簡易水道事業(法適用) 公共下水道 特定地域排水処理施設 特定環境保全公共下水道
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本市の財政力指数は、人口減少及び高齢化の影響により減少傾向となっているが、平成26年度は前年度と同水準の0.63となった。しかし、依然として類似団体を下回っている。原因として、他市に比べ法人関係の税収が少ないことなどが挙げられる。退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減など歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。
歳出面では、公債費、物件費及び繰出金にかかる比率が類似団体平均を大きく上回っている。その要因として、公債費については、土地取得特別会計から一般会計に土地を買戻す際に地方債の残額を償還したことにより高くなっており、物件費については、過去から業務委託を推進してきたことで高い水準で推移しており、繰出金については、高齢化に伴う介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加している。その結果、経常収支比率は103.9%となった。今後も厳しい財政状況のなか、魅力あるまちづくりを推進するため、財政構造の弾力化に努める。
過去から積極的な民間委託を実施しており、人件費を抑制してきたが、近年は嘱託職員が増加しており大きな差は見られなくなっている。現在は職員給与や各種職員手当等の見直しを行うことで人件費を抑制するとともに、予算編成において前年度予算に対しマイナスシーリングを設定するなど、物件費の削減に努めている。今後も更なる事務事業の見直しにより経費の削減に努める。
本市は、平成26年度においても引き続き平均5.6%の給料の減額を行ったことで、100を下回った。なお、類似団体との比較においても平均を下回っているが、引き続き、給与削減や各種手当の見直しなどに取り組むとともに、民間や国・他市の状況を考慮しながら、適正な給与水準の維持に努める。
民間活力を活用して、少ない職員数で行政サービスの提供を行ってきた結果、人口千人当たり5.14人と類似団体平均を大きく下回っている。今後も、厳しい財政状況に柔軟に対応していくため、さらなる民間活力の活用など様々な方策により、職員数の抑制に努める。
平成23年度において、借換債を抑制し償還したため、3年間はその影響により高い水準で推移していたが、平成26年度においては類似団体平均を下回った。今後も借換債の抑制や建設事業の見直しなどにより、地方債残高の圧縮を図る。
建設事業による地方債の発行や基金の取り崩しがあったものの、前年度に引き続き、将来負担比率は算出されていない。今後の建設事業については、事業年度の延伸や規模の縮小を行い、更に事業の優先度を明確にするなど、事業費の平準化を図ることで地方債の発行を抑制し、また、普通交付税の算入のある地方債を活用することで、将来世代への負担を軽減できるように努める。
過去からごみ収集業務や保育所・幼稚園運営を直営で行わず、積極的に民間へアウトソーシングを進めてきたことにより、一般の職員数は少ない状況である。一方で、嘱託職員が他市に比べ多いことや、類似団体において人件費の抑制の取り組みが進められていることにより、類似団体平均を上回っている。今後も、引き続き新規採用の抑制など行財政改革への取組みを推進することにより人件費の削減に努める。
物件費は過去から民間へ積極的に業務委託を行っているため、類似団体平均よりも高い水準で推移している。平成26年度においては、市民交流センターや地域活性・交流拠点の指定管理の開始などにより、前年度より1.2ポイント上昇し、類似団体平均を3.8ポイント上回っている。今後も、事務関係経費について前年度予算に対してマイナスシーリングを実施するなどにより物件費の抑制に努める。
扶助費にかかる経常収支比率は類似団体平均を下回っているものの、障がい者福祉扶助費や生活保護費は増加傾向にある。平成26年度は生活保護費や子ども医用費助成が増加したことで0.7ポイント増加した。今後は、市単独扶助費について積極的に見直しを行うことで、扶助費の抑制に努める。
平成26年度は、前年度に比べて0.4ポイント増加し18.7%となり、また、類似団体平均を4.6ポイント上回る結果となった。要因としては、高齢化人口割合が類似団体と比べ大きく、後期高齢者医療特別会計及び介護保険特別会計への繰出金が多いことなどが挙げられる。今後は、病気の予防や健康増進、介護予防事業を積極的に推進することで、給付費等の抑制を行い一般会計負担の軽減を目指す。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体平均を0.9ポイント下回り8.1%となっている。今後の取り組みとしては、各種団体へ継続的に交付している補助金などについて、団体の活動内容などを精査し、本市の補助金制度がさらなる行政目的を達成できるよう、また効果的なものとなるように見直しや廃止を進めていく。
公債費にかかる経常収支比率は類似団体平均より高く推移してきたため、平成22年度、平成23年度及び平成25年度、平成26年度において借換債を抑制し償還した。その結果、単年度では類似団体を上回っているが、平成27年度以降は、類似団体平均を下回る水準となる見込みである。これからも、可能な限り地方債残高の圧縮を行い、財政構造の弾力化に努める。
公債費を除く経常収支比率については、人件費、物件費及び繰出金にかかる経常収支比率が高く、類似団体平均を大きく上回っている。今後も人口減少及び高齢化、公共施設の老朽化などにより厳しい財政状況が続くが、効率的・効果的な行政運営に努めるとともに、既存事業を見直し、新たな住民ニーズに対応した事業に組み換えていくことで本市の発展に向けたまちづくりを展開する。
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