経営の健全性・効率性について
今年度も前年度同様、新型コロナウイルスの影響に伴い観光客数が減少し、主要消費施設である観光施設や宿泊施設での使用料収入が減少した。また、前年度が資金不足となったため、今年度に前年度繰上充当金を支出したため収益的収支が前年度より大幅に増加した。地方債残高が減少したため、企業債残高対事業規模比率は、前年度より減少した。経費回収率及び施設利用率は増加、汚水処理原価は減少した。水洗化率は前年度と同等である。今後は新たな整備を厳選し、施設の改築更新を主にしていきたい。一方、依然として高い施設利用率であることから、処理施設の増強も見極めていきたい。
老朽化の状況について
補助金削減の影響を受け、管渠改善率を大きく低下したままである。今後も、平成25年度に策定した本部町公共下水道長寿命化計画に基づき、継続して改築を進めたい。
全体総括
一般会計繰入と企業債残高が多いため、現在、コロナ禍に加えて物価高騰などの社会状況下で町民生活を鑑みると料金改定について議会、町民に理解を得られる事は現時点で非常に困難である。施設の改築更新や管渠の改築更新は、ストックマネジメント計画を基に、長期的なスパンで更新費用を算出したうえで、安定経営のあるべき姿を検討していきたい。