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前年度と同数値の推移であり、類似団体内平均値との比較では0.18ポイント低い水準となっている。主な要因は、人口減少や高齢者等により市税収入が伸び悩んでいるためものと考えられる。引き続き、事業の見直しによる歳出削減や新たな財源確保を図り、財政基盤の強化に努めていく。
歳入では、法人市民税が微増しているものの、人口減少による個人市民税の減少及び地価下落による固定資産税の減少に対し、歳出では、近隣団体に比べ、人件費の割合が高く、経常収支比率を押し上げる要因となっている。今後は、市税収入等の確保強化により、財源の確保に努めるとともに、策定予定である公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の全体を把握し、長期的な視点をもって更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、人件費を含む財政負担を軽減・平準化を図っていく。
人件費では国家公務員の給与臨時特例措置に準拠した給与削減の終了及び国家公務員に準拠した給与改定により増加し、物件費では学校給食調理業務の外部委託及び消費税率の改正により増加したため、総体として前年度対比で7,556円増加した。類似団体内平均値に比べ16,830円高いが、広域圏組合で実施していた消防業務、ごみ処理業務等を組合解散後も桐生市が継承し、これらの業務を隣接団体から受託しているため、その業務に従事する職員を多く抱えていることによるものである。
平成23年度及び平成24年度は国家公務員の給与臨時特例措置により数値が高くなっているが、減額措置の終了により平成25年度からは国と同水準となっている。
行財政改革方針に基づき平成17年度から平成26年度までの10年間において、350人の定員削減を進めたため、職員数は減少している。類似団体内平均値に比べ2.18人多い要因は、広域圏組合で実施していた消防業務、ごみ処理業務等を組合解散後も桐生市が継承し、これらの業務を隣接団体から受託しているため、その業務に従事する職員を多く抱えていることによるものである。
前記「将来負担の状況」と同様に、臨時財政対策債の残高増加に伴い、同債の元利償還金は増加しているが、大型事業に係る償還の終了後においても事業の精査を行うことにより、建設地方債の新規借入れが抑えられているため、総体としての元利償還金は減少傾向にある。以上のことから、財政規模に大きな変化はなかったため、元利償還金が減少したことに伴い、前年度対比で0.7ポイント改善した。
市債残高については、財源不足額に対し普通交付税の代わりとして、臨時財政対策債を発行している現状から、同債の残高は増加しているが、大型事業に係る償還の終了後においても事業の精査を行うことにより、建設地方債の新規借入れが抑えられているため、総体としての市債残高は減少傾向にある。また、財政調整基金やその他の基金残高が増加していることにより、前年度対比で4.1ポイント改善した。
職員数の削減により平成22年度から平成25年度までの間は減少傾向にあったが、国家公務員の給与臨時特例措置に準拠した給与削減の終了及び国家公務員に準拠した給与改定により増加したため、総体として0.4ポイント上昇した。広域圏組合解散後の消防業務及びごみ処理業務を桐生市が継承したことから、この業務に従事する職員が他団体と比べ多くなっているため、類似団体との比較で5.3ポイント高くなっている。
学校給食調理業務の外部委託、社会保障・税番号制度システム改修委託及び消費税率の改正により増加したため、前年度対比で1.4ポイント増加している。類似団体内平均値との比較では、0.9ポイント低くなっている。引き続き、事業コストの削減により、物件費の抑制に努めていく。
平成22年度から平成26年度まで微増で推移しているが、類似団体内平均値とほぼ同水準である。生活保護扶助費は前年度対比で減少する一方で、臨時福祉給付金事業及び子育て世帯臨時特例給付金事業が増加しているため、前年度比で0.3ポイン増加している。今後、福祉関係経費の増加が見込まれるため、各種助成金等の削減を図り、経費の抑制に努めていく。
前年度対比では、1.0ポイントの増加している。類似団体内平均値との比較では4.6ポイント高くなっている。主な要因は、繰出金の割合が増加したことによるものである。
前年度と同水準であり、ほぼ横ばいで推移している。類似団体内平均値との比較では3.5ポイント低くなっている。引き続き、補助金については必要性や効果をしっかりと検証し、見直しや廃止を検討し、適切な予算配分を行い、執行に努めていく。
大型事業の償還が終了し、事業精査等により建設地方債の新規借入れは抑えられていることにより、平成22年度対比では減少しているが、過去に借り入れた臨時財政対策債の元利償還金及び平成21年度及び平成22年度に借り入れた事業に係る元金償還の開始に伴い、平成25年度から微増している。類似団体内平均値との比較で2.6ポイント低い数値となっている。
前年度対比では、3.1ポイント増加している。類似団体内平均値との比較では4.9ポイント高くなっている。公債費以外の経費では、今後、扶助費の増加が見込まれるため、引き続き、事業コストの縮減に務めていく。
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