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今年度は長引く景気低迷の影響により前年度比0.03ポイント低下し、類似団体と比べても0.04ポイント下回った。今後も職員の定員適正化、重複施設の統廃合等を進めることで歳出を抑え、税収の徴収向上対策等の歳入確保に努める必要がある。
前年度から2.0ポイント低下し、類似団体平均と比較しても5.0ポイント低く、依然として財政構造の硬直化が懸念される。前年度からの増加の要因としては、普通交付税の振替財源である臨時財政対策債発行額の減額により歳入での経常一般財源の減額となったことに加え、公債費、物件費の増により歳出増となったことが考えられる。
人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人あたりの金額が類似団体平均を上回っているのは、主に物件費が要因となっている。公共施設に係る維持管理経費は市町村合併以降増加傾向にある。これは市内に類似施設が点在しているためで、今後は公共施設の適正保有量を検討し、計画的な統廃合を推進していく必要がある。また人件費については、定員適正化計画の推進により職員数の削減が進められ、職員給については減少傾向にある。今後も引き続き定員適正化計画による取り組みを進めることで、適切な定員管理を目指す。
前年度比較で10.8ポイント上昇しているが、上昇の主な要因は国家公務員が復興財源を確保するために7.8%の給与減額支給措置を行っているためである。しかし、その要因を除いて考えても類似団体平均と比較して2.4ポイント、全国市平均と比較しても0.7ポイント高い水準となってしまった要因は、定員適正化計画により職員数が削減され職員一人一人の負担が増え、時間外勤務が増えたことなどが考えられる。今後は時間外勤務が増えないように事務の効率化を図りながら、人件費の抑制に努める必要がある。
定員適正化計画の推進により職員数は削減されているものの、市町村合併に伴う職員数の増加により、類似団体平均と比較して2.7人多くなっている。今後も平成27年度まで計画されている定員適正化計画の更なる推進を行うことで、可能な限り職員数の削減に努める必要がある。
前年度の実質公債費比率は前年度より0.5ポイント向上しているのは、交付税算入のある起債償還額の増加による。類似団体と比較するとまだまだ大きく、更なる投資的経費の見直しと地方債の新規発行を抑制して、プライマリーバランスの維持に努める必要がある。
前年度の将来負担比率は前年度より7.2ポイント向上しているのは、公営企業債の償還終了などによる公営企業繰入れ見込額の減少、組合などの負債額等負担見込額の減少、充当可能基金の増加による。類似団体と比較するとまだまだ大きく、今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める必要がある。
旧6市町村の合併に伴い職員数が多く、定員適正化計画による職員数の削減を進めていることにより、前年度比より0.1ポイントの減となったが、類似団体平均と比較すると高くなっている。退職者が前年度より減少したことで退職手当は減となったが、定員適正化計画による職員数の削減を進めたことで、職員給が減となったことが前年度比で減となった要因である。今後も引き続き定員適正化計画による取り組みを進めるとともに、時間外勤務の適正化等を図り、人件費の削減に努める必要がある。
類似団体平均に比べ高くなっている要因は、合併に伴い旧市町村の施設をすべて引き継いだため、類似公共施設が多く、施設の維持管理経費が高額となっていること、また平成18年度から導入している指定管理者制度により民間委託化を進めたことで、職員人件費等から物件費へのシフトが起きているためである。今後は施設の統廃合を進めるため、まずは施設の利活用検討のための台帳整備を進め、公共施設の適正保有量の検討し、施設の統廃合等を推進し、経費の削減に努める必要がある。
高齢化社会の到来などを受けて、類似団体と同様に高い割合を占めている。今後も資格審査等の適正化や各種手当への特別加算等への見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるように努める必要がある。
繰出金については、簡易水道事業特別会計が上水道事業に統合されたことによる減額がある一方で、介護保険事業特別会計・国民健康保険事業特別会計・後期高齢者医療特別会計への繰出金がそれぞれ増加しており、前年度より0.5ポイント上回っている。また維持補修費も前年度並となっているものの、合併に伴い増加した公共施設の老朽化が進んでいるため、今後施設の統廃合等を推進し、維持補修費の抑制に努める必要がある。
一般会計から企業会計への繰出金の増加等により、前年度より0.1ポイント減少し、類似団体平均より3.2ポイント下回っている。今後も類似団体平均を上回ることのないように、補助金を交付するのが適当な事業を行っているかなどについて明確な基準を設け、適正な支出に努める必要がある。
旧6市町村の地方債を引き継いだことに加え、合併による格差是正を推進するため、施設整備などを継続していることで、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を上回っており、公債費の負担は非常に大きいものとなっている。今後は、実施事業の見直しや、償還とのバランスを考慮した借入を行い、プライマリーバランスの黒字化に努める必要がある。
前年度より0.9ポイント増え、類似団体平均を0.2ポイント上回っている。要因として、合併後これまで施設の統廃合が進まず、類似施設を市内各地に多く抱えることによる物件費や維持補修費等の経常経費が抑制できていないことがあげられる。今後は、引き続き定員適正化計画による取り組みを進めることで人件費の削減に努めるともに、公共施設の統廃合を推進することで、物件費や維持補修費の削減に努める必要がある。
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