地域において担っている役割
当院は、和歌山医療圏のへき地拠点病院として過疎地における一般医療の提供に取り組んでいる。また、周辺の二次救急も受け持っている。当院の周辺地域には、民間病院と、公立病院があるが、それぞれの得意な分野での棲み分けを図っている。当院は特に精神科患者をケアする施設が充実している。
経営の健全性・効率性について
令和3年度は、経常収支が115.2%で黒字決算となった。理由として、コロナ関係の補助金が増加し医業外収益が増えた為である。しかし、依然として本業である医業収支は平均値を下回っており、医業費用を医業収益で賄えていない状況である。
老朽化の状況について
令和3年度は電子カルテの更新があり、償却率が昨年よりも減っている。医療機器および周辺機器については耐用年数・使用時間等を踏まえた上で、大きな負担とならないよう計画的に更新している。
全体総括
令和3年度は、コロナ関係の補助金の増加により、医業外収益が大きく増え黒字決算になった。依然として、本業の医業収支については厳しい経営状況が続いている。建設的な経営改善が必要であると考え、コンサル業者に委託し、経営改善プランを作成した。翌年度から病院再編に取り組む予定である。