経営の健全性・効率性について
①単年度の収支は黒字であるが、更新投資等に充てる財源確保のためにも、更なる費用削減に取り組む必要がある。また、経常収益については使用料以外の収入である一般会計繰入金に依存しているため、使用料改定を行うと同時に、更なる経営改善に向けた取り組みが必要である。②累積欠損金比率は0%であるが、接続率が低く使用料収入が低いため、今後、どれだけの使用料収入増加が見込めるか等の将来の見込みも踏まえた経営戦略を策定し分析する必要がある。③流動比率29.46%となっており、建設改良費に充てられた企業債も含めてはいるが、1年以内に支払うべき負債を賄えておらず、支払能力を高めるための更なる経営改善を図る必要がある。④供用開始から20年経っているが、今後も更なる投資規模を要するため、使用料水準は適切か等の分析を行い、今後も使用料改定を行いながら更なる経営改善を図る必要がある。⑤汚水処理に係る費用が使用料以外の収入である一般会計繰入金により賄われている状況であり、類似団体平均値を下回っているため、今後、適正な使用料収入の確保及び汚水処理費の削減が必要である。⑥類似団体平均値を下回っており、接続率の向上による有収水量を増加させる取組等、更なる経営改善を図る必要がある。⑧類似団体平均値を下回っており、使用料の増収を図るための水洗化率向上の取組み、また、投資規模の費用対効果を検証し、将来の見込みも踏まえた分析が必要である。
老朽化の状況について
現在、下水道普及の向上を推進する整備を行っている状況であり、類似団体平均値より低い値だが、将来的には施設の老朽化が進み、施設管理コストの増大と更新需要が集中することが懸念されることから、長寿命化対策を踏まえ、計画的かつ効率的な維持修繕・改築更新に取り組む必要がある。
全体総括
今後の課題として、経費回収率の改善に取り組む必要がある。下水道接続率の向上及び効率的な整備を目指す中で、経費回収率の高い琉球大学等の大口需要者や、土地区画整理区域等、最優先整備個所として位置付けし整備を行っていくとともに、経営戦略を策定する中で、更なる使用料改定の時期の検討および将来を見据えた経営改善を図る必要がある。