十勝いけだ地域医療センター 公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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基準財政収入額が前年度より増加したが、単年度の財政力指数に関しては、横ばいの状況である。依然として歳入の多くを地方交付税に依存している状況であることから、さらなる歳出の削減に努めるとともに、税の滞納処分の強化や徴収率向上に向けた取り組みを進める。
町財政の弾力性を判断する経常収支比率は87.1%(令和3年度84.3%)で、対前年度比で2.8ポイント増加した。歳入において、経常一般財源収入が増加したものの、歳出において、経常的な支出が増加したことから経常収支比率が増加し、依然として町財政が硬直化している。行財政改革の推進や中長期財政推計の策定により財政状況の安定化を図っていく必要がある。町は、将来の公共施設の再配置、集約化を考慮して財源を確保し、人口の減少や少子・高齢化社会の進展に対応するための取り組みを進める必要がある。さらに、国が示す地方財政計画の動向にも目を向けながら、収入の確保や支出の見直しを行う必要がある。
集中改革プランに基づく職員人件費の削減や公共施設の統廃合等により、平成19年度以降は類似団体平均を下回っていた。しかし、平成29年度以降はふるさと寄附金に係る感謝特典品事業の必要経費相当額(平成29年度376百万円、平成30年度308百万円、令和元年度429百万円、令和2年度364百万円、令和3年度277百万円、令和4年度266百万円)の増により、物件費が増加している状況である。今後については、公共施設の老朽化による修繕費の増加が見込まれるなど、決算額については上昇の要因は含んでいるが、新規採用職員の抑制や指定管理者制度の活用による施設維持費の削減等により経常経費の削減に努める。
国の地方交付税の急激な削減に対応するため、平成14年度から職員給与の独自削減を実施しており、平成19年度は給料の削減割合がピークとなる10.0%の削減を実施した。その後、平成23年度に至るまで給料の削減を実施してきたが、削減割合の緩和や職員一律の削減を撤廃したことにより、最近では全国町村の平均を上回っている。このため、効率的な組織機構の検討と合わせて給与制度の改善を図っていく。
過去、集中改革プランに定める職員数の目標数値として、平成17年度当初全会計で206人の職員を平成22年4月で188人にすることを掲げ、早期退職勧奨制度を導入し、あわせて退職者不補充(新規採用の抑制)に取り組んできた結果、平成22年度の職員数が185人となった。近年の職員数については、定年退職者が再任用を希望し、採用する実態にあること等から、令和4年度の職員は平成30年度の144人に対し1人増の145人となり、ほぼ同数で推移したものの、人口千人当たり職員数は上昇傾向にある。今後は、令和3年度から令和7年度までの5ヶ年を計画期間とする第6次行財政改革大綱実施計画に定めた定数管理計画に基づき、定員管理を推進する。
類似団体の平均を上回っているが、これは快適な住環境の提供を目指し、管内でいち早く取り組んできた下水道事業の建設公債費償還分に対する繰出金が多額となっていることが大きな要因である。しかし、これまで大型投資事業の実施に際しては、新発債の発行を抑制しながら、「平成22年度決算において地方債許可団体基準以下(実質公債費比率18%以下)」の実現を目指す取り組みを実施してきた。その結果、平成22年度において公債費負担適正化計画目標を達成した。令和4年度においては、公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の減少に充てたと認められる繰入金が減少した影響により昨年度より減少したため、引き続き数値の改善に努める。
地方債現在高は、歳入推計に合わせた事業費の抑制などにより、平成14年度をピークに毎年減少していた。しかし、平成21年度より町立病院・中学校の改築事業を実施してきた結果、地方債現在高は平成23年度に増加に転じた。令和4年度は前年度に比べて地方債の残高が減少し、将来負担比率が減少している。今後も引き続き、大型の投資的事業に関しては中長期的な視点に立った財政推計を策定し、必要度による取捨選択を進めるとともに、事業実施年度が単年度に集中しないよう検討し、類似団体平均を大きく上回ることがないよう努める。
人口1人当たりの決算額のうち住居手当が類似団体平均を大幅に上回っているため、これについて改善が求められる。今後も引き続き適正な職員配置や事務分掌の見直しに努めていく。
物件費に係る経常収支比率は、毎年度類似団体平均を下回っているが、公共施設の維持管理経費及び委託業務に係る労務単価の増等に伴い、物件費のうち経常的に要する経費が上昇傾向にある。物件費総額のうち経常的に要するものの決算額が平成30年度との比較では11.8%の増(60,034千円増)となっているため、行財政改革に基づく経費節減の改善が求められる。
集中改革プランに基づき敬老報償費を廃止するなど、単独事業の見直しを進めてきた結果、その比率は類似団体平均を下回っており、人口1人当たりの決算額においても類似団体平均を下回っている。
病院事業の運営を平成23年10月から指定管理者による管理運営へ移行し、民間の手法を活用した効率的な経営改善を図ることで繰出金の縮減に努めている。単独で行う補助交付金について、人口1人当たりの決算額が類似団体平均を大幅に上回っているため、補助金・交付金の新設や見直しがある際は、内部組織の補助金等審査委員会を開催し、交付基準を明確化した補助金交付金に基づき適正な審査・交付を行っていく。
令和4年度は平成30年度借入の過疎債等の元金償還開始に伴い公債費が増加したことから、類似団体平均を上回ることとなった。これまで池田町立病院の改築(平成21~平成24)、池田町立池田中学校の改築(平成21~平成24)及び池田町学校給食センターの改築(平成26~平成28)の大型投資事業を実施してきたが、特に今後予定される投資的事業を実施する際には、計画的な実施により借入総額の抑制と年度間の平準化を図り、年度毎の将来の償還額を軽減し適正化していくことが必要である。
類似団体平均と比較すると、公債費以外の経常収支比率はやや下回っている状況であり、このことからも、経常収支比率に占める公債費の割合が大きいことが分かる。今後も新規発行債を抑制するなど公債費の削減に努める。
(増減理由)・子ども夢基金の積み立てが増となったことにより、基金全体としては313百万円の増加となった。(今後の方針)・引き続き基金の積み立てを行うと共に、財政調整基金については、中期的な見通しの基に決算剰余金及び特別交付税剰余金等を見込み予算編成を行い、最低水準の取り崩しに努める。
(増減理由)・普通交付税の再算定による増及び新型コロナウイルス感染症の影響による事業中止に伴う経費の減に伴う決算剰余金の増に伴う残高の増(今後の方針)・中期的な見通しの基に決算剰余金及び特別交付税剰余金等を見込み予算編成を行い、最低水準の取り崩しに努める。
(増減理由)・決算剰余金を60百万円積立てたことによる増加・今後の償還に備え11百万円積立てたことによる増加・償還のため142百万円を取り崩したことによる減少(今後の方針)・例年ルール及び繰上償還分として、毎年度2ヵ年を確保するよう積立てる。
(基金の使途)・子ども夢基金:子どもたちのふるさとを思う気持ちを醸成し、将来への夢を抱き育む事業及び安心して子どもを産み育てやすい環境づくり・ふるさと寄附金基金:ふるさとへの思いや池田町へのまちづくりに貢献したいとの思いのもとに寄せられた寄附金の一部を人口減少の抑制、産業振興、安全安心な環境の向上その他魅力あるまちづくりを推進・福祉基金:町民の福祉の向上と住みよいまちづくりを推進(増減理由)・子ども夢基金:ふるさと寄附金の増による増加・ふるさと寄附金基金:基金繰入金の増による増加・福祉基金:ふるさと寄附金の増による増加(今後の方針)・ふるさと寄附金基金:人口減少の抑制、産業振興その他魅力あるまちづくりを推進するため、引き続きふるさと寄附金に係る取組を実施し、基金の積み立てを行う。
近年の状況として、池田町立病院の改築(平成21~平成24)、池田町立池田中学校の改築(平成21~平成24)、池田町学校給食センターの改築(平成26~平成28)の大型投資事業を実施してきており、老朽化した施設の長寿命化・更新や除却を進めている。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均をやや下回っているものの、現在保有している建物や施設の半分がすでに減価償却を終えているものであることから、今後も公共施設等総合管理計画に基づき、適切に長寿命化・更新や除却を進めていく必要がある。
類似団体の平均を大きく上回っていたが、これは、池田町立病院の改築(平成21~平成24)、池田町立池田中学校の改築(平成21~平成24)、池田町学校給食センターの改築(平成26~平成28)の大型投資事業を実施するために地方債を活用したこと等により、地方債残高が類似団体と比較して高いことが主な要因であった。令和3は、地方債現在高の減、その他特定目的基金の増による充当可能基金の増により、比率が大幅に改善した。今後も、令和3年1月策定の第6次行財政改革大綱の確実な実行や、投資的経費に関して毎年度、投資的事業に係るヒアリングを実施し、借入総額の抑制と平準化を図っていくこととしている。
将来負担比率は類似団体と比べて高い水準にあるが、地方債の償還が進んでいることやふるさと納税による寄附金により基金残高が増加しているため、改善傾向にある。有形固定資産減価償却率は類似団体よりもやや低い水準となっているが、これは池田町立病院や池田町学校給食センターの改築等、新たな施設の建設に係る地方債が増加する一方、老朽化した施設の除却が進んだためであると考えられる。今後予定される投資的事業を実施する際には、計画的な実施により借入総額の抑制と年度間の平準化を図り、年度毎の将来の償還額を軽減し適正化してくことが必要である。
実質公債費比率は先に述べているとおり、大型投資事業を実施しているため類似団体と比較して高い水準にある。将来負担比率についても類似団体と比較して高い水準にあるが、ふるさと納税による寄附金により基金残高が増加しているため、改善傾向にある。今後の実質公債費比率は、過去の大型投資事業の地方債償還が終了を迎えるため改善していくが、新たな大型投資事業が控えているため、比率が上昇していくことが考えられる。これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
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