河北町：公共下水道【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2016年度）

経営の健全性・効率性について

水洗化率は、依然として類似団体平均値を下回っているものの、地方債償還金が平成２６年度をピークに減少に転じ、下水道への接続件数が増え続けているため、平成２７年度は良化しているものの、一般会計負担の減少により総収益も減少したため平成２８年度収益的収支比率は減少している。また、接続件数と同様に有収水量、料金収入も増え続けているため、経費回収率、汚水処理原価ともに平成２７年度に比べ、さらに良化している。債務残高に関する経営の健全性の指標となる、企業債残高対事業規模比率は、一般会計負担が充てられる企業債が年を経るにつれ多くを占めていくため、平成２８年度は増加となっている。

老朽化の状況について

公共下水道の事業開始年（昭和５６年）から平成１１年までに整備した管渠は、高度が剛性である陶管及びヒューム管（剛性管）であり、整備後概ね２０年を経過していることから、特に老朽化が進行している。さらに、その間に整備された管渠は全体の４割程を占めることから、当分の間、剛性管に絞った健全度調査及びそれを踏まえた改築修繕計画（ストックマネジメント）を策定し、将来に向けた改築需要量の見直し及び事業費の平準化を図る必要がある。

全体総括

経費回収率の平均値を見ながら、今後はさらに企業債借入を減らし、本事業の将来負担の抑制に努める。また、経営安定化を図るため、ストックマネジメントを策定し、管渠改善を「事後」から「予防」へと移行させたうえで、管渠改善に関する負担の平準化を進める。

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