事業・施設概要
| 都道府県 | 熊本県 | 経営主体 | 阿蘇市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 公共下水道 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | Cd1 |
| 行政区域内人口 | 24,018人 | 現在処理区域内人口 | 6,323人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 5,204人 | 現在処理区域面積 | 401ha |
| 晴天時現在処理能力 | 4,340m³/日 | 下水管布設延長 | 76km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
令和6年度に法適用企業へ移行したことにより、前年度の実績がないため、令和6年度決算値と類似団体平均値と比較して分析をおこなった。①経常収支比率について経常収支比率の103.66%は、健全な範囲内ではあるものの、類似団体平均値104.65%よりやや低い状況であり、収益性や支出性を改善する余地がある。③流動比率について流動比率46.13%は平均値80.01%と比較して大きく乖離しており、短期的な負債を返済するための資金が不足していることを意味しており、資金繰りの効率化や、剰余金の増加といった対策が必要である。⑤経費回収率について経費回収率55.57%は平均値85.67%よりも低く、使用料で下水道の運営や維持管理費を賄えない状況であり、料金体系の見直し及び効率的な運営などの対策が必要と考える。⑥汚水処理原価について汚水処理原価238.56円は平均値194.78円よりも高く、汚水処理にかかるコストが平均よりも割高であることを示しており、経費回収率と同様、料金体系の見直し及び効率的な運営などの対策と併せて、接続率を上げる取り組み等に努める。⑦施設利用率について施設利用率71.75%は平均値53.26%を大きく上回っており、施設利用率が高く効率的に運営されていると判断できるが、管渠の点検調査において不明水の流入が確認されており、有収率を上げる対策(不明水対策)を継続して行っている。⑧水洗化率について水洗化率82.3%は平均値91.12%より8.82%低い状況である。公共用水域の水質保全や使用料収入の増加等の観点から100%となるように、啓発活動の強化や未普及対策(インフラ整備)の強化が必要と考えられる。
老朽化の状況について
令和2年度に、「阿蘇市公共下水道ストックマネジメント計画」を策定し令和6年度に計画更新し、終末処理施設(浄化センター)及び管路施設の改築・更新を計画的に行っている。現在は管渠老朽化率は0%であるが、今後(最短2年)法定対応年数を超える管渠が発生するため、計画的な点検・調査を行い、リスク評価に基づく対策の優先順位により、効率的に管理を行っていく。
全体総括
現在の経営状況は、経常比率・経費回収率で分かるとおり、使用料金では汚水処理費を賄えず、他会計補助金(一般会計繰入金)により補填している状況である。また、人口減少に伴う使用料金の減収や、下水道施設老朽化による改築・更新費用の増加により、今後一層の運営コストの増大が懸念される。将来にわたり持続可能な下水道経営ができるよう、下水道使用料金の改定と併せて下水道区域の効率的な汚水処理方法の見直しを行うことが必要である。
経営状況
収支構造
総額5.5億円
総額5.4億円