伊賀市：公共下水道【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

経営の健全性・効率性について

①経費回収率、汚水処理原価汚水処理費における公費負担分を除いて算出されているため、現状は一般会計繰入金により賄われていることが本表には反映されていない。今後は人口減少に伴い、処理コストが増加することが考えられるため、維持管理費等の削減へ取り組む必要がある。②施設利用率施設利用率は類似団体と比較し高い数値であり、施設処理能力を比較的効率的に利用していると言える。このことについても今後は人口減少による利用率の下降が考えられるため、ダウンサイジングを含めた更なる施設の効率化を検討する必要がある。

老朽化の状況について

現状では老朽管渠がないため、改修のみの実施となっている。有形固定資産減価償却率は類似団体と比較し低い数値であるが、供用開始から20年以上経過しており、施設の改修や更新が迫っている。今後は耐震工事を含めたストックマネジメント計画により、改築・修繕を実施していく。

全体総括

当該事業については、本表からは比較的良好な経営状態に見えるが、実際は一般会計繰入金に依存している。また、経費回収率は下降傾向であり、産業汚水分を除く一般料金収入に限ると料金収入で維持管理費を賄えていない現状であり、適正な料金収入の確保に取り組む必要がある。今後は、平成30年度に策定する経営戦略に基づき経営基盤の強化を図るとともに施設についてもストックマネジメント計画により改築・修繕に取り組まなければならない。

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