特定環境保全公共下水道 特定地域排水処理施設 簡易水道事業(法適用) 漁業集落排水施設 簡易水道事業(法適用) 農業集落排水施設
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人口減少や全国平均を上回る高齢化率(28年度末43.0%)に加え、町の主要産業である農業は水稲中心のため所得の向上を図ることが難しく、水産業においても魚価及び漁獲量の低迷が続いている。給与所得に関しては、町内外の雇用環境に若干の改善傾向が見られるようになったことにより、所得は微増傾向にあるものの、町税収入を押し上げる力は乏しいため財政基盤が弱く、類似団体平均を0.1ポイント下回っている。少子高齢化などで町税収入は今後も減少していくと見込まれるため、引き続き企業支援や農林水産業の振興に努め、行財政改革を推し進めるとともに、町税の適正課税と滞納分の徴収に努力して、財政基盤の強化に努める。
経常収支比率は前年比6.8ポイント悪化し、類似団体との比較でも6.2ポイント上回っている。これは指標の分母となる歳入において、普通交付税が合併算定替えの段階的縮減により前年度比104百万円減となったことを主要因として分母全体では161百万円の減となり、指標分子となる経常経費一般財源において、人件費は職員2名減等により全体では44百万円減、補助費は一部事務組合負担金の減等により全体では16百万円減となったものの、維持補修費は除雪費の増が主要因となり全体では19百万円増、公債費は過疎債(平成23借入499百万円)の元金償還開始等で26百万円増、繰出金は26百万円増となり、分子全体では147百万円の増となったことが影響している。今後は、合併以降に着手した起債依存型事業の地方債の償還がピークを迎えてくることから、比率は上昇に転じていく見込となっているが、引き続き行財政改革の推進等により経常経費の縮減に努め、経常収支比率の上昇に歯止めをかけていく。
住民基本台帳人口は、平成29年1月1日現在7,525人と平成24年から944人減少し、人口減に歯止めがかからない状況であるが、人件費については、平成18年の合併以降平成27年度まで、5減1増の職員採用を完全実施してきており、平成28年度以降は2減1増の職員採用を目標としている。平成28年度は前年比2名減が主要因で43百万円減となったが、物件費は、小中学校スクールバス運営委託料65百万円増が主要因となり全体で75百万円増となり、人口1人当たりの人件費・物件費等の額は11,948円上昇した。類似団体と比較して20,780円低いのは、ゴミ処理業務と消防業務を一部事務組合に委託していることが挙げられる。今後も物件費等の更なる縮減に努めるとともに、定住対策にも力を入れて人口減少に歯止めをかけるほか、行政コストの縮減も図っていく。
合併以降、平成27年度まで定員適正化計画による5減1増を着実に推進してきたことにより、平成24年度以降は、ラスパイレス指数は類似団体平均を下回ってきており、平成28年度では93.9となっている。平成28年度において指数が下降しているのは、県人事委員会勧告に準拠し人事院勧告の給与引き上げ改定を行ったものの、職員の年齢階層の変動により指数を押し下げたためである。今後も、人事院及び県人事委員会勧告の内容に準拠し、適正な給与水準を目指すことにしている。
これまで定員適正化計画や集中改革プランといった行財政改革を実施してきており、合併時から32名減の96人となったが、人口も合併から11年間で1,748人減少しており、平成24年度と比較し-0.28人/人口千人に留まっている。類似団体と比較して2.59人/人口千人少なくなっているものの、今後も少子化高齢化の進行や社会減による人口減少が続く見込みであることから、平成29年度以降は2減1増の職員採用を着実に推進して、引き続き定員の適正化に努めることにしている。
平成22年度の13.3%から年々低下してきた実質公債費比率は、平成28年度は前年度と同数値の8.2%となった。これは下水道事業債などの公営企業債の元利償還金に対する繰入金の減少と、算入公債費等が増加してきたためであり、臨時財政対策債、過疎対策事業債、合併特例事業債などが地方債全体の75%以上を占めていることから、今後もこうした地方債の割合が上昇していく見込みとなっている。類似団体と比較しても0.3イント低くなっているが、平成29年度以降は標準財政規模の縮小もあり、同比率は上昇に転じ、将来的に類似団体を上回る恐れもあるため、今後は地方債発行額の上限を定めて、平準化を図りながら、比率の上昇を抑制していく。
平成21年度の77.4%をピークに年々改善され、平成28年度では3.5%となった。これは、公営企業債等繰入見込額の減少、定員適正化計画に基づく職員数削減による退職手当負担見込額の減少、また堅実な財政運営に努め基金の積み増しを行ったことによる基金残高の増加によるところが大きい。今後は、地方債依存型の大型事業の償還が始まり、地方債残高が増加していく見込みとなっているほか、普通交付税の合併算定替の段階的縮減に伴い標準財政規模が縮小していくことから、将来負担比率は上昇に転じる見込みとなっている。このため、今後の地方債発行額の抑制や基金造成を図り、同比率の上昇に歯止めをかけていく。
合併以降、定員適正化計画に基づき職員採用を5減1増としてきた結果、平成28年度は、前年度から職員2名減の36百万円減となったほか、診療所医師報酬3百万円減があり、全体では40百万円減となったため、類似団体の平均より2ポイント低い20.9%となった。今後は当面の間、職員採用を2減1増とする計画であり、計画の着実な推進に努め、人件費の削減を図っていく。
平成23年度から25年度は、類似団体の平均を上回る状況が続いていたが、全庁的に旅費を伴う出張や事業に係る物品購入等の節減の取り組みを行い、平成26年度から27年度まで類似団体平均を0.4ポイント下回る結果となった。平成28年度は、前年度比2.6ポイント増の15.0%と類似団体平均を1.4ポイント上回った。これは、事務補助員賃金の雇用日数増(5か月勤務×年2回までから、通年雇用に変更したこと)による賃金15百万円増や、小中学校スクールバス運行費65百万円増があり、全体では75百万円増となったことが、主要因である。今後は、2減1増の職員採用を計画しており、職員数の削減が続いていくことから、臨時職員の採用による賃金の増が見込まれるが、少子化に対応して保育所などの公共施設の統廃合を推し進め、抑制に努める。
合併以降、平成22年度までは3.3%~3.6%の間を推移してきていたが、平成23年度から27年度までは4.2%~4.4%と類似団体と比較して高止まりしており、平成28年度では1.1ポイント上昇して5.5%となった。これは重度訪問介護対象者の増による自立支援給付費などの社会福祉関係扶助費が大きく伸びたことが主要因となっている。今後も医療給付事業の対象年齢等の拡大や児童福祉関係などの社会福祉関係扶助費の伸びが想定されることから、扶助費は増加していくと見込まれている。また扶助費については国等の福祉政策による影響が大きく、今後の政策の展開によっては大幅な増となることも予想される。
簡易水道事業及び下水道事業における建設事業に伴い借り入れた公営企業債の償還費に対する繰出金が高止まりしていることから、類似団体の平均を大きく上回っている。下水道事業は公共下水、農業集落排水、漁業集落排水、合併処理浄化槽の全ての公営企業で建設事業が終了したことから、今後は繰出金が微減していく見込みである。簡易水道事業は、配水管敷設替等の大型事業が平成28年度で終了したが、今後は公営企業債償還額が徐々に増大する見込みで、それに伴い繰出金も増大するため、繰出金全体では、ほぼ横ばいで推移していく見込みとなっている。今後は繰出基準外支出について厳しく精査し、使用料の見直しなどにより繰出金の抑制に努めていく。
合併以降、類似団体の平均を下回っており、平成28年度では1.6ポイント下回っている。平成23年度に行った各種団体への町単独補助金の見直しの成果について平成28年度で点検を行った。今後も引き続き見直しを行うとことにしている。また、今後の同比率の動向は、産業振興策としての単独補助金や一部事務組合の負担金の増減に左右されることから、各種事務事業の動向を注視しながら可能なかぎりの縮減を求めていく。
平成24年度は合併後の大型事業である八森地区統合小学校建設や新庁舎建設の元金償還が始まったため、比率は19.8%まで上昇したが、一方で償還終了したものもあり、総体として平成25年度から27年度までは、18.8%~18.9%と横ばいになった。平成28年度では平成23年度のポンポコ山公園パークセンター整備事業に伴う過疎対策事業債の元金償還開始により、前年度比1.2ポイント上昇し20.0%となった。今後は統合子ども園建設や防災対策事業の元金償還が始まることから、公債費支出が増加し比率が再び上昇していく見込みとなっているため、後年度の地方債の平準化や地方債の抑制を図っていくこととしている。
経常収支比率の構成要素のうち大きい順に人件費20.9%、物件費15.0%、繰出金14.3%、補助費等12.3%となっている。人件費及び補助費等の比率は類似団体の平均を下回っているものの、公営企業会計等への繰出金が突出して大きく上回っており、下水道の加入率の向上と使用料の見直しが急務となっている。また、小中学校スクールバス運営委託料等の物件費が急増しており、指標を大きく押し上げているため、需要を正しく反映したサービス量の見直しを不断に行っていく必要がある。中期的にみれば人件費は減少傾向にあり、繰出金及び補助費等は横ばい、物件費は微増で推移する見込みであるが、自主財源に乏しい当町にとっては、今後の臨時財政対策債を含む交付税の推移により同比率は大きく左右されるため、引き続き経常経費の縮減に努める。
将来負担比率は類似団体を上回っており、実質公債費比率はほぼ同程度で推移しているが、両比率とも年々低下しており、平成27年度ではそれぞれ12.4%及び8.2%となった。これは、公営企業債等繰入見込額の減少、過疎対策事業債等の交付税算入率の大きい起債の活用による算入公債費の増加、定員適正化計画に基づく職員数削減による退職手当負担見込額の減少、また堅実な財政運営に努め基金の積み増しを行ったことによる基金残高の増加によるところが大きい。今後は、菌床しいたけ研修施設用整備事業(580百万円)等の起債依存型の大型事業の実施により、地方債残高が増加していく見込みとなっているほか、普通交付税の合併算定替の段階的縮減に伴い標準財政規模が縮小していくことから、将来負担比率は上昇に転じる見込みとなっている。このため、今後の起債発行額の抑制や基金造成を図り、同比率の上昇に歯止めをかけていく。
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