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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
地価下落及び法人実効税率の引き下げに伴い基準財政収入額が減少したものの、生活保護費及び退職手当の減に伴い基準財政需要額も減少したことにより、前年度から横ばいとなっている。依然として類似団体平均を下回っており、今後も基幹税である市民税及び固定資産税は、当市の産業構造や地価の動向からすると大幅な増加は見込めないため、引き続き行財政改革を推進し歳出削減に取り組む。
歳出においては、生活保護国庫負担金の超過交付による扶助費の減、既存施設の地方債償還完了による藤ヶ谷清掃センター分の負担金(補助費)の減などの要因により経常経費充当一般財源等は2.4ポイントの減となった。歳入においては、地方交付税や株式譲渡所得割交付金が増となったものの、発行抑制による臨時財政対策債の減、市税の減などの要因により総額で2.4ポイント低下し、経常収支比率は前年度から横ばいとなった。今後は扶助費の増等、一層の財政支出の増加が懸念されることから、事務事業の見直し等により財政構造の弾力性を図り更に経費の抑制に努める。
全国平均、県内平均及び類似団体平均と比較すると良好な数値となっている。今後、民間委託や施設管理に伴う委託費や施設の老朽化に伴う維持補修費の増加が見込まれることから、施設管理経費の見直し等を行うことにより更なる節減に努める。
国からの要請による臨時特例法に伴う給料減額について、平成25年9月より平成26年5月までの9ヵ月間の実施としたため、平成26年4月現在の指数が一時的に改善した。今後も給与全般の適正化に努めることで水準を見直していく。
平成17年度に策定した第1次別府市定員適正化計画の目標値以上の職員数を削減し、行財政改革に取り組んできた。平成24年度に、平成24年4月1日を起点とした第2次定員適正化計画を策定し、10年間で職員数を13%削減する目標のもと、より適正な定員管理に努める。
元利償還金及び準元利償還金の減少及び控除財源となる特定財源が増加したことにより、単年度比率は改善した。また、平成25年度の単年度比率の改善により3ヵ年平均の比率も改善した。依然として全国平均、県内平均及び類似団体平均と比較すると良好な数値となっている。今後は、臨時財政対策債など公債費償還の増加が見込まれることから、将来負担を見据えた効率的かつ効果的な事業執行及び事業選択により健全な財政運営に努める。
藤ヶ谷清掃センター分の地方債残高の増加による組合等負担金等見込額の増による将来負担額の増という比率悪化要因はあったものの、基準財政需要額算入見込額が臨時財政対策債及び藤ヶ谷清掃センター分の算入見込額の増加により増となるなど比率改善要因が上回ったため、将来負担比率は、なしとなった。今後も地方債発行を伴う大型事業の実施等にあたっては、世代間負担の公平と公債費負担の中長期的な平準化などの観点から将来の負担を軽減するよう総点検を図り財政の健全化を推進する。
人件費分の経常収支比率は平成22年度以前と比べて改善されてきているが、依然として職員数や給与水準が類似団体と比較して高いことから、今後は平成24年度に策定した第2次定員適正化計画に基づき職員の削減を図るとともに平成22年度からの第3次別府市行政改革推進計画に基づき事務事業の整理、職員の適正配置、給与制度の見直しに努め、人件費の削減に取組んでいる。
物件費に係る経常収支比率は、独自誘客事業による委託料等の増等により0.7ポイント増となったものの、類似団体、全国平均、県内平均と比較して良好な数値となっている。今後も第3次別府市行政改革推進計画により事務事業の見直しに取り組む。
扶助費に係る経常収支比率が類似団体、全国平均、県内平均を上回っているのは、本市において生活保護率や高齢化率が高いことが一因となっている。今年度の改善は一時的なものであり、今後も生活保護費が膨らむことが見込まれるため、引き続き稼働年齢層を中心とした就労促進や生活保護費の55%を占める医療扶助についてレセプト点検の充実などにより生活保護費の適正化に向け取り組んでいく。
その他に係る経常収支比率が類似団体を上回っているのは、繰出金に係る比率が高いためである。国民健康保険事業会計については保険税負担の軽減に資する繰出金が多額となっており、介護保険事業会計においても介護給付費が増加傾向にある。また後期高齢者医療事業会計では低所得者の軽減措置として繰出金を繰り出している。各会計とも法定繰出しであるため急速な改善は困難であるが、関係機関と協力して給付等の適正化に取り組んでいる。
補助費に係る経常収支比率は、類似団体と比較し良好な数値となっているが、今後はごみ処理施設建替分の地方債残高の増による広域事務組合への負担金の増加が見込まれるため、補助金の見直しを行い、不適切な補助金の削減に努める。
公債費に係る経常収支比率は、臨時財政対策債の元利償還金の増により増加傾向となっており、今年度は臨時財政対策債の抑制による経常一般財源の減が要因となっている。しかしながら、類似団体等と比較すると良好な数値となっており、今後も地方債発行を伴う大型事業の実施等にあたっては、世代間負担の公平と公債費負担の中長期的な平準化などの観点から将来の負担を軽減するよう財政の健全化を推進する。
当市は第三次産業が8割以上を占める観光都市であり、景気変動の影響を受けやすく、高い生活保護率が扶助費を押し上げている状況にある。人件費は減少傾向となっているものの、依然として職員数や給与水準が類似団体平均を上回っている。人件費と扶助費で経常収支比率の約5割を占めていることが財政硬直化の要因となっている。今後は扶助費の適正化、人件費の削減や給与構造の見直し等を行うことで経費の削減を図り、財政の健全化に努める。
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