経営の健全性・効率性について
・収益的収支比率は、今年度は約94%となり、昨年度同様100%未満となった。今年度も米軍基地からの下水道使用料減少に伴う減少傾向が続いている。引き続き、米軍基地からの下水道使用料に頼らない経営に取り組み、経営改善を図っていく必要がある。・企業債残高対事業規模比率は、類似団体平均を下回っており、今後とも緊急度等を的確に把握した事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。・経費回収率は今年度も約97%となり前年度より増加したが100%未満となった。米軍基地からの下水道使用料減少により、経費回収率も減少した。引き続き改善に向け維持管理費の抑制や下水道使用料の見直しに向けて取組んでいく必要がある。・汚水処理原価について、類似団体平均を下回っており効率的な汚水処理が実施されているものと判断するが、増加傾向にあるため今後も維持管理費の削減に努めていく。・水洗化率については、今後も戸別訪問等による普及活動を行い引続き水洗化率の向上に努める。
老朽化の状況について
・本町においては、下水道の整備はほぼ完了しており、現在は、経年劣化等により老朽化してくる管路の改修を行っている。老朽化管路の増大が見込まれることから、今後も国庫補助金等を活用し計画的な改築を行い、適正な維持管理に取組む。
全体総括
・全体的に本町の下水道事業は、類似団体の平均値よりも数値が良好である。しかし、前々年度100%を超えた収益的収支比率と経費回収率が減少し、100%未満が続いていることや、老朽化管路の更新も今後見込まれることから、引き続き経費の削減や、料金改定を含めた取り組みを行う必要がある。