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近年は、全国平均や県平均を下回り、横ばいの状況である。平成28においても0.22と類似団体平均値を0.04ポイント下回っているため、適正な職員数の管理による人件費の削減、緊急に必要な事業を峻別し投資的経費を抑制する等、歳出の徹底的な見直しを実施することで財政の健全化を図る。
近年においては物件費や人件費の経費節減努力により改善傾向にあったが、平成28は地方消費税交付金や地方交付税の減額により経常一般財源等が減少し、前年度数値を上回ることとなった。今後も事務事業の見直しをさらに進めるとともに、すべての事務事業の優先度を厳しく点検し、優先度の低いものについて計画的に廃止・縮小を進め、平成22時の83%台を目標に経常経費の削減を図る。
類似団体平均値と比較して、人件費・物件費等の決算額が上回っている要因として、ゴミ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることが挙げられる。一部事務組合の人件費・物件費等に充てる負担金や下水道事業などの公営企業会計の人件費・物件費等に充てる繰出金といった費用を合計した場合、人口1人当たりの金額は大幅に増加することになる。今後はこれらも含めた経費について、抑制していく必要がある。
前年度から0.9低下し97.7となり、類似団体平均値を1.6ポイント上回った。この主な要因として職員構成の変動が挙げられる。引き続き、国の給与制度と相違することのないよう努める。
団塊世代の大量退職による大幅な減少と新規採用職員の抑制により類似団体平均値を下回っている。今後も住民サービスを低下させることなく、適正な定員管理を行っていく。
過去の大型事業実施に伴う地方債の償還が近年ピークを迎えており、推移としては類似団体平均値と同様の経過を辿っている。起債抑制により平成21を境に減少傾向にあるが、依然として起債依存型の事業を行っており平成28においても類似団体平均値を上回る9.9%となっている。今後控えている大規模な事業計画の整理・縮小を図るなど、起債依存型の事業実施を見直し、更なる新規発行の抑制に努めていく。
地方債現在高は、近年においては定期的・計画的な償還により減少していたが、平成25に町内全域の光ブロードバンド整備事業を実施したため、これに伴う起債発行により増加した。しかし、平成26以降は大規模起債事業が少なく再び減少している。一方、充当可能財源等は増加したため、将来負担比率が減少となったが、依然として類似団体と比べ高い数値を示しているため、今後も後世への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施等について総点検を図り、県平均の56.1%を目標に財政の健全化に努める。
類似団体平均値と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっているが、要因としてゴミ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることが挙げられる。一部事務組合の人件費に充てる負担金や下水道事業などの公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人口一人当たりの金額は大幅に増加することになる。今後はこれらも含めた経費について、抑制していく必要がある。
物件費に係る経常収支比率が昨年度より高くなっているのは、指定管理者制度による業務の民間委託化、知的障がい児施設の運営のための業務委託費の増等によるものである。類似団体平均値と比較すると、概ね低い水準で推移している。要因としては近年重点的に取り組んできた事務費全般に渡る経費削減がある。今後においても、事務費等の経常的な支出額を前年度以下にすることを目標とし、業務の効率化を測り経費削減に努める。
類似団体平均値と比較して大きく上回っている要因として、町立保育所及び知的障がい児施設などの運営を行っていることなどが挙げられる。民間委託や指定管理者制度の導入等、今後の施設のあり方などを検討し、効率的な運営を行い経常経費の削減に努める。また、今後更に少子高齢化が進み介護事業等に係る支出が大きくなることが見込まれることから、既存のサービス提供における料金の見直し、住民のニーズに応じた事業選択を行っていく。
今年度においては類似団体平均を2.7ポイント上回ったが、近年は概ね横ばいで推移している。繰出金については下水道事業特別会計への経常的な公債費繰出金が減少してきている。公債費償還のピークが過ぎたことで、今後も同水準前後を推移すると思われるが、介護保険特別会計等については金額の増加が見受けられるため、独立採算の原則に立ち、事務の効率化、料金の適正化等を行い、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
補助費等に係る経常収支比率(17.1%)が類似団体平均値(13.9%)を上回っているのは、一部事務組合に対する負担金(公債費を含む)が多額になっているためである。今後は、他の構成町村と協議協力のもと、一部事務組合の業務効率化を図り、なお一層の経費削減を行っていくよう努める。
過去の普通建設事業に係る元利償還金が平成20をピークに減少傾向に転じているため、平成28においても類似団体平均値を3.2ポイント下回っている。しかし、今後も事業の厳密な審査を行い、毎年度の地方債新規発行額を最小限に留める努力をし、住民の将来負担増とならないよう適正な地方債発行を行う。
公債費を除いた数値の変動を見ると、類似団体平均値を5.8ポイント上回っている。平成23よりその差が年々開きつつあるが、大きな要因としては補助費等及び扶助費の増加が挙げられる。一部事務組合の業務効率化等を図り、さらなる経常経費の削減に努める。
小学校改築事業やブロードバンド整備事業など過去の大型事業実施に伴う地方債の償還がピークを過ぎており、また起債抑制により推移としては将来負担比率・実質公債費比率ともに年々減少傾向にあるが、依然として起債依存型の事業を行っており平成27年度においても類似団体内平均値を上回っている。今後控えている防災行政無線デジタル化整備事業や生涯学習センター建設事業などの大規模な事業計画の整理・縮小を図るなど、起債依存型の事業実施を見直し、更なる新規発行の抑制に努める必要がある。
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