と比べて7,900百万円減少している。税収等で地方消費税交付金・地方交付税・地方特例交付金等が増加したが、市税等が減少し、国県等補助金では、子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金・住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業費補助金が増加したが、特別定額給付金事業費補助金・特別定額給付金事務費補助金新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等が減少したことが要因である。純行政コストが2.でも述べた通り減少したが、財源も減少しているため、本年度純資産変動額については令和2年度1,740百万円から令和3年度1,564百万円となっており、純資産残高は減少している。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等では、投資活動収支は▲2,317百万円となっており、その要因は公共施設等整備費支出(1,910百万円)が主で内容としては旧八木駅南整備事業用地の購入費用や四条団地の外壁改修工事等である。基金については取崩額より積立額のほうが高くなり、811百万円増加した。財務活動収支としては▲1,283百万円となっており、これは地方債発行収入(2,338百万円)より、地方債償還支出(3,467百万円)が大きかったためである。全体会計では国民健康保険税等が税収入等収入に含まれることや、水道料金等の使用料及び手数料収入があること等から業務活動収支は一般会計等に比べて1,608百万円増額し、6,736百万円であある。財務活動収支では、地方債償還支出(5,132百万円)が地方債発行収入(3,125百万円)を上回り、財務活動収支としては▲2,160百万円であった。一般会計等を経年比較すると、業務活動収支では、業務収入が7,365百万円減少している。また、投資活動収支では収入面として国県等補助金収入が380百万円減少、基金積立支出及び取崩収入が純額で614百万円減少、支出面として公共施設等整備費支出が1,454百万円減少しており、財務活動収支では、収入面として地方債償還支出及び発行収入が純額で917百万円減少している。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

令和2年度に比べ、令和3年度の住民一人当たりの資産額は1.0万円増加となったが、資産が増加したことを安易に表しているのではなく、年度ごとの人口の減少による市民1人あたりの数値が高くなっていることも要因として挙げられる。有形固定資産減価償却率が令和2年度に比べて高くなっているのは資産の増加を、老朽化等による資産減少額が上回ったためであることから、今後とも公共施設等総合管理計画に基づき、施設の長寿命化や集約・複合化を進めていく必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

公共資産全体に対し、これまでの世代が負担してきた割合を示す純資産比率が増加し、将来の世代が負担すべき割合を示す将来世代負担比率は減少している。これは、純資産合計が増加したが有形・無形固定資産が減少したこと及び地方債残高の減少が要因と考えられる。今後は学校の長寿命化も予定されていることから、これらの数値が増大し、純資産比率は減少、将来世代負担比率は増加していくことが予想される。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

行政コストについては特別定額給付金事業の減少により、令和2年度と比較して大きく減少している。また、類似団体の平均値を下回っている。今後の人口減少や公共施設の老朽化対策の必要性を考えると、一人当たりの行政コストの増加が考えられるため、施設の複合化や長寿命化による維持経費の削減を行う等、現在の水準を維持していく必要がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額については令和2年度から減少しているが、類似団体の平均を上回っている。今後も学校の長寿命化等も予定されていることから、より増加していくと考えられる。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担については経常費用が特別定額給付金事業の影響で減少したことにより、令和2年度と比較して大きく増加している。また、類似団体の平均値を上回っている。公共施設等総合管理計画に則った施設の集約化・複合化等を行っていくことで、経常費用の削減に努め、現在の水準を維持していく必要がある。

類似団体【Ⅲ-3】

小樽市 江別市 酒田市 会津若松市 土浦市 取手市 狭山市 鴻巣市 戸田市 入間市 朝霞市 富士見市 三郷市 坂戸市 ふじみ野市 木更津市 成田市 我孫子市 鎌ケ谷市 印西市 青梅市 昭島市 小金井市 国分寺市 東久留米市 多摩市 伊勢原市 海老名市 座間市 多治見市 三島市 伊勢市 草津市 池田市 守口市 泉佐野市 富田林市 河内長野市 松原市 大東市 箕面市 羽曳野市 門真市 三田市 橿原市 生駒市 米子市 廿日市市 岩国市 大牟田市 飯塚市 筑紫野市 春日市 大野城市 諫早市 別府市 延岡市 霧島市 宜野湾市 浦添市 沖縄市 うるま市